大海サバイバル! チートな船で俺TUEEE な旅を満喫します

彩世幻夜

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第五章

改めて船の紹介をします

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 完全回復に、丸二日かかりました、まる。

 「いや、俺が言える立場じゃないのは分かっているがな、あれだけ吸われて2日で元通りとか、どんだけ頑丈なんだよ、お前本当に人間の女か?」

 「……この世界の人間を、私はまだあまりよく知らないのだけど。少なくとも元居た世界では普通に人間の女をやっていたよ。そもそも私の住む世界には、人間の他には獣か魚か虫が植物かしか居なかったからね」

 ……大変不本意ながら、アルトと契約を結び、主になってしまった私。

 「契約書の類とか書かなくて良いの?」

 「……これは、吸血鬼族の血と魂に刻み込まれた契約だ。むしろ呪いと言ってはばからない奴も居るくらいのな。紙の上の契約より余程も重い」

 契約に縛られた吸血鬼は、供血者の身を命を懸けて守らなければならず、必要以上の吸血行為を働こうとすれば、全身が苦痛に支配されるそう。
 それでも無理に飲もうとすれば死ぬ事さえある契約なんだそうだ。

 「その代わり、供血者は、吸血鬼の吸血の求めを――それが常識的な量である限りは断れない制約を受けるんですよ」

 「……へ? そんな事聞いてないんだけど?」
 「そりゃ細かいアレコレを説明してる余裕なんかなかったからなぁ。けど俺は離れろって忠告はしてたぜ?」

 詐欺か! って言いたいけど、確かに余り突っ込んで聞かなかった私も良くなかったか。

 しかし……アレを、またやるのか!? あ、あんな……。あれは非常時だしって事で深く考えてなかったけど、あれを毎回!?
 私、そういうのの免疫なんかこれっぽっちもないんだけど!

 「あー、ゴホン。普段の吸血なんざ指先から一口、二口貰えば十分だ。アレは……俺も理性が飛んだ上での本能的な行動で……」

 ――お互い、微妙な空気に耐えきれず、二人してわざとらしい咳払いで、この話題をとっとと水に流し。

 「あー、取り敢えず長いお付き合いになりそうなので。こないだ適当にしてしまったこの船の事について、もっとちゃんと詳しく説明しますね」

 と、船のあれこれに加え、彼に出会うまでの旅のアレコレのダイジェスト版など語ってみた。

 「なら、港に着いたら城に行くより先に教会へ行く方が良さそうだな」

 「……そこ、本当にお願いよ。もう、なんか呪われてるのかって位、失敗続きだからさ」

 「了解した」

 その後の旅では特にトラブルもなく、平穏な日々が続き。

 そして、ようやく――

 「見えたな。あれが俺の祖国、ウィズリア連邦国アクアリア侯爵領、ウェスの港だよ」

 目的地に到達したのだった。
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