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雌伏の時
指名依頼
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「……は?」
「――お前達は今日から、Fランクだ」
「はああああッ!?」
「当然だろう? なぁ、おかしいとは思わなかったのか、新人見習い上がりの鉄級Gランクに! 走竜の掃討なんて無茶な依頼を任せるハズねぇだろ!」
「ええ! でも受付のお姉さんにオススメですよ~って言われたから!」
「ああ、あいつはきっちり〆上げて平和な僻地の支部にトバしてやった。本来銀級以上の依頼をGランクのお前らに故意に回すというギルド職員にあるまじき不正行為を働いた咎でな。まさかお前らが無事に帰ってくるとは思わねぇから別部隊組んで追って討伐と、ギリ無事ならお前らの救助、ダメなら遺体か遺品の持ち帰りを指示したんだが……途中で会わなかったのか? ――まあ、それはともかくお前らが生きていたから左遷で済んだんだ。これでお前らが死んでたら物理的に首が飛んでた。そんくらいの不祥事だ」
「……え」
「それを、生きて戻ったばかりか依頼達成報告、しかも驚くべき早さでの仕事ぶり。……銀級にしたいのが本音だが、知っての通り銀級に上がるには条件を満たす必要があるからな」
つまり、条件を満たした時点ですぐ銀級に上げるよ! ……と。
「私……まだ五歳なんですけど……」
「ああ。最年少記録を大幅に塗り替える可能性大だな! ……つーかこれ塗り替えられる奴って居るの?」
「……。」
「ああ、それでな。早速、依頼を回したい」
まず銅級に上がる為の条件は、護衛依頼と賊討伐。
「商業ギルドからの依頼だから信頼度は高い。何でも貴重な魔道具を他所の支部に運ぶ馬車を護衛して欲しいらしい。ギルマスから直での依頼だから実入りも良いぞ!」
「お嬢様……それって……」
「もしかしなくとも私が納品した魔道具……よね?」
「これは冒険者ギルドからの指名依頼でもある! 頼んだぞ!」
私らの小声のやり取りをよそに、ギルマスは良い笑顔を見せた。
「……それで、日程は?」
「集合は明後日正午。商業ギルドの受け付けに言え」
あははー。……ああ、あの狐目が開眼するトコとか見たくないんだけどな~。
「……やっぱり厄介事になりましたね」
せ、せっかくストレス発散したばっかりなのに!
アリバイ工作どうしよう……。
「お嬢様、ここは潔く助っ人を呼びましょう」
「え?」
「何、御者さえ務められれば問題ありません。適任者に声をかけて参りましょう」
にっこり微笑んだレイフレッドが連れてきたのは。
「え、スコットさん?」
「はい。都合がつかない間は彼に例の携帯電話を持たせて、いざという時に連絡してもらえば良い」
「……そりゃ、報酬貰えるんなら御者くらいやってやるけどよ。――覚悟は出来てんのかい? 嬢ちゃん坊っちゃんにヒトゴロシがちゃ~んと出来るのかい?」
ニタッと嫌な笑いを浮かべるスコットさん。
「途中魔物も出るかもしれないけど、こういう護衛は盗賊を想定しているモンだ。しかもここは人間の国。魔族や獣人じゃない、人間を、お前らは殺せるのか?」
「――お前達は今日から、Fランクだ」
「はああああッ!?」
「当然だろう? なぁ、おかしいとは思わなかったのか、新人見習い上がりの鉄級Gランクに! 走竜の掃討なんて無茶な依頼を任せるハズねぇだろ!」
「ええ! でも受付のお姉さんにオススメですよ~って言われたから!」
「ああ、あいつはきっちり〆上げて平和な僻地の支部にトバしてやった。本来銀級以上の依頼をGランクのお前らに故意に回すというギルド職員にあるまじき不正行為を働いた咎でな。まさかお前らが無事に帰ってくるとは思わねぇから別部隊組んで追って討伐と、ギリ無事ならお前らの救助、ダメなら遺体か遺品の持ち帰りを指示したんだが……途中で会わなかったのか? ――まあ、それはともかくお前らが生きていたから左遷で済んだんだ。これでお前らが死んでたら物理的に首が飛んでた。そんくらいの不祥事だ」
「……え」
「それを、生きて戻ったばかりか依頼達成報告、しかも驚くべき早さでの仕事ぶり。……銀級にしたいのが本音だが、知っての通り銀級に上がるには条件を満たす必要があるからな」
つまり、条件を満たした時点ですぐ銀級に上げるよ! ……と。
「私……まだ五歳なんですけど……」
「ああ。最年少記録を大幅に塗り替える可能性大だな! ……つーかこれ塗り替えられる奴って居るの?」
「……。」
「ああ、それでな。早速、依頼を回したい」
まず銅級に上がる為の条件は、護衛依頼と賊討伐。
「商業ギルドからの依頼だから信頼度は高い。何でも貴重な魔道具を他所の支部に運ぶ馬車を護衛して欲しいらしい。ギルマスから直での依頼だから実入りも良いぞ!」
「お嬢様……それって……」
「もしかしなくとも私が納品した魔道具……よね?」
「これは冒険者ギルドからの指名依頼でもある! 頼んだぞ!」
私らの小声のやり取りをよそに、ギルマスは良い笑顔を見せた。
「……それで、日程は?」
「集合は明後日正午。商業ギルドの受け付けに言え」
あははー。……ああ、あの狐目が開眼するトコとか見たくないんだけどな~。
「……やっぱり厄介事になりましたね」
せ、せっかくストレス発散したばっかりなのに!
アリバイ工作どうしよう……。
「お嬢様、ここは潔く助っ人を呼びましょう」
「え?」
「何、御者さえ務められれば問題ありません。適任者に声をかけて参りましょう」
にっこり微笑んだレイフレッドが連れてきたのは。
「え、スコットさん?」
「はい。都合がつかない間は彼に例の携帯電話を持たせて、いざという時に連絡してもらえば良い」
「……そりゃ、報酬貰えるんなら御者くらいやってやるけどよ。――覚悟は出来てんのかい? 嬢ちゃん坊っちゃんにヒトゴロシがちゃ~んと出来るのかい?」
ニタッと嫌な笑いを浮かべるスコットさん。
「途中魔物も出るかもしれないけど、こういう護衛は盗賊を想定しているモンだ。しかもここは人間の国。魔族や獣人じゃない、人間を、お前らは殺せるのか?」
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