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店主夫妻の秘密
親不孝な娘と毒親と
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一目見ただけで私を大人だと思う人はきっといないだろう。
良くて高校生、悪いと小学生に見られる私。それでも、お婆ちゃんて呼ばれるような歳になればと思ってたけど……。それも和君に出会ってある決断をしたその日に叶わない夢となった。
私が和君――和人君に出会ったのは専門学生の時。朝寝坊して慌てて登校中にどうしてもお腹が空いて、駅のおにぎりやさんで買ったおにぎりを頬張ってた私を何か不思議な生き物見るようにマジマジと見てきたイケメンが和人君だった。
後で和君に聞いたら、あまりにも何の悩みもなさそうな顔で美味しそうに食べてたから、気になったんだって。
しつれーしちゃうよね、あのときの私は悩みだらけだったのに。
でもまあ、和君の話を聞いちゃったら確かにあの時の私の悩みは随分と温かったんだけど。
私も親からネグレクト気味の扱いを受けて育ってきたけど、一応家にお父さんとお母さんはいたし、食費は貰ってたから和君みたいなサバイバルはした事ないし、小学校中学校は普通に通わせてもらった。……習い事や塾には通わせてもらえなかったけど。
何故かって言えば、両親には目に入れても痛くない程可愛い可愛い私の弟が居たから。
男の子が欲しくて子供を生んだのに女の子として生まれてきた私は不要な親不孝者なんだって。
お母さんは弟のためには惜しまず好きなおかずを作ったし、洋服もいっぱい買ってた。
でも私にはお金だけ渡して好きにしろって言うから、そこからご飯食べて、余りを貯めて文房具や服を買ってた。
弟は誕生日やクリスマスにご馳走作ってパーティーして、プレゼント買ってたけど、私の時にはおめでとうの一言もなかった。
弟が私の服やノートにイタズラしても怒られない。
私が宿題で忙しいからと弟と遊ぶのを断れば私が気絶するまで殴られる。
家族旅行は勿論仲間外れ。
頭のできもあんまり良くなかったから、いつも叩かれて怒鳴られて。それが普通だったから、いつの間にか弟にも殴られるようになったけど、両親は弟を叱らずむしろ褒めた。
高校出たら家を出て逃げるつもりだったんだけど、ちょうど就職氷河期真っ只中で求人なんてなくて。
仕方なく専門学校に通っていた。
その専門学校の最寄り駅で、その日から度々彼に会うようになり、見かける度に「コレ食うか?」と、何かしらの食べ物を貰った。
回数を繰り返すうちに互いの事情を話すようになって。
そんなある日の事。
私はついに彼の最大の秘密を知ることとなった。
良くて高校生、悪いと小学生に見られる私。それでも、お婆ちゃんて呼ばれるような歳になればと思ってたけど……。それも和君に出会ってある決断をしたその日に叶わない夢となった。
私が和君――和人君に出会ったのは専門学生の時。朝寝坊して慌てて登校中にどうしてもお腹が空いて、駅のおにぎりやさんで買ったおにぎりを頬張ってた私を何か不思議な生き物見るようにマジマジと見てきたイケメンが和人君だった。
後で和君に聞いたら、あまりにも何の悩みもなさそうな顔で美味しそうに食べてたから、気になったんだって。
しつれーしちゃうよね、あのときの私は悩みだらけだったのに。
でもまあ、和君の話を聞いちゃったら確かにあの時の私の悩みは随分と温かったんだけど。
私も親からネグレクト気味の扱いを受けて育ってきたけど、一応家にお父さんとお母さんはいたし、食費は貰ってたから和君みたいなサバイバルはした事ないし、小学校中学校は普通に通わせてもらった。……習い事や塾には通わせてもらえなかったけど。
何故かって言えば、両親には目に入れても痛くない程可愛い可愛い私の弟が居たから。
男の子が欲しくて子供を生んだのに女の子として生まれてきた私は不要な親不孝者なんだって。
お母さんは弟のためには惜しまず好きなおかずを作ったし、洋服もいっぱい買ってた。
でも私にはお金だけ渡して好きにしろって言うから、そこからご飯食べて、余りを貯めて文房具や服を買ってた。
弟は誕生日やクリスマスにご馳走作ってパーティーして、プレゼント買ってたけど、私の時にはおめでとうの一言もなかった。
弟が私の服やノートにイタズラしても怒られない。
私が宿題で忙しいからと弟と遊ぶのを断れば私が気絶するまで殴られる。
家族旅行は勿論仲間外れ。
頭のできもあんまり良くなかったから、いつも叩かれて怒鳴られて。それが普通だったから、いつの間にか弟にも殴られるようになったけど、両親は弟を叱らずむしろ褒めた。
高校出たら家を出て逃げるつもりだったんだけど、ちょうど就職氷河期真っ只中で求人なんてなくて。
仕方なく専門学校に通っていた。
その専門学校の最寄り駅で、その日から度々彼に会うようになり、見かける度に「コレ食うか?」と、何かしらの食べ物を貰った。
回数を繰り返すうちに互いの事情を話すようになって。
そんなある日の事。
私はついに彼の最大の秘密を知ることとなった。
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