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外伝 病院での夜 前編
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利久斗が急患で運ばれてから目が覚めると隣には優馬の温もりがあった。
眠ると襲ってくる悪夢に悩まされ、いつも以上に夜が怖くて仕方がなかった。
リクト 「あのさっ…」
ユウマ 「どうした?欲しいものがあったら言えよ」
リクト 「う…うん。」
そばにいて欲しいとはなかなか言い出せず、個室な為夜は一人きりになるのだ。
見回りの当直の先生はくるのだがどうしても一人になりたくなかった。
優馬の服をぎゅっと握っていたが、我儘言うわけにもいかず、明るく振る舞った。
リクト 「だ…大丈夫。なんでもないよ。」
ユウマ 「そうか?心配な事があったら言えよ」
視力を失い多少の光は分かるがそれ以外は判断する事が出来なかった。
その為用を足すにもナースコールを押すしかなかった。
ユウマ 「じゃ、そろそろ家に帰るな。何かあれば呼べよ。遠慮なんか
すんなよっ!」
リクト 「うん。ありがと」
いまだに手には痛々しく包帯が巻かれ首にも傷が残っていた。
利久斗自身が付けた傷だった。
優馬は家に帰ってきたが、どうしても落ち着かなかった。
昼間に見た光景が頭を離れなかったのだ。
病室で割れた破片を自分の首筋に当てた利久斗。
あのままだったら確実に利久斗を失っていたかもしれなかった。
もちろん止めたのは他でもない納戸だが、原因を作ったのも彼だった。
許せるはずもないが、それでも今利久斗が無事なのも事実だった。
ユウマ 「くそっ…」
苛立ちを抑えながら、冷蔵庫を開けると今日の夕飯用にとすぐ食べれる
様に用意されていた。
ユウマ 「利久斗…俺は…何にもできないのかよ」
経過観察とはいうものの、改善が見込めなければ2週間後には退院する。
今日の検査でも異常は認められなかった。
精神的なものだとはっきりと言われた。
林先生も必死なのが分かっているだけに何も言えなかった。
隣で落ち込む利久斗になんて声をかけてやればいいのか分からなかった。
家に帰っても静かな部屋の中でいつも思い出すのは利久斗の事ばかりだった。
夜はちゃんと眠れているのだろうか?
ちゃんと病院食は残さず食べているだろうか?
華奢な体を思い出してはさっきまで病院にいたのに会いたくなってしまう。
ユウマ 「俺のが重症かよっ!」
意を決したように立ち上がると、上着を取るとバイクに跨った。
さっき来た病院へと戻ると裏口からこっそりと中へと入った。
夜間診療もやっているので看護師達は忙しなく働いていた。
こっそりと利久斗の病室へと行くと中で啜り泣く声が聞こえてきた。
ユウマ 「利久…」
リクト 「…!えっ…なんで…優馬なの?」
ユウマ 「そうだよなっ…夜はいつもダメだよなっ!ごめん。気づいて
やれなくて」
リクト 「どう…して…?」
病室に入るとゆっくりと利久斗に近づいて抱き寄せた。
月の光で頬を涙が幾重にも伝った跡があった。
涙を拭うと唇を重ねた。
深く、少しでも悲しみを取り除ければいいのにと思いながら執拗に舌を絡めた。
リクト 「んっ…ふぁっ…んんっ…」
苦しそうな声にハッとなって離れると、顔を紅く染めながら抗議してきた。
リクト 「ちょっと…ここ病院っ。止まらなくなるじゃん。」
ユウマ 「いいだろ?ここでさっ…いつもみたいに!」
リクト 「だめっ!もうすぐ巡回くるし…バレたらどうやって言い訳するの!」
ユウマ 「なら…誰も来ない場所行こうぜ」
リクト 「本気?」
ユウマ 「あぁ、もちろん。利久斗のこっちもこのままでいいのか?」
そう言って利久斗の下半身を触ると少し盛り上がっていた。
いきなりの濃厚なキスに反応してしまって、身体は素直に続きを期待してしまっ
ていた。
リクト「もうっ…ここから出て右にいくと非常階段があるからそこから下に
降りると別館に繋がる連絡通路があるんだけど、夜間はそっちの病棟
は使われてないからそこのトイレなら大丈夫だと思う。」
ユウマ 「なら、すぐに行こうぜ」
そういうと優馬は利久斗の体をひょいっと持ち上げると廊下に出た。
巡回のいない事を確認するとベットの方は枕を中に入れ膨らんでいる状態にし、
病室を出た。
誰にも会うことなく別館のトイレに到着すると、一番手前の多目的トイレに入った。
中は広いので男二人が入っても問題なかった。
タバコの匂いが微かにするが気にも止めずその場に利久斗を下ろした。
ユウマ 「ちょっと立っててな!」
リクト 「ちょっ…ゆう…まっ…待って…ひゃっ…」
利久斗を立たせると壁に手をつかせた。
その間にズボンを下着ごと脱がせると荷物置きに置いていく。
鞄からローションやゴムを出すと棚に置き利久斗へと向き直った。
ユウマ 「ほらっ…ちゃんと立ってろよっ」
リクト 「ほらっ…ローションもないし…ゴムだって…。」
ユウマ 「ちゃんと持ってきてる。リクトに痛い思いをさせる訳ないだろ?」
リクト 「うそっ…でも、でも…」
ユウマ 「黙ってろって…こっちはもう濡れてんじゃん」
下着を脱がされ病院着も前ははだけていて、そそり勃った下半身が熱を帯びて
いた。
ユウマ 「もうやめられないだろ?」
リクト 「優馬のばかぁ~。あっ…そんなに強くしない…でっ…」
ユウマ 「一応、声抑えろよっ。」
そう言って壁に利久斗を押し付けると乳首を吸い上げると舌で転がし左手で
利久斗の下半身を扱くと右手で尻の割れ目に指を差し込んだ。
ローションで濡らしているせいかすんなりと中へと入っていく。
リクト 「あっ…ゆ…うまっ…奥っ…あんっ…」
ユウマ 「気持ちいいか?まだイカせねーよ。もっと気持ちよくなろうぜ」
利久斗の勃起したペニスを掴むと口に咥えた。
眠ると襲ってくる悪夢に悩まされ、いつも以上に夜が怖くて仕方がなかった。
リクト 「あのさっ…」
ユウマ 「どうした?欲しいものがあったら言えよ」
リクト 「う…うん。」
そばにいて欲しいとはなかなか言い出せず、個室な為夜は一人きりになるのだ。
見回りの当直の先生はくるのだがどうしても一人になりたくなかった。
優馬の服をぎゅっと握っていたが、我儘言うわけにもいかず、明るく振る舞った。
リクト 「だ…大丈夫。なんでもないよ。」
ユウマ 「そうか?心配な事があったら言えよ」
視力を失い多少の光は分かるがそれ以外は判断する事が出来なかった。
その為用を足すにもナースコールを押すしかなかった。
ユウマ 「じゃ、そろそろ家に帰るな。何かあれば呼べよ。遠慮なんか
すんなよっ!」
リクト 「うん。ありがと」
いまだに手には痛々しく包帯が巻かれ首にも傷が残っていた。
利久斗自身が付けた傷だった。
優馬は家に帰ってきたが、どうしても落ち着かなかった。
昼間に見た光景が頭を離れなかったのだ。
病室で割れた破片を自分の首筋に当てた利久斗。
あのままだったら確実に利久斗を失っていたかもしれなかった。
もちろん止めたのは他でもない納戸だが、原因を作ったのも彼だった。
許せるはずもないが、それでも今利久斗が無事なのも事実だった。
ユウマ 「くそっ…」
苛立ちを抑えながら、冷蔵庫を開けると今日の夕飯用にとすぐ食べれる
様に用意されていた。
ユウマ 「利久斗…俺は…何にもできないのかよ」
経過観察とはいうものの、改善が見込めなければ2週間後には退院する。
今日の検査でも異常は認められなかった。
精神的なものだとはっきりと言われた。
林先生も必死なのが分かっているだけに何も言えなかった。
隣で落ち込む利久斗になんて声をかけてやればいいのか分からなかった。
家に帰っても静かな部屋の中でいつも思い出すのは利久斗の事ばかりだった。
夜はちゃんと眠れているのだろうか?
ちゃんと病院食は残さず食べているだろうか?
華奢な体を思い出してはさっきまで病院にいたのに会いたくなってしまう。
ユウマ 「俺のが重症かよっ!」
意を決したように立ち上がると、上着を取るとバイクに跨った。
さっき来た病院へと戻ると裏口からこっそりと中へと入った。
夜間診療もやっているので看護師達は忙しなく働いていた。
こっそりと利久斗の病室へと行くと中で啜り泣く声が聞こえてきた。
ユウマ 「利久…」
リクト 「…!えっ…なんで…優馬なの?」
ユウマ 「そうだよなっ…夜はいつもダメだよなっ!ごめん。気づいて
やれなくて」
リクト 「どう…して…?」
病室に入るとゆっくりと利久斗に近づいて抱き寄せた。
月の光で頬を涙が幾重にも伝った跡があった。
涙を拭うと唇を重ねた。
深く、少しでも悲しみを取り除ければいいのにと思いながら執拗に舌を絡めた。
リクト 「んっ…ふぁっ…んんっ…」
苦しそうな声にハッとなって離れると、顔を紅く染めながら抗議してきた。
リクト 「ちょっと…ここ病院っ。止まらなくなるじゃん。」
ユウマ 「いいだろ?ここでさっ…いつもみたいに!」
リクト 「だめっ!もうすぐ巡回くるし…バレたらどうやって言い訳するの!」
ユウマ 「なら…誰も来ない場所行こうぜ」
リクト 「本気?」
ユウマ 「あぁ、もちろん。利久斗のこっちもこのままでいいのか?」
そう言って利久斗の下半身を触ると少し盛り上がっていた。
いきなりの濃厚なキスに反応してしまって、身体は素直に続きを期待してしまっ
ていた。
リクト「もうっ…ここから出て右にいくと非常階段があるからそこから下に
降りると別館に繋がる連絡通路があるんだけど、夜間はそっちの病棟
は使われてないからそこのトイレなら大丈夫だと思う。」
ユウマ 「なら、すぐに行こうぜ」
そういうと優馬は利久斗の体をひょいっと持ち上げると廊下に出た。
巡回のいない事を確認するとベットの方は枕を中に入れ膨らんでいる状態にし、
病室を出た。
誰にも会うことなく別館のトイレに到着すると、一番手前の多目的トイレに入った。
中は広いので男二人が入っても問題なかった。
タバコの匂いが微かにするが気にも止めずその場に利久斗を下ろした。
ユウマ 「ちょっと立っててな!」
リクト 「ちょっ…ゆう…まっ…待って…ひゃっ…」
利久斗を立たせると壁に手をつかせた。
その間にズボンを下着ごと脱がせると荷物置きに置いていく。
鞄からローションやゴムを出すと棚に置き利久斗へと向き直った。
ユウマ 「ほらっ…ちゃんと立ってろよっ」
リクト 「ほらっ…ローションもないし…ゴムだって…。」
ユウマ 「ちゃんと持ってきてる。リクトに痛い思いをさせる訳ないだろ?」
リクト 「うそっ…でも、でも…」
ユウマ 「黙ってろって…こっちはもう濡れてんじゃん」
下着を脱がされ病院着も前ははだけていて、そそり勃った下半身が熱を帯びて
いた。
ユウマ 「もうやめられないだろ?」
リクト 「優馬のばかぁ~。あっ…そんなに強くしない…でっ…」
ユウマ 「一応、声抑えろよっ。」
そう言って壁に利久斗を押し付けると乳首を吸い上げると舌で転がし左手で
利久斗の下半身を扱くと右手で尻の割れ目に指を差し込んだ。
ローションで濡らしているせいかすんなりと中へと入っていく。
リクト 「あっ…ゆ…うまっ…奥っ…あんっ…」
ユウマ 「気持ちいいか?まだイカせねーよ。もっと気持ちよくなろうぜ」
利久斗の勃起したペニスを掴むと口に咥えた。
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