師匠はうっかり転生しちゃった伝説の陰陽師!

彩世幻夜

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第二章 都に来た理由は

弐話 都のお宿

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    その宿屋は、まるで旅館の様だった。
    ……豪華ではなく、公立学校の修学旅行で泊まるような素っ気なさだけど、取り敢えず食事と風呂がちゃんとしてれば、私に文句は無い。
    門を潜った時点で夕方近かったので、今日はもう宿で休む事にして、夕飯の前にお風呂を楽しむ事にした。
    本当に、風呂と食事については和風な異世界で良かったと思う。
    西洋風の異世界だと、米や醤油に出会うのに苦労したり、風呂が贅沢品で、公衆浴場すらなかったりなんてよくある話だもんね。
    「おお、露天風呂がある!」
    大浴場の中風呂は若干狭めだったけれど、その分外に露天風呂が広々とスペースを取って鎮座していた。
    早速身体を洗って中風呂で身体を暖めた後で外に出る。
    「うわ、寒!」
    まだ季節は秋だけど、朝晩は冷える。
    急いでお湯に浸かると、お湯の熱が心地よく身体を暖めてくれる。
    外の寒さが逆に火照る頬を冷やしてくれて気持ち良いくらいだ。
    「ふふふ、コレは酒が欲しくなるねぇ」
    ぷかぷかと二つの果実を湯に浮かせた華乃姐さんが酒を欲しがる。……着物の上からだと分かり難いけど、姐さんてばお尻も綺麗な桃尻なんだよね。女の私でもついドキッとしてしまうくらいに。
    優菜も羨ましそうに浮いてる果実を見ている。
    その視線に気付いた姐さんは「触りたいなら金払いな」とニヤッと笑った。
    「大事な商売道具だったんだからね。タダで触らせたら血の涙を流しそうな連中が山と居るからね。……タダで触れるのはアタシの旦那になった男だけさ」
    姐さんのはお触り禁止されたので、優菜のささやかな胸を揉んでみる。
    「こうしてマッサージすると大きくなるって言うけど本当かね?」
    「はわわわわ、は、陽彰何を……!」
     おお、慌てる優菜がまた可愛い。
    「あはは、私ので良ければ触って良いって」
    「むむむむむ、ええい!」
     と優菜が必死に触れてくるけど何か遠慮がちだ。
    「おいおい、女同士で触ってどうする。男の一人や二人見繕って抱いて貰えばいいじゃないか」
    それを見ていた姐さんがあけすけに言うけど。
    私達は二人してカチンと固まった。
    「……はぁ。もしかしなくとも陽彰も処女か?」
    「――まぁ……そうですね」
    「優菜がそうなのは知っていたが……」
    この世界、決まった相手が居ない限りは庶民の間ではそういう事に寛容らしい。一夜限りのお付き合いは珍しい事ではないらしい。
    だけど、お嬢様育ちの優菜は当然初心なまま。
    実際、この世界でも婚約者や伴侶が居ながらの浮気には厳しいから。……むしろ日本より厳しいから。
    「優菜はいい男とか居ないのかい?」
     楽しそうに笑う姐さん。
     勿論その後逆上せるまで恋バナに花が咲いたのは言うまでもない。
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