唯一平民の悪役令嬢は吸血鬼な従者がお気に入りなのである。

彩世幻夜

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国王のお仕事

世界の要人達

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    女狐様が去った後。
    私達は次々に各国の要人達の挨拶を受けた。
    その大半は三帝国内の国家の者だったけれど、その中に混じってそれ以外、つまり別大陸の国家の者達もちらほら挨拶に来ていた。
    あちらの大陸の国々の事は、事前に復習して来たけど、所詮付け焼き刃に近い知識だ。挨拶するだけで冷や汗が吹き出た。
    三帝国内でも厄介な国や面倒な国はあるけど、ある程度扱いに慣れている分気は楽だった。
    時折食事に逃げて強制的に休憩をとる。
   「このケーキ美味しい……。甘いものがありがたいよ……」
    だけど、まだ前哨戦の段階で胃を痛めているようでは順位を上げるどころじゃない。
    「……行きますか」
    ミニケーキを二、三摘まんで戦場へと戻る。
    ……それにしても外務大臣を連れてきたのは正解だった。彼が居なければ他大陸の国の人なんて付け焼き刃の知識でどこまでお喋り出来たか分からない。彼の的確なアシストがあってこそ成り立った会話も多かった。
    だけど、三皇帝も他大陸の国々も、揃って今回の会議の目的を探っていた。
    皆あれこれ思い付く議題は無い訳じゃないけれど、メインの議題にするには弱く、他に議題も思い付かずに必死に探っている様だ。
   「流石に君達の国が議題……って事は……。少なくともメインの議題ではないはずだけどね……」
    ドルトムント王も首を傾げていた。
   「他に思い付くのは闇ギルドの件か?」
   「それもあるんだろうが……。それはあちらの大陸の国々には関係無いことだろう?」
    だけど、どの国もこんな感じで「これだ」という決定打が見当たらない。
    「エルシー国の者に聞いてみたところ、心当たりはあるが箝口令が敷かれているらしい。公式発表までは喋れんのだと」
   「それは……気になりますね」
     というか、気にならない方がおかしい。
   「でも、それならいくら腹の探り合いをしても無意味という事。ならば後は素直に宴を楽しむまでです」
   「――確かに。ああ、そういえばあれ、お召し上がりになりましたかな?    なかなかの味でしたぞ」
   「ふむ、私の好みはもう少し味の濃いものが……。ですが甘味は美味しかったですわ」
    わいわいと話が盛り上がり始める。
    「どうしよう。食べに行く?    それとも……もう一度踊ってくる?」
    「踊るのも良いですが、もう少しお腹を満たしてからにしたいです」
    レイフレッドの視線が向かうのはやっぱりお肉のコーナーだ。
    「私はお刺身が食べたい。貰いに行こう」
     エスコートしてくれるレイフレッドを連れて料理の並ぶテーブルへと急いだ。
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