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白雪見草の6日から8日のマーロゥくんの日記
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日付/ガイア歴3年/白雪見草の6日
今日はおともだちのフォスターくんとかけっこをしたり、草原でゴロゴロして遊んだ。
家に帰ると今日のおやつはプリンだった。
ろうどうのあとのプリンは最高においしい。
プリンを食べるとしあわせなきもちになる。
毎日プリンでもいいかもしれない。
ひょっとしてプリンをたくさんの人に食べさせたらよのなかはいまよりずっと平和になるんじゃないだろうか?
まものだってしあわせなきもちになるかもしれない。
そしたら人をおそわなくなるよ。
ぼくきっとすごいことに気がついたね。
もんだいは、まものがプリンを食べてくれるかってことと、まものがプリンをたべてもへいきなのかってとこなんだけど。
まものが食べたくなる、まものが食べてもへいきなプリンをつくればいいんだってぼくは思う。
すごくむずかしくて、じかんがかかるかもしれないけれどもね。
ぼくって天才だ。
◇◇◇
日付/ガイア歴3年/白雪見草の7日
特別なお客さんのしょうたいがわかった。
なんと本当にグルメハンターだったんだ!
このまちへは白雪見草を手に入れるためにやってきたらしい。
白雪見草はぼく達の住んでる島以外ではすごくめずらしい花なんだって。ぜんぜん知らなかった!
白雪見草ってきれいでかわいくてフワフワで、食べれるし、なんだかすごい。
ぼくが好きなお花なんだから、すごいのはのはとうぜんなのかもしれないけれど
◇◇◇
日付/ガイア歴3年/白雪見草の8日
なんとぼくのおとうさんと、フォスターくんのおとうさんがグルメハンターと一緒に仕事をすることになって少しの間だけ島を離れることになった。
おとうさんはもともと、たまに島の外へ旅にでて、ぼくらにとって必要なものを手にいれてくる。
そういえば、そのなかには見たことのないお菓子とか、食べたことのない料理の作り方を記した紙とかもあった。
ぼくが気がつかなかっただけで、おとうさんもグルメハンターなのかもしれない。
でも今回の旅はいつもよりも帰ってくるのに時間がかかるんだって。
ぼくらのすんでいる島は外側にたくさんの高いやまがあって、出るのも帰ってくるのもわりと大変。
少しだけ寂しいけれど、これってたぶんすごいことだからぼくはひきとめたりしないんだ。
だって偉大なる羊人は我儘じゃいけないはずだもの。
そういえば、島の外の人たちはぼくらと使ってることばが少しちがうのに、おとうさんは平気なんだ。
フォスターくんのおとうさんは、そこまでことばがわからなくても外から来た人とすぐになかよくなれるのが特技。
おとうさんはりっぱな大人の羊人だからね。
◇◇◇
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