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第三章 お師匠様登場!
参話 とばっちりってこういう事
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曰く。
「ワシは前世での生を終えた後、神として祀られた。故に神としての仕事をせざるを得なくなった」
……らしい。
天照大神を筆頭とする天津神派、大国主命を筆頭とする国津神派の二大派閥に押された元人間の神は、神様界では下っぱだ。
人の願いを叶えたり、人々を守ったり、豊穣の為にと働いたり……。力ある神々は数ある神の仕事を眷族神等に割り振ってこなしているが、ろくにその様な者の居ない下っぱは自ら走り回らなければならない。
「我々にとって神様業はとんだブラック事業なのじゃ!」
それでも、たまにそんな仲間と集って飲んで騒ぐのが唯一の楽しみだった、らしい。
「じゃから、あの日も菅原道真殿と飲みに行ったんじゃ」
――菅原道真。太宰府とか北野とか湯島で祀られた天神様か。あの人も平安時代の人だったっけ。
「……けどなぁ。そんな実態を知らん奴はワシらを恨むんじゃ。特にワシには因縁深いのが居るからのぅ」
安倍晴明と並んで有名な、芦屋道満。
「そやつの企てで、牛車に轢かれての……」
その勢いでうっかり輪廻の輪に乗っかって生まれ変わってしまったと。そしてそれがこの私、星野陽彰である、と。
「生まれ変わったは良いが、男でなく女、しかも全くワシの思う通りには動かんくせして半端に能力だけは継いでいる。……故に奴等が見え、しかしそれに対抗する術を知らんから具合を悪くする」
……つまり私が孤児になったのは大半コイツのせいか!
「故に! 何とかしようとした結果がこの姿なのじゃ!」
えへん! と得意気にドヤ顔しやがる彼にデコピン食らわせ、首根っこをつまみ上げた。
「それがこのタイミングだったのは偶然なの?」
「え!? いや……その……」
目が泳ぐ。明らかに怪しい。
「ワシ一人では厳しくての、友人に協力を願ってじゃな……」
元人間の神に助けを求め、それが叶った結果なのだと。
「まさか、とは思うけどあの雷ってもしや……」
「え……えへ?」
何やら可愛らしくテヘペロ! っと誤魔化そうとしたけれど、先に爺と聞いてりゃ遠慮はしない。
「何もかも全部お前のせいかあぁぁ!」
思い切り揺さぶってやる。
「うひょあ、ご、ごめんなさいぃぃ!」
「謝って許されるかぁ!」
「うう、けどけど、ワシの生まれ変わりなんじゃ、ちゃんと修行すりゃ能力者になれるぞい!」
「……ほぅ?」
「じゃ、じゃから……ワシを師匠として雇わんか?」
にっこり可愛く笑う狐の耳と尾を持った二頭身の少年姿の爺。
「……考えさせて」
私は答えを一時保留した。
「ワシは前世での生を終えた後、神として祀られた。故に神としての仕事をせざるを得なくなった」
……らしい。
天照大神を筆頭とする天津神派、大国主命を筆頭とする国津神派の二大派閥に押された元人間の神は、神様界では下っぱだ。
人の願いを叶えたり、人々を守ったり、豊穣の為にと働いたり……。力ある神々は数ある神の仕事を眷族神等に割り振ってこなしているが、ろくにその様な者の居ない下っぱは自ら走り回らなければならない。
「我々にとって神様業はとんだブラック事業なのじゃ!」
それでも、たまにそんな仲間と集って飲んで騒ぐのが唯一の楽しみだった、らしい。
「じゃから、あの日も菅原道真殿と飲みに行ったんじゃ」
――菅原道真。太宰府とか北野とか湯島で祀られた天神様か。あの人も平安時代の人だったっけ。
「……けどなぁ。そんな実態を知らん奴はワシらを恨むんじゃ。特にワシには因縁深いのが居るからのぅ」
安倍晴明と並んで有名な、芦屋道満。
「そやつの企てで、牛車に轢かれての……」
その勢いでうっかり輪廻の輪に乗っかって生まれ変わってしまったと。そしてそれがこの私、星野陽彰である、と。
「生まれ変わったは良いが、男でなく女、しかも全くワシの思う通りには動かんくせして半端に能力だけは継いでいる。……故に奴等が見え、しかしそれに対抗する術を知らんから具合を悪くする」
……つまり私が孤児になったのは大半コイツのせいか!
「故に! 何とかしようとした結果がこの姿なのじゃ!」
えへん! と得意気にドヤ顔しやがる彼にデコピン食らわせ、首根っこをつまみ上げた。
「それがこのタイミングだったのは偶然なの?」
「え!? いや……その……」
目が泳ぐ。明らかに怪しい。
「ワシ一人では厳しくての、友人に協力を願ってじゃな……」
元人間の神に助けを求め、それが叶った結果なのだと。
「まさか、とは思うけどあの雷ってもしや……」
「え……えへ?」
何やら可愛らしくテヘペロ! っと誤魔化そうとしたけれど、先に爺と聞いてりゃ遠慮はしない。
「何もかも全部お前のせいかあぁぁ!」
思い切り揺さぶってやる。
「うひょあ、ご、ごめんなさいぃぃ!」
「謝って許されるかぁ!」
「うう、けどけど、ワシの生まれ変わりなんじゃ、ちゃんと修行すりゃ能力者になれるぞい!」
「……ほぅ?」
「じゃ、じゃから……ワシを師匠として雇わんか?」
にっこり可愛く笑う狐の耳と尾を持った二頭身の少年姿の爺。
「……考えさせて」
私は答えを一時保留した。
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