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波乱含みの旅路で。
新しい馬車は快適です。
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シリカさんとの約束の日。
私とレイフレッドは冒険者ギルドで馬だけ借り、馬車に繋いだ。
比較的大きい馬車だけど、軽量化してるから馬一頭で引ける。
屋敷で馬丁に教わったと言うレイフレッドが御者席に座ろうとするけど、長距離の旅路全てをレイフレッドに任せるのでは酷使し過ぎだ。
本来夜行性の吸血鬼の彼にはむしろ昼間のうちに休んで夜の見張りを頼みたい。
それに。
「本当に護衛を雇わないの?」
御者役とは別に護衛を雇え、と旅の話を聞かせてくれたユリス様のお父様も言っていた。
「レイフレッド、御者席には私が座るわ」
スキルツリーから馬術スキルを取得して手綱を握った。
レイフレッドには中で休んでいるよう言ったんだけど、まるで初心者ドライバーが運転する車の助手席に座るような、何か悟ったような表情で私の隣に座った。
……まあたった今スキルを取得したばかりなのは確かだし、問題ないと分かれば中に入ってくれるだろう、論より証拠とも言うし。
そうしてギルド前で待つこと十数分。
からからと幌付き二頭立ての馬車が近付いて来た。
「おう、すまんな。待たせたか?」
御者席に座るシリカさんと……あれ……隣に座ってる可愛い子はどなたでしょう!?
「ああ紹介しよう。我がパートナー、猫妖精族のスコットだ」
「初めまして、お嬢さん」
可愛い可愛いマスコットの様な、シリカさんの肩にも乗れてしまう二頭身の黒猫が、二本足で立ち優雅なお辞儀をしてくれる。
犬より猫派な私のハートを鷲掴みにする愛くるしい猫は、黒のシルクハットに白いシャツ、金の縁取り刺繍がされた黒の燕尾服を着こなしステッキを持つ、英国貴族の紳士のような出で立ちをしている。
「あ、は、初めまして。私はアンリ=カーライル、彼はレイフレッドです。道中シリカさんにもスコットさんにも何かとご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします」
……それにしても。シリカさんはスコットさんをパートナーと言った。
レイフレッドが普段一度に吸う血の量なんてせいぜい一口か二口。血液検査で採血されるより少ない量だから私は平気だけど……。
大人と子供で必要量は変わらないのだろうか?
こんな小さな子じゃ血の全体量は私より少ないのでは……?
「ははは、こいつのこの見た目に誤魔化されるな。ほれスコット、旅の間中その姿でいるのでないなら今の内にネタバラシしとけ」
コツンと軽く子猫の頭に拳骨を落とすシリカさん。
「ああっ!」
動物虐待に見える光景に思わず手を伸ばしたけれど、ポフンと突如ドライアイスの煙みたいな白い霧に阻まれた。
「やれやれ、私のパートナーはいつも手荒い」
大人の男性の低い声が上の方から聞こえて。
煙が晴れたその場所にカワイイ黒猫の姿はなく。
「え……」
八頭身の長身かつ細身の男が一人立っていて。
黒髪の間から生える猫耳、尻には黒い猫尻尾以外は人間と同じ姿をしたそのイケメンは、黒猫が着ていたのと同じデザインのサイズ違いのファッションを身に着けている。
「――改めて紹介しよう、ケットシーのスコットだ」
「この姿で他所を歩くと猫獣人のハーフと間違えられるのですが……。妖精族のケットシーは獣の姿と人の姿を同時に持つ誇り高き一族なのですよ」
うはあ、カワイイ黒猫マスコットとお色気むんむんの猫耳イケメンのハイブリッド! すげぇぇ!
何、魔族の国って楽園なんですか!?
ケットシーって女の子も勿論居るんだよね? 絶対お友だちになってもらうんだから!
「……お前、必要以上にお嬢様に近付くな」
「ふふふ、素敵なレディを前にして余裕を無くすのは紳士の振舞いではありませんよ」
「あー、ケットシーってのは紳士淑女の振舞いを尊ぶ種族だが、揃いも揃って一筋縄ではいかない連中ばかりなのさ」
「おやおや、そんな私をパートナーに選んでおいてその言い草とは。我がパートナーは相変わらず口が悪い」
「ふん。血が美味かったのと、こうして連れ歩くには都合が良かったのでな」
シリカさんが彼の尻尾をぎゅっと握った。
「ニャ!?」
するとまたポフンと煙が立ち黒猫マスコットなスコットさんに変わる。
「自己紹介も済んだ事だしもう行くぞ。私が先導するから付いて来い」
颯爽と馬を操り馬車を走らせる彼女について門を潜り、広い草原を街道に沿って進む。
見通しが良いから、日の高い内は魔物や賊の心配をしなくて済みそうだ。
街道は舗装こそされていないがしっかり管理も行き届き、起伏の少ない平地の道は、私でもスキルのチュートリアルに従えば問題なく馬車を走らせる事が出来た。
「はぁ……、分かりましたよ。お嬢様に夜の見張りをさせる事を思えばまだマシと思う事にします」
渋々寝台に横になったレイフレッド。
「……この馬車だって非常識なのに。何で揺れないんですか。何で静かなんですか。何でこんな広いのに一頭立てで済むんですか」
背中越しに何か聞こえてくるんだけど……。
途中、何度か馬を休ませる為に休憩を挟みながら日が暮れるまで走り続け。
やがて森が見えてきた所でシリカさんがここでの野宿を決めた。
「私達は魔族で夜目がきくが、馬はそうではないからな。暗い夜の森は走りたくない」
「魔族の国には普通の馬より頑丈な魔馬が居ます。国境を越えたら馬を替えてスピードアップしますよ」
「ところで見張り番はどうする」
「そうですね、ではレイフレッド君には夕食後すぐから日付が変わる前までお願いします。その後夜明け前までは私が、朝食の準備はシリカさんに任せて、食事を終えたら出発で良いのでは?」
「了解した」
「じゃあ夕飯の支度は私がするわ」
私は鍋に肉と豆腐、葱と白滝キノコを入れて甘辛いタレで煮込む。食欲をそそるすき焼きの臭いに分かり易くそわそわする肉食三人組。〆にはうどんを用意して。
「お嬢さん、後でぜひレシピを教えて下さい!」
「これは……ウチの地元のブランド牛で作って酒のアテにしたら……」
既に食べた事のあるレイフレッドは黙々と食べ、他二人は思った以上に感動してくれた。
さあ、食事が済んだら初めての野営の準備だ。
シリカさん達は馬車の外にテントを張り始めた。
この世界に化学繊維は無いから、帆布を使ったテント。
……マスコットサイズのスコットさんはスペースを取らないから、一人用の小さなテントで用が済むんだ。
で、私達は。
「お嬢様は中でお休みくださいね」
馬車の屋根に仕込んだ仕掛けの一つ、引き出し式の屋根を引っ張り出して折り畳みの柱を地面に下ろし、三方に帆布の幕を下ろして簡易タープにする。
御者席下の収納に仕込んでいたテントを傘の骨組みを開く要領で開く。
三角柱型のテントの角をタープの角に合わせて立てる。
下にシートを敷けば人一人位は足を伸ばして寛げるスペースが出来る。
帆布には断熱効果を付けているから夏は涼しく冬は暖かく過ごせる仕様だ。
ちなみにレイフレッドに妙に念押しされた「中」とは。
寝台のある奥への視線を遮る目的で付けたように見せかけたカーテンは、実はそれを隠すためのもの。
椅子横の戸棚の裏、寝台側にひっそりある扉を隠すため。
その扉の向こうは私の空間に繋がっている。
改めてアトリエの隣に3LDKの二階建て一軒家を建てたその玄関扉とリンクさせた扉。
無論トイレも風呂も完備。
私とレイフレッドの個室と納戸まであるそれを見せた時のレイフレッドはふるふる震えながら言った。
「……これは。滅多な者をお嬢様のパーティーには入れられませんね」
私とレイフレッドは冒険者ギルドで馬だけ借り、馬車に繋いだ。
比較的大きい馬車だけど、軽量化してるから馬一頭で引ける。
屋敷で馬丁に教わったと言うレイフレッドが御者席に座ろうとするけど、長距離の旅路全てをレイフレッドに任せるのでは酷使し過ぎだ。
本来夜行性の吸血鬼の彼にはむしろ昼間のうちに休んで夜の見張りを頼みたい。
それに。
「本当に護衛を雇わないの?」
御者役とは別に護衛を雇え、と旅の話を聞かせてくれたユリス様のお父様も言っていた。
「レイフレッド、御者席には私が座るわ」
スキルツリーから馬術スキルを取得して手綱を握った。
レイフレッドには中で休んでいるよう言ったんだけど、まるで初心者ドライバーが運転する車の助手席に座るような、何か悟ったような表情で私の隣に座った。
……まあたった今スキルを取得したばかりなのは確かだし、問題ないと分かれば中に入ってくれるだろう、論より証拠とも言うし。
そうしてギルド前で待つこと十数分。
からからと幌付き二頭立ての馬車が近付いて来た。
「おう、すまんな。待たせたか?」
御者席に座るシリカさんと……あれ……隣に座ってる可愛い子はどなたでしょう!?
「ああ紹介しよう。我がパートナー、猫妖精族のスコットだ」
「初めまして、お嬢さん」
可愛い可愛いマスコットの様な、シリカさんの肩にも乗れてしまう二頭身の黒猫が、二本足で立ち優雅なお辞儀をしてくれる。
犬より猫派な私のハートを鷲掴みにする愛くるしい猫は、黒のシルクハットに白いシャツ、金の縁取り刺繍がされた黒の燕尾服を着こなしステッキを持つ、英国貴族の紳士のような出で立ちをしている。
「あ、は、初めまして。私はアンリ=カーライル、彼はレイフレッドです。道中シリカさんにもスコットさんにも何かとご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします」
……それにしても。シリカさんはスコットさんをパートナーと言った。
レイフレッドが普段一度に吸う血の量なんてせいぜい一口か二口。血液検査で採血されるより少ない量だから私は平気だけど……。
大人と子供で必要量は変わらないのだろうか?
こんな小さな子じゃ血の全体量は私より少ないのでは……?
「ははは、こいつのこの見た目に誤魔化されるな。ほれスコット、旅の間中その姿でいるのでないなら今の内にネタバラシしとけ」
コツンと軽く子猫の頭に拳骨を落とすシリカさん。
「ああっ!」
動物虐待に見える光景に思わず手を伸ばしたけれど、ポフンと突如ドライアイスの煙みたいな白い霧に阻まれた。
「やれやれ、私のパートナーはいつも手荒い」
大人の男性の低い声が上の方から聞こえて。
煙が晴れたその場所にカワイイ黒猫の姿はなく。
「え……」
八頭身の長身かつ細身の男が一人立っていて。
黒髪の間から生える猫耳、尻には黒い猫尻尾以外は人間と同じ姿をしたそのイケメンは、黒猫が着ていたのと同じデザインのサイズ違いのファッションを身に着けている。
「――改めて紹介しよう、ケットシーのスコットだ」
「この姿で他所を歩くと猫獣人のハーフと間違えられるのですが……。妖精族のケットシーは獣の姿と人の姿を同時に持つ誇り高き一族なのですよ」
うはあ、カワイイ黒猫マスコットとお色気むんむんの猫耳イケメンのハイブリッド! すげぇぇ!
何、魔族の国って楽園なんですか!?
ケットシーって女の子も勿論居るんだよね? 絶対お友だちになってもらうんだから!
「……お前、必要以上にお嬢様に近付くな」
「ふふふ、素敵なレディを前にして余裕を無くすのは紳士の振舞いではありませんよ」
「あー、ケットシーってのは紳士淑女の振舞いを尊ぶ種族だが、揃いも揃って一筋縄ではいかない連中ばかりなのさ」
「おやおや、そんな私をパートナーに選んでおいてその言い草とは。我がパートナーは相変わらず口が悪い」
「ふん。血が美味かったのと、こうして連れ歩くには都合が良かったのでな」
シリカさんが彼の尻尾をぎゅっと握った。
「ニャ!?」
するとまたポフンと煙が立ち黒猫マスコットなスコットさんに変わる。
「自己紹介も済んだ事だしもう行くぞ。私が先導するから付いて来い」
颯爽と馬を操り馬車を走らせる彼女について門を潜り、広い草原を街道に沿って進む。
見通しが良いから、日の高い内は魔物や賊の心配をしなくて済みそうだ。
街道は舗装こそされていないがしっかり管理も行き届き、起伏の少ない平地の道は、私でもスキルのチュートリアルに従えば問題なく馬車を走らせる事が出来た。
「はぁ……、分かりましたよ。お嬢様に夜の見張りをさせる事を思えばまだマシと思う事にします」
渋々寝台に横になったレイフレッド。
「……この馬車だって非常識なのに。何で揺れないんですか。何で静かなんですか。何でこんな広いのに一頭立てで済むんですか」
背中越しに何か聞こえてくるんだけど……。
途中、何度か馬を休ませる為に休憩を挟みながら日が暮れるまで走り続け。
やがて森が見えてきた所でシリカさんがここでの野宿を決めた。
「私達は魔族で夜目がきくが、馬はそうではないからな。暗い夜の森は走りたくない」
「魔族の国には普通の馬より頑丈な魔馬が居ます。国境を越えたら馬を替えてスピードアップしますよ」
「ところで見張り番はどうする」
「そうですね、ではレイフレッド君には夕食後すぐから日付が変わる前までお願いします。その後夜明け前までは私が、朝食の準備はシリカさんに任せて、食事を終えたら出発で良いのでは?」
「了解した」
「じゃあ夕飯の支度は私がするわ」
私は鍋に肉と豆腐、葱と白滝キノコを入れて甘辛いタレで煮込む。食欲をそそるすき焼きの臭いに分かり易くそわそわする肉食三人組。〆にはうどんを用意して。
「お嬢さん、後でぜひレシピを教えて下さい!」
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既に食べた事のあるレイフレッドは黙々と食べ、他二人は思った以上に感動してくれた。
さあ、食事が済んだら初めての野営の準備だ。
シリカさん達は馬車の外にテントを張り始めた。
この世界に化学繊維は無いから、帆布を使ったテント。
……マスコットサイズのスコットさんはスペースを取らないから、一人用の小さなテントで用が済むんだ。
で、私達は。
「お嬢様は中でお休みくださいね」
馬車の屋根に仕込んだ仕掛けの一つ、引き出し式の屋根を引っ張り出して折り畳みの柱を地面に下ろし、三方に帆布の幕を下ろして簡易タープにする。
御者席下の収納に仕込んでいたテントを傘の骨組みを開く要領で開く。
三角柱型のテントの角をタープの角に合わせて立てる。
下にシートを敷けば人一人位は足を伸ばして寛げるスペースが出来る。
帆布には断熱効果を付けているから夏は涼しく冬は暖かく過ごせる仕様だ。
ちなみにレイフレッドに妙に念押しされた「中」とは。
寝台のある奥への視線を遮る目的で付けたように見せかけたカーテンは、実はそれを隠すためのもの。
椅子横の戸棚の裏、寝台側にひっそりある扉を隠すため。
その扉の向こうは私の空間に繋がっている。
改めてアトリエの隣に3LDKの二階建て一軒家を建てたその玄関扉とリンクさせた扉。
無論トイレも風呂も完備。
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