大海サバイバル! チートな船で俺TUEEE な旅を満喫します

彩世幻夜

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第九章

前衛ゲット?

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 「どうせ殺してもまた次が来るだけでしょ?
 ……散々モンスター倒しておいて何だけど、やっぱり人殺しは……抵抗が……。賊ならまだしも、ね……。
 取り敢えず船の中では自由にしていいから。
 船は私じゃないと動かせないし、彼が乗ってきたっていう船を壊してしまえば自力じゃ島から出られないでしょ?」

 翌朝早々に浜に置かれた船を薪にして、ランチはその薪で焚いた火で浜焼き海鮮バーベキュー大会を開催。

 勇者様の足は煙と消え。

 勇者様はホタテやアサリ、イカにタコ、美味な海鮮を涙を流してまで感激しながらモキュモニュと串焼きを咀嚼していましたとさ、まる。

 ……いやまぁ最後のはそう言う涙じゃないのは分かってるけどさ。


 「取り敢えずこの部屋使って」

 私達が使ってる部屋よりはワンランク落ちるものの、十分スイートクラスの部屋を勇者君に宛行う。

 「……あの風呂といい食堂といい……水道に便所……いやそもそもこの船からして……」

 水道とトイレを紹介しただけで絶句した勇者君ことルイス君。

 「これは貴族の乗り物か?」

 「いや? 庶民の乗り物だよ。流石にこの部屋はお金に余裕のある人向けだけど、下の個室なんかはバイト一日八時間二日分の給料で乗れる値段だよ?」

 まあ、航路にもよるけどさ。
 それでも学生バイトの給料で乗れない事はない値段だ。

 そもそも日本に貴族なんざ居ないけどな!

 「……王都の高級宿より居心地良いぞ、この船。船っつったらバラスト臭のする中保存食しか食えず、ひたすら揺れまくる乗り物じゃなかったのかよ!」

 「……この世界の船なら概ねそんなもんで間違いないだろうな」

 ルイスの叫びにアルトが突っ込んだ。

 「お前達が呼んだ彼女の元の世界はこれが当たり前の世界なんだ。……王侯貴族の暮らしをしていた者に、奴隷のような暮らしを強いた上、世界の消滅に巻き込もうとしているんだ」

 「今回は島に滞在していてうっかり追いつかれちゃったけどさ、船で海のど真ん中に居る限りは追手に追い付かれる事はまずないよ?」

 「……分かった。お前たちに同行する。アンタ達の女帝からの司令ってのにも協力する。けど、俺の国に関する案件に関しては考えさせてくれ」

 と、話はつき。

 翌日。

 いやー、前衛専門が居るって楽だね!

 アルトがこれまで前衛役を担ってくれていたけど、彼の本業は斥候と暗殺者なのだから、中衛とサポート兼任というのが本来のポジションなのだよ。

 大剣振るって壁役してくれる存在と、それを抜けてくる者を牽制するアルト。そして精霊術で仕留める私。

 うん、パーティーバランス良くなったね!
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