師匠はうっかり転生しちゃった伝説の陰陽師!

彩世幻夜

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第四章 パーティーの実力

参話 属性魔術

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    「出来た!」
     ……本当に苦労した。打ち出すだけでも大変なのに、弾の大きさや勢いまでコントロールするとなるとやはり思考にかなりの負担がかかる。
    無意識のままに……と言うのが本当に可能かのかは甚だしく疑問だけれど、集中すれば出来る。
    「それっ!」
    「キュイー!」
    「やった!」
     狙った鳥の魔物が落ちてくる。……雀サイズの小鳥だけど、初めて私一人で魔物を倒せた。
    最近ではお仕事の手伝いもし始めたとはいえ、移動中はただの足手まといで、村でも簡単な手伝いしか出来ていなくて、どうしても申し訳ない気持ちが消えずに居たから、この小さな一歩が物凄く嬉しい。
   「まだまだ修行は必要じゃが、そろそろ次の技を教えよう」
    体内の霊力を動かし、それを外への影響力として使う、その次の段階は……
   「霊力に、属性を纏わせるのじゃ!」
    ……やっぱり、か。予想はしていたけど。
   「五行については確かに以前に教わったし、理論としては理解してる。だけど、実践するにあたってそれらを感じたことがない。実感が全くなくて、何をどうしたら良いかさっぱり分からないんだけど」
    「……ならば見せてやろう」
     その問いに答えたのは晴明ではなく草治だった。
    「俺の得意は木と水だ」
     両手に力を集める。……彼が使うのは――というかこの世界の者が使うのは霊力ではなく魔力と呼ぶそうだけど――それに、それぞれの属性を纏わせた。
    「……水は木気を強化するんだっけか。魔力でも再現出来るのか試してみるか」
    と、そこらの草むらに水の魔力を適当に投げ、追って木気の魔力を同じ場所目掛けて打ち出した。
    ……すると、するすると地面から芽が出てたちまち蔓が伸びて近くの木に巻き付いていく。
    「……ならば俺の得意は火だ、見てろ!」
     蒼月が葉を生やし始めた蔦に火を放つ。……勢いよく燃え始める木。
    「私の得意は金気ですの」
     と、燃える木を切り刻み。
    「……おい、回りに燃え移ったらどうする!」
    「そして私の得意は水と……土」
     すかさず草治と同じ様に水を放ち、それを土で埋め立てる優菜。
    「木です!」
    そしてその上に苔を生やした。 
    「ほう、これは見事じゃ!」
    それを見た晴明はワクワクと実に楽しそうだ。
    「だが、俺らは得意の属性しか使えねえ。幼い頃に得意属性を鑑定されてから魔術を習うんだが……。どう頑張っても得意と判断されなかった属性の魔法は使えねぇ」
    「だけど、相生や相克という考え方は面白い。どうやら有効らしいし、俺達も取り入れたい」
    「だから一緒に修行しようぜ!」
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