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「佐藤くん??」
名前を呼ばれ教室の入り口に目を向ける。
「…東雲先輩」
そこには東雲先輩がダンボールを持って立っていた。
「こんな所で1人でいるなんてどうしたの?」
「えーと…特に理由は無いです…そんなことより東雲先輩はどうしてここに??」
「俺は頼まれもの。監督からこの備品を別館に運んどけって言われてたことすっかり忘れててさ。慌てて戻ってきた。」
「そうだったんですか」
「明日はサッカー部練習あるからその前に運んどか無いとヤバいだろ。監督怒ると怖いからさ~」
「そうですか」
東雲先輩の話はあまり聞いていない。失礼な事だとは思っているし自分から質問した事だが今はどうしても頭に入ってきそうになかった。
「…何かあったの?」
「えっ…いや…なんでも無いです」
「なんでも無いって顔には見えないんだけど?」
自分が思っている以上に顔に出ていたらしい。
「…すみません」
「言いたく無いなら別にいいけど」
「…家に帰りたくなくて…」
細かい事情を言うことは出来なかった。東雲先輩はこれ以上聞いてくることはなかった。
携帯を取り出しどこかに電話を掛けている。一言二言言葉を交わすと話が終わったのか耳から携帯を離していた。東雲先輩は俺の方に近づきその携帯を何故か俺の耳に当ててきた。
名前を呼ばれ教室の入り口に目を向ける。
「…東雲先輩」
そこには東雲先輩がダンボールを持って立っていた。
「こんな所で1人でいるなんてどうしたの?」
「えーと…特に理由は無いです…そんなことより東雲先輩はどうしてここに??」
「俺は頼まれもの。監督からこの備品を別館に運んどけって言われてたことすっかり忘れててさ。慌てて戻ってきた。」
「そうだったんですか」
「明日はサッカー部練習あるからその前に運んどか無いとヤバいだろ。監督怒ると怖いからさ~」
「そうですか」
東雲先輩の話はあまり聞いていない。失礼な事だとは思っているし自分から質問した事だが今はどうしても頭に入ってきそうになかった。
「…何かあったの?」
「えっ…いや…なんでも無いです」
「なんでも無いって顔には見えないんだけど?」
自分が思っている以上に顔に出ていたらしい。
「…すみません」
「言いたく無いなら別にいいけど」
「…家に帰りたくなくて…」
細かい事情を言うことは出来なかった。東雲先輩はこれ以上聞いてくることはなかった。
携帯を取り出しどこかに電話を掛けている。一言二言言葉を交わすと話が終わったのか耳から携帯を離していた。東雲先輩は俺の方に近づきその携帯を何故か俺の耳に当ててきた。
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