大海サバイバル! チートな船で俺TUEEE な旅を満喫します

彩世幻夜

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第十四章

難破船発見

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 今日も今日とて。

 女帝からの指令がなければ基本波間に揺られての自由時間を満喫する私達、な訳なのだけど。

 ……一度は拒否した難民受け入れの件を、真剣に、それも早急に考えなければならなくなってしまった。

 私達はいつもの様に海面下を航行していただけだったんだけど。

 ……遭遇しちゃったんだよね。元の世界のとある北の国あるあるみたいな、小さな船にぎゅう詰めの、難民船……だったものに。

 私の木製手漕ぎボートと大して変わらない船で海に出てるんだから、そりゃ沖の荒い波に晒されればそうなるよね、っていうボロ船に、必死にしがみついている人々を、見つけちゃったんだ。

 ……たまたま覗いたときだったから見つけられたけど、タイミングが少し違えばあんな小さなもの見逃してただろうに。

 けど、見つけちゃったら……。

 見なかったフリをするのも寝覚めが悪いし、ってんで、取り敢えず帆船出してそっちに彼らを保護した。

 さすがに秘密だらけの潜水艦に彼らを招くわけにはいかなかったから。

 そうして訳を聞いてみると。

 「最近、ウチの国の偉いさんは勇者を喚ぶと決めて、他の話は聞かなくなりまして」
 「そのための術に必要だからと、税金が跳ね上がりまして」
 「単身者ならまだともかく、老いた親と女房子供を抱えた男は稼ぎの大半を税に取られ、家族を養えなくなりまして……」

 その一部は盗賊や海賊となり。

 切羽詰まっても犯罪をする気にはなれなかった者達は、こうして国から逃れてきたのだと。

 つまりまさしく国を捨てたまごうこと無き難民な訳だ、彼らは。

 事情を話して受け入れてくれる国があれば良いが……。あまり期待はできないだろう。

 つまり、拾ってしまった以上は元に戻す――海に捨てるか、ウチで保護するかの二択になってしまった訳で。

 「あの、参考までに聞きたいんだけど、前職は何を?」

 「ワシは農家を……、野菜や穀物を育てとったんで、本来なら食うに困ることはないはずが、穀物の大半を税に取られ……」
 「ウチも農家ですじゃ。ただ、彼と違って家畜を飼う専門でしたんで……」
 「俺は漁師を……」
 「私は行商を……」

 と、一部除き、大半が第一次産業従事者だった。

 ……流石に罪もない人間を海に捨てるのは、良心が咎めて出来なくて。
 あえて悪させずに逃げて来る様な人達だし悪さはしないだろう、と。

 一先ず船内の畑と釣り船を任さて食材調達に邁進してもらう事に。 

 行商人さんには、寄港地での買い物時に役立ってもらう事に決まった。

 ……本当に、船に人が増えてきたなぁ。
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