12 / 19
12話オムラジオ
しおりを挟む
掃除も洗濯も終わり、わたしはお昼について考えていた。ちなみに服はフリルのついた白いシャツ?に、ふくらはぎ辺りまでの丈のジーンズで、こちらもサイズはピッタリだった
(ハルトはお昼はどこで済ますのかな)
朝はドタバタしていたので、聞きそびれてしまったのである
(一食分作っておけばいいか)
そうすればハルトが食べる場合はわたしが我慢、ハルトが食べない場合はわたしが食べる事にすればいい
という訳で、簡単かつ美味しい昼食・・・オムライスかな?
まずはケチャップライスを作る。ご飯を炒めながらケチャップを加え、全体に赤色がまんべんなくついたら皿に移し、形を整える
次に卵だが、今回はあえてふわとろではない方を作ろうと思う。というのも、ふわとろはアツアツが一番美味しいのだ。なので、冷めても美味しい普通の方を作ろう
溶き卵に牛乳、塩を加えよく混ぜたら、先程のフライパン(サッと洗って水気もとってある)に流し入れる
最後に皿に卵をのせる
さて、オムライスも出来てしまった。掃除も洗濯も終わった。洗濯物は乾かしているので、まだ取り込むことは出来ない
つまり、暇なのだ
退屈はいかなる者でも殺してしまう毒だ。即効性はないが、ジワジワと人を蝕んでいく
(ラジオつけようかな…)
テーブルの端に置いてある赤茶色のラジオに手を伸ばし、スイッチを入れる
ザザっと小さく音がした後、流暢な言葉が流れてくる
(面白いのは…)
チャンネルを切り替えながら面白い番組を探す
しかし、ニュースが流れて来たところで手が止まる
ラジオからは政治の話が流れてきていた
わたしは政治には全く興味がないのだが、このニュースだけは別だ
『先程行われた貴族会議で、ルーク家は、隣国との奴隷貿易を一手に担うことを表明しました。』
奴隷貿易
隣国で捕まえた奴隷を安く仕入れ、国内で高く売り、利益を得る。
わたしは貿易ではなく、国内で売られたのだが、境遇としては似ているだろう。それを担うというルーク家はどうしても無視出来ない
奴隷貿易は利益は相当だが、その代わりにコストがバカにならない程かかる。それを一手に担うということは、一歩間違えれば没落してしまうことを意味する。
いっそのこと没落してしまえとも思うが、そうなればルークの席の一つが空き、プロモーションシステムによって一人が選ばれ、その人が次のルークとなる。家とは言うものの、貴族の中で血が繋がっているのは稀で、今のルーク二人くらいだろう
そんなことを考えていたら一時を過ぎていたので、冷めてしまったオムライスにケチャップをかけ、
「いただきます」
と一言つぶやいてからスプーンでオムライスを食べ始める…
(ハルトはお昼はどこで済ますのかな)
朝はドタバタしていたので、聞きそびれてしまったのである
(一食分作っておけばいいか)
そうすればハルトが食べる場合はわたしが我慢、ハルトが食べない場合はわたしが食べる事にすればいい
という訳で、簡単かつ美味しい昼食・・・オムライスかな?
まずはケチャップライスを作る。ご飯を炒めながらケチャップを加え、全体に赤色がまんべんなくついたら皿に移し、形を整える
次に卵だが、今回はあえてふわとろではない方を作ろうと思う。というのも、ふわとろはアツアツが一番美味しいのだ。なので、冷めても美味しい普通の方を作ろう
溶き卵に牛乳、塩を加えよく混ぜたら、先程のフライパン(サッと洗って水気もとってある)に流し入れる
最後に皿に卵をのせる
さて、オムライスも出来てしまった。掃除も洗濯も終わった。洗濯物は乾かしているので、まだ取り込むことは出来ない
つまり、暇なのだ
退屈はいかなる者でも殺してしまう毒だ。即効性はないが、ジワジワと人を蝕んでいく
(ラジオつけようかな…)
テーブルの端に置いてある赤茶色のラジオに手を伸ばし、スイッチを入れる
ザザっと小さく音がした後、流暢な言葉が流れてくる
(面白いのは…)
チャンネルを切り替えながら面白い番組を探す
しかし、ニュースが流れて来たところで手が止まる
ラジオからは政治の話が流れてきていた
わたしは政治には全く興味がないのだが、このニュースだけは別だ
『先程行われた貴族会議で、ルーク家は、隣国との奴隷貿易を一手に担うことを表明しました。』
奴隷貿易
隣国で捕まえた奴隷を安く仕入れ、国内で高く売り、利益を得る。
わたしは貿易ではなく、国内で売られたのだが、境遇としては似ているだろう。それを担うというルーク家はどうしても無視出来ない
奴隷貿易は利益は相当だが、その代わりにコストがバカにならない程かかる。それを一手に担うということは、一歩間違えれば没落してしまうことを意味する。
いっそのこと没落してしまえとも思うが、そうなればルークの席の一つが空き、プロモーションシステムによって一人が選ばれ、その人が次のルークとなる。家とは言うものの、貴族の中で血が繋がっているのは稀で、今のルーク二人くらいだろう
そんなことを考えていたら一時を過ぎていたので、冷めてしまったオムライスにケチャップをかけ、
「いただきます」
と一言つぶやいてからスプーンでオムライスを食べ始める…
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる