奴隷と過ごす毎日

宝。

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11話Let's家事!

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「キミたちはいつもこうなの?」
「いや、いつもと言っても会ったのは昨日で……」
「そうだよね。昨日会ったばっかりなんだよね」
「は、はい……」
「なら尚更、節度ってものがあるとおもうんだけどなぁ~」
「ごもっともです……」
「特にハルトはセクハラなんだけどなぁ~自覚あるのかなぁ~」
「うぅ」
あれからレイさんに正座させられて延々と説教?をされている
「ハルトがそんなだと、ボクはこの先が心配だよ……」
ハァとため息をつくレイさん
「別に僕の将来にレイは関係ないじゃないか……」
ハルトが口をとがらせて言う
「うるさいなあ!別に心配くらい誰でもするよ!」
まったくと目をハルトから壁に向けたレイさんは固まった。
「レイ?」
「レイさん…?」
と、次の瞬間
「ぁぁああああああ!」
「わっ!」
「びっくり…した」
「どうしたんだよレイ…」
「どうしたもこうしたも、ハルト!時間無い!早く仕度して!」
「ぁぁああああああ!マズい!」
そこからドタバタと仕度した二人は、
「「いってきまぁぁあす!」」
といって、疾風の如く家から出ていった。
「・・・いってらっしゃいませ…」
遠くから
ハルトがヘンなコトするから!
レイだって説教長過ぎだよ!
という声が聞こえてくる。
とりあえず扉の鍵を閉めておく
二人はどうしてあんなに急いでいるのだろうか?わたしにはわからないけど、やれる事は…いや、やらなくてはならないことならある。
掃除、洗濯etc…さしあたってまずは、
「お皿…洗わなくちゃ…」
ハルトがテーブルに残していった(トーストは完食していった)皿をシンクまで持っていき、スポンジに洗剤を付けて洗っていく。
次は掃除
掃除機の場所がわからなかったので、家の探索を開始する。数分後無事に見つけ、掃除機をかける。今日は掃除機だけにして、明日は窓なんかも拭こう。
わたしは掃除をするために書斎に向かった。
書斎にはたくさんの本があり、掃除をしながらも気になってしまい、ついチラチラと見てしまう。わたしは読書は勿論、棚に並ぶ本を眺めることも好きなので、書店なんかには何度通ったかわからない。
本棚の右端、上から4番目の棚に置かれている本の、なにもかかれていない背表紙が目がとまる。
わたしが手を伸ばして取れる位の棚にあるその本は、何故か懐かしさとわずかな痛みを感じさせた。
書斎を後にしたわたしは、先程の本のことを思い出しながら他の部屋の掃除に向かう。
確か、あの本のタイトルはーーー
    
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