103 / 162
第十章
島巡りクルーズ開始
しおりを挟む
勇者という頼もしい前衛を加え、ダンジョン攻略は一気に加速した。
結果、勇者加入から一月でダンジョンクリアに成功したのだった。
「まぁ、まだ比較的若くて浅いダンジョンだったしな」
……とはアルトの言である。
「初心者のカナデに無茶言いすぎだろ、鬼軍曹だって真っ青な鬼畜ぶりだぞ、この暗殺者……」
勇者ルイスはげんなりしていたけど。
お陰で四艘目を戦艦にまで進化させることに成功し。
フェリーに潜水艦、クルーザーに戦艦と。
「一応幻覚の偽装じゃなく一艘くらいは帆船持っとくべきかなぁ……」
そんなことを考えつつ、しかしもう一つ考えなければならない事があった。
「ダンジョンのお陰で一通りの装備は整ったし、最低限戦う術は身につけたと思うの。路銀もね。
後は女帝様から司令とやらが来るまで海の真ん中でのんびりするのも悪くないけど、流石に飽きそうだし。
何か良い案は無いかしら?」
「……戦うすべを得たと言ってもあくまでモンスター相手だろう? ここは海賊退治で海の治安向上に貢献するのはどうだ?」
「相変わらず鬼畜な提案すんなぁ……。
俺はあちこち小さな港を回るのがいいと思うぜ。
最低限の食料は寄港しなくても問題ないようだが、やっぱ買い物はしたいだろう?
顔なじみの港を幾つか持つのもアリじゃないか?」
「では、船旅をしつつもしも面倒そうな輩に絡まれたら応戦する、というので良いのでは?」
――と、話はまとまり。
港に入港するためだけの帆船を手に入れ。
母船はフェリーのまま、大海原へと出航した。
あいにく、天気は出航してすぐに悪化。
久々に嵐のど真ん中に停泊している、
「嘘だろ、マジかよ……。こんな嵐に遭遇したら、下っ端水夫は死を覚悟するレベルだってのに、大して揺れもしないとか……」
またしても納得のいかないルイスがぶつくさ言ってるけど。
私はもう慣れたもので、ゆっくり大浴場の湯船に浸かり、汗を流した湯上がりにお酒とおつまみを嗜んで満足していた。
暇だし、何か映画でも観るかな……
なんて。
この時までは平和だったんだけどね……。
まさかまだ一つも港を回らないうちからアルトの提案が実現するとは――
まして二人目の追手が現れるなんて思ってもみなかったから。
私は飲みかけの酒と食べかけのツマミを持って一人シアターへと籠もった。
一応アルトたちも誘ったけど断られたんでね。
さぁて、何見るかなぁー。あー、最近可愛くないモンスターばっかり見てたしたまにはもふもふ可愛いの見たいなぁ。
よし、動物モノにしよっ!
結果、勇者加入から一月でダンジョンクリアに成功したのだった。
「まぁ、まだ比較的若くて浅いダンジョンだったしな」
……とはアルトの言である。
「初心者のカナデに無茶言いすぎだろ、鬼軍曹だって真っ青な鬼畜ぶりだぞ、この暗殺者……」
勇者ルイスはげんなりしていたけど。
お陰で四艘目を戦艦にまで進化させることに成功し。
フェリーに潜水艦、クルーザーに戦艦と。
「一応幻覚の偽装じゃなく一艘くらいは帆船持っとくべきかなぁ……」
そんなことを考えつつ、しかしもう一つ考えなければならない事があった。
「ダンジョンのお陰で一通りの装備は整ったし、最低限戦う術は身につけたと思うの。路銀もね。
後は女帝様から司令とやらが来るまで海の真ん中でのんびりするのも悪くないけど、流石に飽きそうだし。
何か良い案は無いかしら?」
「……戦うすべを得たと言ってもあくまでモンスター相手だろう? ここは海賊退治で海の治安向上に貢献するのはどうだ?」
「相変わらず鬼畜な提案すんなぁ……。
俺はあちこち小さな港を回るのがいいと思うぜ。
最低限の食料は寄港しなくても問題ないようだが、やっぱ買い物はしたいだろう?
顔なじみの港を幾つか持つのもアリじゃないか?」
「では、船旅をしつつもしも面倒そうな輩に絡まれたら応戦する、というので良いのでは?」
――と、話はまとまり。
港に入港するためだけの帆船を手に入れ。
母船はフェリーのまま、大海原へと出航した。
あいにく、天気は出航してすぐに悪化。
久々に嵐のど真ん中に停泊している、
「嘘だろ、マジかよ……。こんな嵐に遭遇したら、下っ端水夫は死を覚悟するレベルだってのに、大して揺れもしないとか……」
またしても納得のいかないルイスがぶつくさ言ってるけど。
私はもう慣れたもので、ゆっくり大浴場の湯船に浸かり、汗を流した湯上がりにお酒とおつまみを嗜んで満足していた。
暇だし、何か映画でも観るかな……
なんて。
この時までは平和だったんだけどね……。
まさかまだ一つも港を回らないうちからアルトの提案が実現するとは――
まして二人目の追手が現れるなんて思ってもみなかったから。
私は飲みかけの酒と食べかけのツマミを持って一人シアターへと籠もった。
一応アルトたちも誘ったけど断られたんでね。
さぁて、何見るかなぁー。あー、最近可愛くないモンスターばっかり見てたしたまにはもふもふ可愛いの見たいなぁ。
よし、動物モノにしよっ!
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』
宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?
無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
聖女なんかじゃありません!~異世界で介護始めたらなぜか伯爵様に愛でられてます~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
川で溺れていた猫を助けようとして飛び込屋敷に連れていかれる。それから私は、魔物と戦い手足を失った寝たきりの伯爵様の世話人になることに。気難しい伯爵様に手を焼きつつもQOLを上げるために努力する私。
そんな私に伯爵様の主治医がプロポーズしてきたりと、突然のモテ期が到来?
エブリスタ、小説家になろうにも掲載しています。
普段は地味子。でも本当は凄腕の聖女さん〜地味だから、という理由で聖女ギルドを追い出されてしまいました。私がいなくても大丈夫でしょうか?〜
神伊 咲児
ファンタジー
主人公、イルエマ・ジミィーナは16歳。
聖女ギルド【女神の光輝】に属している聖女だった。
イルエマは眼鏡をかけており、黒髪の冴えない見た目。
いわゆる地味子だ。
彼女の能力も地味だった。
使える魔法といえば、聖女なら誰でも使えるものばかり。回復と素材進化と解呪魔法の3つだけ。
唯一のユニークスキルは、ペンが無くても文字を書ける光魔字。
そんな能力も地味な彼女は、ギルド内では裏方作業の雑務をしていた。
ある日、ギルドマスターのキアーラより、地味だからという理由で解雇される。
しかし、彼女は目立たない実力者だった。
素材進化の魔法は独自で改良してパワーアップしており、通常の3倍の威力。
司祭でも見落とすような小さな呪いも見つけてしまう鋭い感覚。
難しい相談でも難なくこなす知識と教養。
全てにおいてハイクオリティ。最強の聖女だったのだ。
彼女は新しいギルドに参加して順風満帆。
彼女をクビにした聖女ギルドは落ちぶれていく。
地味な聖女が大活躍! 痛快ファンタジーストーリー。
全部で5万字。
カクヨムにも投稿しておりますが、アルファポリス用にタイトルも含めて改稿いたしました。
HOTランキング女性向け1位。
日間ファンタジーランキング1位。
日間完結ランキング1位。
応援してくれた、みなさんのおかげです。
ありがとうございます。とても嬉しいです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる