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自己犠牲
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斎藤加菜恵は迷っていた。曲がりなりにも男子より強いとは言えないだけに、このままチームを離れて行って危険ではないのかと・・・。
「しかしなぁ~今更、真希の居ることには戻りたくないし~」
一人でないのは有り難かった。
「あそこっ。海が見えますよ。ボートもある~」
「ボート?」
ここから逃げれる!?
「行ってみるしかないね」
「はい。ついでにその手前の家に誰かいないか見てきませんか?」
「そうね。何もしないよりいいわね」
二人はのんびりと山を降っていた。
「ん?何か後ろで聞こえませんでしたか?」
「気のせいじゃない?、もしくはあいつらが暇で叫んでるんじゃない?馬鹿だし」
「ふふふっ、きっと、そうですね」
家の前に着くとドアを叩いたが返事はなかった。
「誰かいませんかー?」
「・・・」
「いないみたいですね?」
「おトイレ借りますねー」
中へと入ると無造作に拳銃が置かれていた。その横には手榴弾。
「ここってヤバイ人の家ですかね?」
「ちょっと武器を拝借しても構わないよね?」
「いいと思います。私達直ぐに移動しますし」
斎藤加菜恵は高橋美智子の後押しもあり物色することにした。見つけたのは小型のマブマシンガンUZIとSKSと手榴弾2個とだった。
「弾ってどう入れればいんだろう?」
斎藤加菜恵は拳銃を扱った事はないし、興味もなかった。なので扱いなど全く知らないのだ。
それに対して高橋美智子はというと、カチャ。カチャ。
と音をたてながら弾を込めていきストックを装着させた。
「ゲームと感覚は似てるんですね~思ってたのよりもずっと重いですけど・・・」
「分かるの?」
「ええ、多少なら。ゲームの知識ですけど沙耶香ちゃんに進められてやったゲームが役にたちそうですね?」
にっこりと笑うと人形のようだと思えた。
「どうやって使うの?」
「えーとこれはですね~セーフティーレバーを外して、付けておいたグリップをしっかり握って敵に向けてここを引き続けると弾が出ます。でも、ここを変えておくと3発づつの単発で撃てるんです。」
「一気に撃った方がいいよね?」
斎藤加菜恵はオートにしようとしたが高橋美智子に止められた。
「ずっと撃ち続けると銃身が跳ね上がって敵に当たられないですよ。単発がオススメです」
「そうなんだ~」
「すごい衝撃が来るのでしっかり持って撃ってくださいね」
「ドラマとかで片手でばばばばーーーって撃ってるじゃん?」
「あれは現実では無理です。脱臼くらいじゃすまないんです」
二人は暫くその家に休憩がてら銃の扱いについて、話をしていた。
すると一階のドアが開く音がしてお互いに緊張が走った。
「勝手に家に入ったことで、怒られるでしょうか?」
「銃を持っていこうとしてたから窃盗かな?」
「どうしましょう。二階からは飛び降りるのは無理ですし」
下からは何人かの足音と声が漏れてくる。
「まだ、この家にいるかもしれん。見つけ出して殺せ」
「俺に任せろって、出ておいで~子猫ちゃーん。居るのは分かってるんだよ~」
二階でじっとしていた二人は窓をこっそりと開けた。しかし、梯子はなく降りるのは厳しい。
やって、やれなくはないが、足でも挫いたらそこで終わりだ。
高橋美智子が斎藤加菜恵の腕を引っ張ると窓の外の壁に張り付くように言った。
自分も反対側の壁に張り付くと手榴弾をぎゅっと握った。
段々と近づく足音、心臓がバクバクと大きく脈打つのが分かる。
斎藤加菜恵は外の壁に張り付いたまま冷たい銃を抱き締めた。
高橋美智子はSKSを背中に回しタイミングを計っていた。二階に到着したのか部屋のドアがゆっくりと開く。
窓が空いてるのを確認すると舌打ちをした。
「窓から逃げやがったのか?まぁ、逃がしゃしねーけどな」
振り向くと部屋を出ていこうとした。そのタイミングを見計らって高橋美智子は壁から躍り出て男の後ろからSKSを撃ち放った。
タタタッ。タタタッ。タタタッ。
不意を突かれたせいか、簡単に一人を葬ることに成功した。
傍らで観ている事しか出来ない自分に腹立たしく思いながらも斎藤加菜恵はそこから動く事は出来なかった。
「まずは一人です。あと何人いるかが、わからないので警戒しないといけませんね」
落ち着きをはらった高橋美智子に予想外の才能を見た。
「あんた。落ち着いてるわね?」
「落ち着いてなんていませんよ。でも、現実は楽しいです」
「ふ~ん。でも、」
「来ます」
斎藤加菜恵の言葉を遮り敵の足音を探る。
「おいっ、どうした?ブルー?返事をしろ!」
「レッド。俺が見に行くグリー付いてこい」
「オーケー」
下でのやり取りが鮮明に聞こえてくる。今度は向こうも警戒してくるはずだ。
手榴弾のピンを抜くそして階段の方へと転がした。
コロコロコロコロ。
入り口に差し掛かったとき足元を転がる丸い鉄の球体。
「撤退!」
大声で叫ぶ男の声がした方で大きな爆発が起きる。
斎藤加菜恵と高橋美智子は耳を押さえてじっとその場にうずくまった。
すごい衝撃と爆風が窓ガラスを破り間近を通りすぎる。
収まると部屋の中はボロボロだった。
「やったの?」
「わかりませんが、まだ油断は出来ませんね」
ゆっくりと部屋に入ると、高橋美智子は始めに倒した男に近づいて死んでいるのを確認した。
「次は一階です」
二人は連なって降りていった。階段下には手足を吹き飛ばされた死体と半身がない死体が転がっていた。
「三人?」
「どうかした?もう、ここを離れよう?」
斎藤加菜恵はこのおぞましい環境からの離脱を提案した。
このままだと吐きそうだったからである。
「これで全員だって~」
そう言って入り口に向かった。
外に出た瞬間。
ドゥンッ。
大きな衝撃と爆風が辺りを襲った。
中にいた高橋美智子は直ぐに壁に張り付くと銃を握り締める。
今さっき話していた斎藤加菜恵の腕が入り口のドアに挟まって閉まるのを拒んでいる。
「まだ居ましたね。沙耶香ちゃん、澪ちゃん、ごめんね。生き残れなさそうだよ」
ゆっくりと窓に近づき外を眺めるとグレネードランチャーを構える敵の姿が二つあった。
高橋美智子は直ぐに窓にダイブすると、ガッシャーンと大きな音と共に外に転がり出た。
それと同時にさっきまでいた場所は爆風の真っ只中であった。
懐の手榴弾のピンを抜き、そのまま、SKSを乱れ撃ちしながら敵に突っ込む。
「かくごーーーー」
「しかしなぁ~今更、真希の居ることには戻りたくないし~」
一人でないのは有り難かった。
「あそこっ。海が見えますよ。ボートもある~」
「ボート?」
ここから逃げれる!?
「行ってみるしかないね」
「はい。ついでにその手前の家に誰かいないか見てきませんか?」
「そうね。何もしないよりいいわね」
二人はのんびりと山を降っていた。
「ん?何か後ろで聞こえませんでしたか?」
「気のせいじゃない?、もしくはあいつらが暇で叫んでるんじゃない?馬鹿だし」
「ふふふっ、きっと、そうですね」
家の前に着くとドアを叩いたが返事はなかった。
「誰かいませんかー?」
「・・・」
「いないみたいですね?」
「おトイレ借りますねー」
中へと入ると無造作に拳銃が置かれていた。その横には手榴弾。
「ここってヤバイ人の家ですかね?」
「ちょっと武器を拝借しても構わないよね?」
「いいと思います。私達直ぐに移動しますし」
斎藤加菜恵は高橋美智子の後押しもあり物色することにした。見つけたのは小型のマブマシンガンUZIとSKSと手榴弾2個とだった。
「弾ってどう入れればいんだろう?」
斎藤加菜恵は拳銃を扱った事はないし、興味もなかった。なので扱いなど全く知らないのだ。
それに対して高橋美智子はというと、カチャ。カチャ。
と音をたてながら弾を込めていきストックを装着させた。
「ゲームと感覚は似てるんですね~思ってたのよりもずっと重いですけど・・・」
「分かるの?」
「ええ、多少なら。ゲームの知識ですけど沙耶香ちゃんに進められてやったゲームが役にたちそうですね?」
にっこりと笑うと人形のようだと思えた。
「どうやって使うの?」
「えーとこれはですね~セーフティーレバーを外して、付けておいたグリップをしっかり握って敵に向けてここを引き続けると弾が出ます。でも、ここを変えておくと3発づつの単発で撃てるんです。」
「一気に撃った方がいいよね?」
斎藤加菜恵はオートにしようとしたが高橋美智子に止められた。
「ずっと撃ち続けると銃身が跳ね上がって敵に当たられないですよ。単発がオススメです」
「そうなんだ~」
「すごい衝撃が来るのでしっかり持って撃ってくださいね」
「ドラマとかで片手でばばばばーーーって撃ってるじゃん?」
「あれは現実では無理です。脱臼くらいじゃすまないんです」
二人は暫くその家に休憩がてら銃の扱いについて、話をしていた。
すると一階のドアが開く音がしてお互いに緊張が走った。
「勝手に家に入ったことで、怒られるでしょうか?」
「銃を持っていこうとしてたから窃盗かな?」
「どうしましょう。二階からは飛び降りるのは無理ですし」
下からは何人かの足音と声が漏れてくる。
「まだ、この家にいるかもしれん。見つけ出して殺せ」
「俺に任せろって、出ておいで~子猫ちゃーん。居るのは分かってるんだよ~」
二階でじっとしていた二人は窓をこっそりと開けた。しかし、梯子はなく降りるのは厳しい。
やって、やれなくはないが、足でも挫いたらそこで終わりだ。
高橋美智子が斎藤加菜恵の腕を引っ張ると窓の外の壁に張り付くように言った。
自分も反対側の壁に張り付くと手榴弾をぎゅっと握った。
段々と近づく足音、心臓がバクバクと大きく脈打つのが分かる。
斎藤加菜恵は外の壁に張り付いたまま冷たい銃を抱き締めた。
高橋美智子はSKSを背中に回しタイミングを計っていた。二階に到着したのか部屋のドアがゆっくりと開く。
窓が空いてるのを確認すると舌打ちをした。
「窓から逃げやがったのか?まぁ、逃がしゃしねーけどな」
振り向くと部屋を出ていこうとした。そのタイミングを見計らって高橋美智子は壁から躍り出て男の後ろからSKSを撃ち放った。
タタタッ。タタタッ。タタタッ。
不意を突かれたせいか、簡単に一人を葬ることに成功した。
傍らで観ている事しか出来ない自分に腹立たしく思いながらも斎藤加菜恵はそこから動く事は出来なかった。
「まずは一人です。あと何人いるかが、わからないので警戒しないといけませんね」
落ち着きをはらった高橋美智子に予想外の才能を見た。
「あんた。落ち着いてるわね?」
「落ち着いてなんていませんよ。でも、現実は楽しいです」
「ふ~ん。でも、」
「来ます」
斎藤加菜恵の言葉を遮り敵の足音を探る。
「おいっ、どうした?ブルー?返事をしろ!」
「レッド。俺が見に行くグリー付いてこい」
「オーケー」
下でのやり取りが鮮明に聞こえてくる。今度は向こうも警戒してくるはずだ。
手榴弾のピンを抜くそして階段の方へと転がした。
コロコロコロコロ。
入り口に差し掛かったとき足元を転がる丸い鉄の球体。
「撤退!」
大声で叫ぶ男の声がした方で大きな爆発が起きる。
斎藤加菜恵と高橋美智子は耳を押さえてじっとその場にうずくまった。
すごい衝撃と爆風が窓ガラスを破り間近を通りすぎる。
収まると部屋の中はボロボロだった。
「やったの?」
「わかりませんが、まだ油断は出来ませんね」
ゆっくりと部屋に入ると、高橋美智子は始めに倒した男に近づいて死んでいるのを確認した。
「次は一階です」
二人は連なって降りていった。階段下には手足を吹き飛ばされた死体と半身がない死体が転がっていた。
「三人?」
「どうかした?もう、ここを離れよう?」
斎藤加菜恵はこのおぞましい環境からの離脱を提案した。
このままだと吐きそうだったからである。
「これで全員だって~」
そう言って入り口に向かった。
外に出た瞬間。
ドゥンッ。
大きな衝撃と爆風が辺りを襲った。
中にいた高橋美智子は直ぐに壁に張り付くと銃を握り締める。
今さっき話していた斎藤加菜恵の腕が入り口のドアに挟まって閉まるのを拒んでいる。
「まだ居ましたね。沙耶香ちゃん、澪ちゃん、ごめんね。生き残れなさそうだよ」
ゆっくりと窓に近づき外を眺めるとグレネードランチャーを構える敵の姿が二つあった。
高橋美智子は直ぐに窓にダイブすると、ガッシャーンと大きな音と共に外に転がり出た。
それと同時にさっきまでいた場所は爆風の真っ只中であった。
懐の手榴弾のピンを抜き、そのまま、SKSを乱れ撃ちしながら敵に突っ込む。
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