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2章 貴方のスキルをサポートします
戦闘系上位スキルの場合
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「神の視察……ですか?」
「ええ、貴方の生まれの日本で言う所、上司の工場見学とかでは無くて、学校の参観日みたいなものね」
次にかかろうとした時、ヴェルザンディ様から言われたのがコレだ。苦労して、レポート形式で提出したのが功を奏したらしい。
スキルの修正と言うか、サポートに当たって、自分と駄女神、それと上司であるヴェルザンディ様だけでは手が回らない。要するに、転生に当たりスキルを与える神々の意識改革が必要だ。とは言え、これまでずっとあったスキルを急に変えろなど無理な話だ。そこでレポート形式で提出することで、こういう例がありますよと刺激した訳である。日本人特有の社畜根性がここで役に立つ日が来るとは……あ、涙出そう、はい、この話、やめやめ!
「一応、胃薬用意してもらったけど……」
いや、ホント、良い上司だわ。現代日本の企業にこの女神様見せてやりたいわ、ホント……ホント……うん……ホワイトってのはそうないから、ハッハッハッ……
「大丈夫です。大体は予想通りですし、ああ、念の為、アレ言っておいてくれました?」
「ええ、うちの子を全力でチョップするのは暴力じゃないと言っておいたわ」
「ヨシ!」
「ヨシ!じゃないですよぉおおおお!なんでですかぁああああああああ!それに、上位神の皆様もなんで認可するんですかぁあああああ!」
いや、流石にスキル1個で異世界にポイとか先日のアレとか、フォロー不可だと思うよ?さて、仕事、仕事。
「という訳で、アレス様以下戦闘系の神様の皆様が見学されるという事で、今回は戦闘上位スキルについてだ、まずは質問だ、駄女神様」
「女神ルーンなのに……はい……」
スキル名:剣聖
説明:剣を自由自在に扱う剣術最上位スキル
スキル名:賢者
説明:あらゆる魔法を使いこなす魔道最上位スキル
「これらをお前がやってたスキル1つのみの場合の欠点を述べよ」
「え?無双出来「噴ッッッ!」まそっぴゃ?!」
お~!と戦闘系の神々の皆様から感嘆の声が上がる。コレ、アレだ、知ってる人はこの駄女神の所業を知ってる反応だ。しかし、管轄に担当も違うから、言い出せ無いやつ。お前、ホント………
「アレス様はあのレポートをお読みになってますから、お分かりになられますよね?」
「ああ、無理に敬語を話す必要はない。教えを乞うのは俺達だしな。うむ、こりゃ、盲点だったな。つまり、一足飛びどころではないという事だな?」
そう、まさに彼の言う通り。これらのスキルは確かに強力だ。剣や魔法を扱う最上位のスキル。それが扱えるならばと言う注意書きが確実に付くであろうが………
「皆様にも分かりやすいように簡単に言えば、素人に達人の動きを要求したらどうなるか?です」
「あ………」
駄女神も含めて、全員が気付いたようだ。そう、スキル自体は強力なのだ。それは本当の意味で間違いはない。だが、肉体的にも精神的にも鍛錬をしていない本当に素人の人間がこれらのスキルだけを渡され、使えばどうなるか?言うまで無い、肉体は恐ろしい程にまで酷使され、脳は焼き切れるほど使われてしまうだろう。
「つまり、スキルは改変しようがねえ。なら……」
「そう、そこにレポートで書かれていた戦闘スキルに付属させるべきスキルに行きつく訳です」
例えば、剣聖スキルを取った場合は【身体強化】【剣術】スキルを付け、万が一でも使う事があっても、しっかりと身体が完成するようにし、【採集】【調合】スキルを付ける事で、ポーションの自作などを行えるようにして、お金稼ぎとともに、身体の回復の事も考える。
「魔法もほぼ同じ理屈だな。精神強化に魔術スキル。こっちになると、錬金スキルでも良いかもしれねえな」
ホント戦闘に関する神様なので説明早くて助かるわ。さて………
「んで、これがその失敗の方の事例ですね」
スキル取得者名:田中 四郎
現在状態:全身複雑骨折(治療中)
まあ、なんていうか、知ってた速報とでも言うか、スキル説明に書いてる事だけ見れば無敵のスキルだからな。大方、最初に遭遇した魔物倒す時に使用し、そのままって事だろう。大変運が良かったのはそれが人助けで、その地域を脅かしていた魔物という事で治療中との事だ。
「で、こちらが成功と言うか、このスキルの欠点に気づいた事例ですね」
スキル取得者名:レン・ストラ
現在状態:健康
「剣聖スキルを使う前に基本の剣術から始めてます。こうなる事で、まず剣術スキルや体力作りを先に行った事で、剣聖スキルが生きてる例です」
「ふむ、一概、1個だけだからって失敗事例が発生する訳じゃないって事か?」
「ですね。だからと言ってミスはミスだからな、駄女神?」
「ゴフッ!」
ドヤ顔しようとした駄女神が膝から崩れ落ちる。当たり前だろ。
「となると、今回は失敗事例に色々スキルを付けるって事ですか?」
アレス様とやってきた研修員ならぬ、研修神が質問する。うん、良い質問だ。
「はい。とはいえ、成功事例にも採集、鑑定等持っていないスキルを付与する予定です。また、今回は皆様の力と言うか、お姿をお借りしたく思います」
要するに、駄女神ではなく、他の神様が気付いて与えましたよと言う口実を作るという事である。そうする事でスキル取得者の一先ずの納得を得ようという訳である。
「ふむ、我々は構わない」
ここは正直に話す。そうする事で信を得なければ意味が無いからだ。と言うか、駄女神が降臨したら、それはそれで信用を無くすからな、ホント。なんで、結果的にこいつの信仰を維持するフォローになってるのか……
「それでは、今日はそれぞれの担当になる書類を受け取って解散になります、ありがとうございました!」
「こちらこそありがとな!」
アレス様や他の神々と握手し、ひとまず1回目の講座みたいなものは終わった。あ~、疲れた……
なお、後日談……
「「「わあ………」」」
なんか、色んな異世界で筋肉がマッシブな男女の異世界転生者が増えたのは自分の所為ではないと主張したい………いや、絶対自分の所為じゃないから……
「ええ、貴方の生まれの日本で言う所、上司の工場見学とかでは無くて、学校の参観日みたいなものね」
次にかかろうとした時、ヴェルザンディ様から言われたのがコレだ。苦労して、レポート形式で提出したのが功を奏したらしい。
スキルの修正と言うか、サポートに当たって、自分と駄女神、それと上司であるヴェルザンディ様だけでは手が回らない。要するに、転生に当たりスキルを与える神々の意識改革が必要だ。とは言え、これまでずっとあったスキルを急に変えろなど無理な話だ。そこでレポート形式で提出することで、こういう例がありますよと刺激した訳である。日本人特有の社畜根性がここで役に立つ日が来るとは……あ、涙出そう、はい、この話、やめやめ!
「一応、胃薬用意してもらったけど……」
いや、ホント、良い上司だわ。現代日本の企業にこの女神様見せてやりたいわ、ホント……ホント……うん……ホワイトってのはそうないから、ハッハッハッ……
「大丈夫です。大体は予想通りですし、ああ、念の為、アレ言っておいてくれました?」
「ええ、うちの子を全力でチョップするのは暴力じゃないと言っておいたわ」
「ヨシ!」
「ヨシ!じゃないですよぉおおおお!なんでですかぁああああああああ!それに、上位神の皆様もなんで認可するんですかぁあああああ!」
いや、流石にスキル1個で異世界にポイとか先日のアレとか、フォロー不可だと思うよ?さて、仕事、仕事。
「という訳で、アレス様以下戦闘系の神様の皆様が見学されるという事で、今回は戦闘上位スキルについてだ、まずは質問だ、駄女神様」
「女神ルーンなのに……はい……」
スキル名:剣聖
説明:剣を自由自在に扱う剣術最上位スキル
スキル名:賢者
説明:あらゆる魔法を使いこなす魔道最上位スキル
「これらをお前がやってたスキル1つのみの場合の欠点を述べよ」
「え?無双出来「噴ッッッ!」まそっぴゃ?!」
お~!と戦闘系の神々の皆様から感嘆の声が上がる。コレ、アレだ、知ってる人はこの駄女神の所業を知ってる反応だ。しかし、管轄に担当も違うから、言い出せ無いやつ。お前、ホント………
「アレス様はあのレポートをお読みになってますから、お分かりになられますよね?」
「ああ、無理に敬語を話す必要はない。教えを乞うのは俺達だしな。うむ、こりゃ、盲点だったな。つまり、一足飛びどころではないという事だな?」
そう、まさに彼の言う通り。これらのスキルは確かに強力だ。剣や魔法を扱う最上位のスキル。それが扱えるならばと言う注意書きが確実に付くであろうが………
「皆様にも分かりやすいように簡単に言えば、素人に達人の動きを要求したらどうなるか?です」
「あ………」
駄女神も含めて、全員が気付いたようだ。そう、スキル自体は強力なのだ。それは本当の意味で間違いはない。だが、肉体的にも精神的にも鍛錬をしていない本当に素人の人間がこれらのスキルだけを渡され、使えばどうなるか?言うまで無い、肉体は恐ろしい程にまで酷使され、脳は焼き切れるほど使われてしまうだろう。
「つまり、スキルは改変しようがねえ。なら……」
「そう、そこにレポートで書かれていた戦闘スキルに付属させるべきスキルに行きつく訳です」
例えば、剣聖スキルを取った場合は【身体強化】【剣術】スキルを付け、万が一でも使う事があっても、しっかりと身体が完成するようにし、【採集】【調合】スキルを付ける事で、ポーションの自作などを行えるようにして、お金稼ぎとともに、身体の回復の事も考える。
「魔法もほぼ同じ理屈だな。精神強化に魔術スキル。こっちになると、錬金スキルでも良いかもしれねえな」
ホント戦闘に関する神様なので説明早くて助かるわ。さて………
「んで、これがその失敗の方の事例ですね」
スキル取得者名:田中 四郎
現在状態:全身複雑骨折(治療中)
まあ、なんていうか、知ってた速報とでも言うか、スキル説明に書いてる事だけ見れば無敵のスキルだからな。大方、最初に遭遇した魔物倒す時に使用し、そのままって事だろう。大変運が良かったのはそれが人助けで、その地域を脅かしていた魔物という事で治療中との事だ。
「で、こちらが成功と言うか、このスキルの欠点に気づいた事例ですね」
スキル取得者名:レン・ストラ
現在状態:健康
「剣聖スキルを使う前に基本の剣術から始めてます。こうなる事で、まず剣術スキルや体力作りを先に行った事で、剣聖スキルが生きてる例です」
「ふむ、一概、1個だけだからって失敗事例が発生する訳じゃないって事か?」
「ですね。だからと言ってミスはミスだからな、駄女神?」
「ゴフッ!」
ドヤ顔しようとした駄女神が膝から崩れ落ちる。当たり前だろ。
「となると、今回は失敗事例に色々スキルを付けるって事ですか?」
アレス様とやってきた研修員ならぬ、研修神が質問する。うん、良い質問だ。
「はい。とはいえ、成功事例にも採集、鑑定等持っていないスキルを付与する予定です。また、今回は皆様の力と言うか、お姿をお借りしたく思います」
要するに、駄女神ではなく、他の神様が気付いて与えましたよと言う口実を作るという事である。そうする事でスキル取得者の一先ずの納得を得ようという訳である。
「ふむ、我々は構わない」
ここは正直に話す。そうする事で信を得なければ意味が無いからだ。と言うか、駄女神が降臨したら、それはそれで信用を無くすからな、ホント。なんで、結果的にこいつの信仰を維持するフォローになってるのか……
「それでは、今日はそれぞれの担当になる書類を受け取って解散になります、ありがとうございました!」
「こちらこそありがとな!」
アレス様や他の神々と握手し、ひとまず1回目の講座みたいなものは終わった。あ~、疲れた……
なお、後日談……
「「「わあ………」」」
なんか、色んな異世界で筋肉がマッシブな男女の異世界転生者が増えたのは自分の所為ではないと主張したい………いや、絶対自分の所為じゃないから……
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