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9 ライバル?
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あの日からケイの事を思い出す度に自慰が止まらなくなってしまった。
仕事中は思い出さない様にしているが、どうにもドキドキが治らない。
荒川 「はぁ~一体どうしたんだろう?」
乾 「溜息ですか?」
荒川 「うわっ…!びっくりするじゃないですか!」
乾 「ちゃんと声かけたんですけど?あれからどうです?仕事量
大丈夫ですか?」
荒川 「はい、嫌味は言われますが、先日の様な無茶な量は無くなり
ました。」
乾 「それはよかった。では、そろそろ昼休憩ですし、外に食べに
いきませんか?断りませんよね?僕の一声で仕事楽になりま
したよね?」
荒川 「…わかりました。」
乾は荒川の肩を握ると問答無用に連れて行こうとする。
荒川 「待って下さい。せめてこの書類だけ届けてからでないと…って
女子社員が期待してますよ、なんで俺なんか…」
乾 「だからですよ!毎日ちょっとしつこくって。それに、見てるの
は僕じゃなくてそのバックですよ。」
荒川 「それでも付き合えば変わるでしょう?物好きですね?」
乾 「なら、君が付き合ってくれ」
荒川 「いやですよ。面倒くさい!」
乾 「そうやって女子を近づけさせないんですか?ん?首のところ
どうしたんです?」
荒川 「虫に刺されたんです。」
そういうと、書類を持って本田の元に向かった。
相変わらず休憩前のせいか女子社員に囲まれていた。
今日は誰と食事に行くんだか…。
荒川 「本田。書類ここに置いといていいか?そろそろ休憩だろ?」
本田 「ん?あぁ、僕も忙しいんでな、置いといてくれ!」
荒川 「ん…あれ?…。」
本田 「どうかしたか?」
荒川 「いや…なんでもない。置いとくからなっ」
そう言って慌てて出てきた。
自分でも何故だか分からないが突然顔が火照ってきて、理解できない感情
が溢れそうになった。
書類を置くとすぐにトイレへと駆け込んだ。
(あいつはただの同期で、いつも嫌がらせしてくる相手だぞ?なんで
こんなにドキドキすんだよ!おかしいだろ?)
少しケイに声が似てる気がするけど、別人だと自分に言い聞かせた。
もし本人なら、男など抱こうはずがないのだから。
落ち着かせると、会社の下のロビーに行くと、女性に囲まれた乾を見つ
けた。
女性社員に囲まれて満更でもない様子。
その横を通り過ぎようとすると、こっちに気づいたのかすぐに駆け寄っ
てきて腕を掴まれる。
乾 「おい、どこ行くんだよ。」
荒川 「女子社員の方々はいいんですか?」
乾 「今は荒川を待ってたんだよ!」
腕を掴んだまま、乾は歩き出した。
荒川 「どこ行くんですか?」
乾 「店は取ってあるから。さぁ、いこう」
その様子を陰から見ている人影があった。
さっきまで女子社員に囲まれていたのだが、荒川の様子がいつもと違う事
に違和感を感じ付けてきたのだ。
乾と一緒に出て行く荒川を睨み付ける様に見ると、その後を歩き出した。
本田圭佑は自他が認めるイケメンだ。
誰からともなく声をかけられる事が多かった。
二人を尾行しようにも女性から声をかけられたりと、迷惑な事だった。
その日はそんな事に相手してる暇はないので、睨みつけ、黙らせた。
二人が入って行ったのは会社からすぐ近くのホテルだった。
そこにあるレストランは美味しい事で有名であったが、かなりお高い。
そして一人で入るのには少し抵抗もあった。
聞かれたくない大事な話や、恋人となら違和感ないのだがと考えていると
そこへコンビニ帰りの女子社員を見つけた。
本田 「ねぇ、食事まだなら僕とどう?」
佐伯 「えっ…本田さん!私でいいんですか?」
本田 「あぁ、行こうか?」
佐伯 「えぇ、えぇ、行きます!」
顔を真っ赤して佐伯は付いてきた。
これで、堂々と入れる。そう思うと彼女の肩を抱くとレストランへと入った。
その頃、窓際の席を案内された荒川と乾はメニューを見て驚いていた。
荒川 「…!どれも高すぎませんか?」
乾 「誘ったんだから僕が奢りますよ。好きなの選んで下さい。」
荒川 「…。」
乾 「頼まないのなら勝手に注文しますよ?」
荒川 「勝手にして下さい。こういうところってきた事ないんで。」
乾 「そうですか、なら。」
ウエイターを呼びつけると、何やら頼んだらしい。
ほとんどフランス語で書かれていて、読めなかった。
荒川 「なんで俺なんですか?」
乾 「興味があるから…かな。他の社員は僕の事時期社長として敬って
くれるからね。でも、君だけは違う。どうしてだい?」
荒川 「今はだたの同期の社員でしょ?偉い態度取るなら社長になってか
らにしてください。それとも態度が悪いっていい付けますか?」
乾 「ふっ!いや…そのままでいい。やっぱり君は面白い。」
料理が運ばれてくると、どれも美味しかった。
マナーなど知らなかったので、バクバクと食べてしまった。
乾 「いい食べっぷりだな~。」
荒川 「マナーは習ってないんでね。」
乾 「構わないよ。美味しそうに食べるなと、思ってね。」
荒川 「本当に割り勘じゃなくていいのか?」
乾 「構わない。それに君の給料が減ってしまうよ。」
荒川 「はいはい。ごちそうさまでした。」
乾 「なら、少し僕も味見させてもらおうかなっ!」
荒川 「えっ…」
いきなり乾の手が頬に触れると唇に暖かいものが触れた。
一瞬の事でポカンとしていると乾は何もなかったかの様に荒川の手を引くと
会社へと帰ってきた。
あの後、いたずらっぽく笑うと、戻って行ってしまった。
(なっ…なんだったんだーーー!)
一瞬の事で動揺したが、まぁ、帰国子女のボンボンの考える事は分からんと
自分を納得させたのだった。
仕事中は思い出さない様にしているが、どうにもドキドキが治らない。
荒川 「はぁ~一体どうしたんだろう?」
乾 「溜息ですか?」
荒川 「うわっ…!びっくりするじゃないですか!」
乾 「ちゃんと声かけたんですけど?あれからどうです?仕事量
大丈夫ですか?」
荒川 「はい、嫌味は言われますが、先日の様な無茶な量は無くなり
ました。」
乾 「それはよかった。では、そろそろ昼休憩ですし、外に食べに
いきませんか?断りませんよね?僕の一声で仕事楽になりま
したよね?」
荒川 「…わかりました。」
乾は荒川の肩を握ると問答無用に連れて行こうとする。
荒川 「待って下さい。せめてこの書類だけ届けてからでないと…って
女子社員が期待してますよ、なんで俺なんか…」
乾 「だからですよ!毎日ちょっとしつこくって。それに、見てるの
は僕じゃなくてそのバックですよ。」
荒川 「それでも付き合えば変わるでしょう?物好きですね?」
乾 「なら、君が付き合ってくれ」
荒川 「いやですよ。面倒くさい!」
乾 「そうやって女子を近づけさせないんですか?ん?首のところ
どうしたんです?」
荒川 「虫に刺されたんです。」
そういうと、書類を持って本田の元に向かった。
相変わらず休憩前のせいか女子社員に囲まれていた。
今日は誰と食事に行くんだか…。
荒川 「本田。書類ここに置いといていいか?そろそろ休憩だろ?」
本田 「ん?あぁ、僕も忙しいんでな、置いといてくれ!」
荒川 「ん…あれ?…。」
本田 「どうかしたか?」
荒川 「いや…なんでもない。置いとくからなっ」
そう言って慌てて出てきた。
自分でも何故だか分からないが突然顔が火照ってきて、理解できない感情
が溢れそうになった。
書類を置くとすぐにトイレへと駆け込んだ。
(あいつはただの同期で、いつも嫌がらせしてくる相手だぞ?なんで
こんなにドキドキすんだよ!おかしいだろ?)
少しケイに声が似てる気がするけど、別人だと自分に言い聞かせた。
もし本人なら、男など抱こうはずがないのだから。
落ち着かせると、会社の下のロビーに行くと、女性に囲まれた乾を見つ
けた。
女性社員に囲まれて満更でもない様子。
その横を通り過ぎようとすると、こっちに気づいたのかすぐに駆け寄っ
てきて腕を掴まれる。
乾 「おい、どこ行くんだよ。」
荒川 「女子社員の方々はいいんですか?」
乾 「今は荒川を待ってたんだよ!」
腕を掴んだまま、乾は歩き出した。
荒川 「どこ行くんですか?」
乾 「店は取ってあるから。さぁ、いこう」
その様子を陰から見ている人影があった。
さっきまで女子社員に囲まれていたのだが、荒川の様子がいつもと違う事
に違和感を感じ付けてきたのだ。
乾と一緒に出て行く荒川を睨み付ける様に見ると、その後を歩き出した。
本田圭佑は自他が認めるイケメンだ。
誰からともなく声をかけられる事が多かった。
二人を尾行しようにも女性から声をかけられたりと、迷惑な事だった。
その日はそんな事に相手してる暇はないので、睨みつけ、黙らせた。
二人が入って行ったのは会社からすぐ近くのホテルだった。
そこにあるレストランは美味しい事で有名であったが、かなりお高い。
そして一人で入るのには少し抵抗もあった。
聞かれたくない大事な話や、恋人となら違和感ないのだがと考えていると
そこへコンビニ帰りの女子社員を見つけた。
本田 「ねぇ、食事まだなら僕とどう?」
佐伯 「えっ…本田さん!私でいいんですか?」
本田 「あぁ、行こうか?」
佐伯 「えぇ、えぇ、行きます!」
顔を真っ赤して佐伯は付いてきた。
これで、堂々と入れる。そう思うと彼女の肩を抱くとレストランへと入った。
その頃、窓際の席を案内された荒川と乾はメニューを見て驚いていた。
荒川 「…!どれも高すぎませんか?」
乾 「誘ったんだから僕が奢りますよ。好きなの選んで下さい。」
荒川 「…。」
乾 「頼まないのなら勝手に注文しますよ?」
荒川 「勝手にして下さい。こういうところってきた事ないんで。」
乾 「そうですか、なら。」
ウエイターを呼びつけると、何やら頼んだらしい。
ほとんどフランス語で書かれていて、読めなかった。
荒川 「なんで俺なんですか?」
乾 「興味があるから…かな。他の社員は僕の事時期社長として敬って
くれるからね。でも、君だけは違う。どうしてだい?」
荒川 「今はだたの同期の社員でしょ?偉い態度取るなら社長になってか
らにしてください。それとも態度が悪いっていい付けますか?」
乾 「ふっ!いや…そのままでいい。やっぱり君は面白い。」
料理が運ばれてくると、どれも美味しかった。
マナーなど知らなかったので、バクバクと食べてしまった。
乾 「いい食べっぷりだな~。」
荒川 「マナーは習ってないんでね。」
乾 「構わないよ。美味しそうに食べるなと、思ってね。」
荒川 「本当に割り勘じゃなくていいのか?」
乾 「構わない。それに君の給料が減ってしまうよ。」
荒川 「はいはい。ごちそうさまでした。」
乾 「なら、少し僕も味見させてもらおうかなっ!」
荒川 「えっ…」
いきなり乾の手が頬に触れると唇に暖かいものが触れた。
一瞬の事でポカンとしていると乾は何もなかったかの様に荒川の手を引くと
会社へと帰ってきた。
あの後、いたずらっぽく笑うと、戻って行ってしまった。
(なっ…なんだったんだーーー!)
一瞬の事で動揺したが、まぁ、帰国子女のボンボンの考える事は分からんと
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