小料理屋「和膳」へようこそ!

彩世幻夜

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修羅の闇鍋

火に油を投入

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    「君は……確かアイツの部下の……旭君か?」
    「え、部長?    何で部長がここに……」
    「それは私が聞きたい」
    「俺はそいつを――その女を連れ戻しに……」
    「止めてさとし、もう大声を出さないで、ここ住宅街よ、警察呼ばれたいの!?」
    ……どうやらこの二人は血縁で間違い無いようだが、話を聞く限りはこの男は彼女の知り合いで、拓海君の親父さんの同僚か。
    「……ウチは料理屋です。とりあえず座って何か食って落ち着いて話し合いでも何でもすれば良い。……ウチで、――和華の前でこれ以上声を荒げるなら、全員纏めて叩き出します」
    俺に担がれた事のある拓海が真っ先にテーブル席についた。
    続いて茉莉と呼ばれた肉屋のパートのおば……お姉さんがその隣に座った。
    その向かいに男の血縁の女が男を引っ張り座る。
   最後に拓海君の親父さんが座る。
    「和華、茶だけ出したら上行ってろ」
    「……うん、ありがと。和君は大丈夫?」
    「まあ、俺一応店の責任者だし。夫が嫁を守るのは当然だろ?」
    「……うん、でもムリしすぎないでね」
    和華の足音が二階に行くのを聞き届け――
    「は?    誰が、誰の夫で嫁だって?」
    「俺は和華の夫で和華は俺の嫁だ。……言ってなかったか?」
    「聞いてねぇ!    まあ恋人同士なんだろうなとは思ってたけど……まさかの夫婦とか!    ちくしょう、 リア充爆発しろ!」
    「あのぅ、和華ちゃん?    って何歳なの?    私てっきり中学生か高校生かと……」
    「和華は今年で24だ」
    「み、見えねぇよ!」
    「あ、あのぅ……ちなみに貴方のお歳は……」
    「さあ、いくつに見える?」
    とても正直には答えられないので、話をはぐらかす。
    「それに。俺の歳より聞かなきゃならん事が他にいくらでもあるだろう」
    和華をいつまでも一人にはしておけないしな。
    「さあ、まずはあんた達が誰なのか、何でモメてんのか聞かせて貰おうか、なあ拓海君?」
    「……分かりました。ではまず僕から話しましょう」
    彼はキッと自分の父親を睨み付けると、ゆっくりと話始めた。
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