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第六章
陸の旅
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「……大丈夫か? 突然叫びだして、どうした?」
ふと気づけばいつの間にか、私は元の教会に戻っていた。
「あ、ああ……戻っちゃったのか」
「……? 戻ったって、何を言って……」
不思議そうに首を傾げるアルトだったが、その問に返答するより早く、
「一体何の騒ぎだい!」
外で掃除をしていたオバちゃんが慌てて入ってくる。
「ふぇ!? あ、いえ、すみません、ちょっと苦手な羽虫が不意に目に入ってしまったものですからちょっと取り乱しまして、お騒がせして本当に済みません」
……これは、神様を罵ったが故の報いというやつなのだろうか?
さっきまでの神様みたく、私まで謝るハメになるとはね。
取り敢えず気まずいのでとっとと教会を出て、適当な飲食店でお茶を頼んだ。
そして、神様に言われた事を一通りアルトに伝えた。
「……各国の召喚云々の話はウチの諜報部でも掴んでいたがなぁ。俺だってバカ共の道連れにされんのは御免だぜ。今世の生に関しちゃ生業が生業だから諦められる――が、来世まで捨てる気は無い」
それを聞いたアルトの感想がコレ。
「――それも含めてウチの女帝に話を通した方が良いだろう。少なくともウチの女帝はその辺話が分かる人だから」
そして、私達は再び馬車に乗り込んだ。
……お尻、イタイ。
――それにしても。
人って、慣れる生き物なんですね。
「……収穫祭が近いからな。普段より人や物の行き来が増える時期ではある。タイミングが悪かったな」
そう、城までの道すがら、度々宿で同室にならざるを得ない事態が発生した。
さいわい部屋はツインでベットまで一緒とか言う事態は免れていたけど。
私は未だ彼の寝顔を拝んだ事が無かった。
いつ寝てるんだとも思うんだけど。
「俺は影だ。寝方一つでも訓練を受けている。そんなヤワじゃないから心配しなくて良い」
なんか、私一人毎朝あわあわして。
私一人空回りしているような。
そんな旅を続ける事約一週間。
「見えたな、あれが女帝の城のある都だ」
城塞都市。
高く、頑丈そうな壁がどこまでも続く。
その向こうに、一際高く大きな建物が壁の外からでも見える。
その壁の、門の手前にごく小さな村があった。
「街の門は毎晩きっかり6時に閉まる。それを越えてしまえば門を通ることはできないからな。そういう者達の為の待機場所なんだよ」
そう言いながら馬車を降ろされた。
「……え?」
――壁が巨大だからここから街が見えてるんだけど。
でも、結構距離あるのよ。
馬車なら数十分で済むでしょうけど、歩きじゃ……
「お前、馬に乗れるか?」
「へ?」
「ほら、馬を借りに行くぞ」
……あ。何か嫌な予感がするよ?
ふと気づけばいつの間にか、私は元の教会に戻っていた。
「あ、ああ……戻っちゃったのか」
「……? 戻ったって、何を言って……」
不思議そうに首を傾げるアルトだったが、その問に返答するより早く、
「一体何の騒ぎだい!」
外で掃除をしていたオバちゃんが慌てて入ってくる。
「ふぇ!? あ、いえ、すみません、ちょっと苦手な羽虫が不意に目に入ってしまったものですからちょっと取り乱しまして、お騒がせして本当に済みません」
……これは、神様を罵ったが故の報いというやつなのだろうか?
さっきまでの神様みたく、私まで謝るハメになるとはね。
取り敢えず気まずいのでとっとと教会を出て、適当な飲食店でお茶を頼んだ。
そして、神様に言われた事を一通りアルトに伝えた。
「……各国の召喚云々の話はウチの諜報部でも掴んでいたがなぁ。俺だってバカ共の道連れにされんのは御免だぜ。今世の生に関しちゃ生業が生業だから諦められる――が、来世まで捨てる気は無い」
それを聞いたアルトの感想がコレ。
「――それも含めてウチの女帝に話を通した方が良いだろう。少なくともウチの女帝はその辺話が分かる人だから」
そして、私達は再び馬車に乗り込んだ。
……お尻、イタイ。
――それにしても。
人って、慣れる生き物なんですね。
「……収穫祭が近いからな。普段より人や物の行き来が増える時期ではある。タイミングが悪かったな」
そう、城までの道すがら、度々宿で同室にならざるを得ない事態が発生した。
さいわい部屋はツインでベットまで一緒とか言う事態は免れていたけど。
私は未だ彼の寝顔を拝んだ事が無かった。
いつ寝てるんだとも思うんだけど。
「俺は影だ。寝方一つでも訓練を受けている。そんなヤワじゃないから心配しなくて良い」
なんか、私一人毎朝あわあわして。
私一人空回りしているような。
そんな旅を続ける事約一週間。
「見えたな、あれが女帝の城のある都だ」
城塞都市。
高く、頑丈そうな壁がどこまでも続く。
その向こうに、一際高く大きな建物が壁の外からでも見える。
その壁の、門の手前にごく小さな村があった。
「街の門は毎晩きっかり6時に閉まる。それを越えてしまえば門を通ることはできないからな。そういう者達の為の待機場所なんだよ」
そう言いながら馬車を降ろされた。
「……え?」
――壁が巨大だからここから街が見えてるんだけど。
でも、結構距離あるのよ。
馬車なら数十分で済むでしょうけど、歩きじゃ……
「お前、馬に乗れるか?」
「へ?」
「ほら、馬を借りに行くぞ」
……あ。何か嫌な予感がするよ?
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