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目指せ勝ち組!~君と歩む花道~
研修 ~負傷~
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咄嗟に放ったのは、向かってくる炎を打ち消すための魔法。五行思想による火克水の原理と、前世の科学的な知識から、水蒸気爆発等の二次被害を周囲に及ばさない為の土魔法を混合し、火魔法を打ち消す泥水の水鉄砲。
――ただ、油断したところへの不意打ちへの咄嗟の対処では、周囲への影響を考えるのが精一杯で。
おもちゃの水鉄砲程度の勢いを遥かに越えた――海保の威嚇用の放水レベルの攻撃力を持ったそれが脊髄反射で放たれた後で、ようやく脳が攻撃手の姿を視界の中から認識した。
――確か、一つ上の学年の生徒だったはずの男子。
この研修中見ていた限りでは優秀ではあるけど、咄嗟にあの攻撃に対処出来るとは思えない。
あ、ヤバいと理解する頃にはもう自分でどうにかするには手遅れなタイミングで。
「お嬢様!」
種族柄、私よりよっぽど優れた反射神経と身体能力を持つレイフレッドがその男に背を向け立ちはだかり、私の攻撃魔法に闇魔法をぶつけつつ防御魔法を展開する。
闇魔法で私の魔法を魔族ならではの魔力量に任せた力尽くなやり方で押さえ込み、魔法の防御壁で更に勢いを殺した魔法を両手に握った双剣で切りつけ霧散させる――が、それでも殺しきれなかった魔法を自らの身体に受けたレイフレッドががくりとその場に膝をつく。
「レイフレッド!」
私の魔法で火魔法は打ち消せたようだけど、その余熱まではやはり殺しきれていなかったらしい。
それを力で押さえつけ力業で止めようとしたエネルギーの熱も合わせて浴びたレイフレッドの肌はほぼまんべんなく赤く火傷して意識を失っていた。
――肌が剥けるレベルの重度の火傷でないらしいのが不幸中の幸い、と思いたいけど、それにしても患部が広すぎて……。人の体って、確か何%以上火傷すると命の危機とか聞いた事があった気がする。
とにかく応急処置をしなければと水魔法で氷水をジェル状にしてレイフレッドの身体を包み込む。
その上で、吸血鬼な彼に対して最も有効な応急処置の為に袖を捲り上げた。
私は、レイフレッドの容態に集中し過ぎていて、またも周囲の目をすっかり頭の中から投げ捨てていた。
彼の頭を抱え起こして自分の腹に抱え、顎に手をかけて開けさせた口に自分の手首を含ませる。
彼の牙で肌に傷を付ければ後は溢れた血を本能的に啜り上げる。……私は既に彼とパートナー契約を交わしているから、無意識状態のままでも吸われ過ぎることは無い。――いつかの懸念をもう心配しなくていいのはありがたい。ビバ、パートナー契約。
血を得た吸血鬼の回復力は人間には到底真似できない。……完治までは無理でも、全身水ぶくれになるような事態は防げるはず。
私は、一先ず必要なアレコレを済ませた安心感で、ようやく周囲を気にする余裕を得て。
そこで初めて異様に静まり返る人々に気付いたのだった。
――ただ、油断したところへの不意打ちへの咄嗟の対処では、周囲への影響を考えるのが精一杯で。
おもちゃの水鉄砲程度の勢いを遥かに越えた――海保の威嚇用の放水レベルの攻撃力を持ったそれが脊髄反射で放たれた後で、ようやく脳が攻撃手の姿を視界の中から認識した。
――確か、一つ上の学年の生徒だったはずの男子。
この研修中見ていた限りでは優秀ではあるけど、咄嗟にあの攻撃に対処出来るとは思えない。
あ、ヤバいと理解する頃にはもう自分でどうにかするには手遅れなタイミングで。
「お嬢様!」
種族柄、私よりよっぽど優れた反射神経と身体能力を持つレイフレッドがその男に背を向け立ちはだかり、私の攻撃魔法に闇魔法をぶつけつつ防御魔法を展開する。
闇魔法で私の魔法を魔族ならではの魔力量に任せた力尽くなやり方で押さえ込み、魔法の防御壁で更に勢いを殺した魔法を両手に握った双剣で切りつけ霧散させる――が、それでも殺しきれなかった魔法を自らの身体に受けたレイフレッドががくりとその場に膝をつく。
「レイフレッド!」
私の魔法で火魔法は打ち消せたようだけど、その余熱まではやはり殺しきれていなかったらしい。
それを力で押さえつけ力業で止めようとしたエネルギーの熱も合わせて浴びたレイフレッドの肌はほぼまんべんなく赤く火傷して意識を失っていた。
――肌が剥けるレベルの重度の火傷でないらしいのが不幸中の幸い、と思いたいけど、それにしても患部が広すぎて……。人の体って、確か何%以上火傷すると命の危機とか聞いた事があった気がする。
とにかく応急処置をしなければと水魔法で氷水をジェル状にしてレイフレッドの身体を包み込む。
その上で、吸血鬼な彼に対して最も有効な応急処置の為に袖を捲り上げた。
私は、レイフレッドの容態に集中し過ぎていて、またも周囲の目をすっかり頭の中から投げ捨てていた。
彼の頭を抱え起こして自分の腹に抱え、顎に手をかけて開けさせた口に自分の手首を含ませる。
彼の牙で肌に傷を付ければ後は溢れた血を本能的に啜り上げる。……私は既に彼とパートナー契約を交わしているから、無意識状態のままでも吸われ過ぎることは無い。――いつかの懸念をもう心配しなくていいのはありがたい。ビバ、パートナー契約。
血を得た吸血鬼の回復力は人間には到底真似できない。……完治までは無理でも、全身水ぶくれになるような事態は防げるはず。
私は、一先ず必要なアレコレを済ませた安心感で、ようやく周囲を気にする余裕を得て。
そこで初めて異様に静まり返る人々に気付いたのだった。
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