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1章
3話 人形
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突然慌て出したリッカ男爵令嬢をリブッル・ガイランスは不審げに見ていた。
「どういうことだ?できぬと言うのか?」
「い、今は魔力が枯渇状態でできないんです!ごめんなさい。」
「ならば。我が魔力を少し別けてやろう。」
「え・・・。いや。大丈夫です。」
「本当のことを言ったほうがいいんじゃないか?」
魔王、リブッル・ガイランスの提案を秒単位で断ったリッカにリブッル・ガイランスは恐ろしく冷たい目を向けた。
「う、嘘です。ごめんなさい!どうしても認められたくて!」
慌てて謝るリッカをリブッル・ガイランスは魔眼で見つめた。
「そうか。許せぬな。アイリスを傷つけたあげくの果てに嘘をつくのか。死刑だな。」
魔王、リブッル・ガイランスは手を虚空にあげ、無詠唱でどこからか杖を出した。それを寄り添って震えるリッカ男爵令嬢とラリベト公爵に向けた。
「この姿でこれからの一生を生きよ。今頃悔やんでももう遅い。」
かるく杖を振り、リッカ男爵令嬢とラリベト公爵に照準をあわせた。杖に十分な魔力がたまると杖はためていた魔力はいっきに二人へと向かった。魔力は二人を巻き込むと、すぐに消えた。そこには人形になったリッカ男爵令嬢とラリベト公爵がいた。
リブッル・ガイランスが振り返ってアイリスを見たとき彼女は駆け寄ってきた三頭の動物の相手をしていた。
『良かったね!あんな馬鹿との婚約破棄できて。』
『したのはラリベト公爵家の方だよ!』
『何で家までいれるの?やったのはラリベト公爵とリッカでしょ?』
『私の情報力をなめるな。』
『ハイハイ!ごめんなさい!』
『でも、アイリスが無事で良かったよ!』
『そうだよ!もし、殺されたりしたら僕たちの力でこの国吹っ飛ばしてたかもね!』
『なに怖いこといってんの?リィー、フィー、ルー。この国は関係ないでしょ?』
リィーが口を開きかけたとき、アイリスは声をかけられた。
「アイリスと言ったか?」
「え?ああ。はい。」
「我は、魔王、リブッル・ガイランスと申す。我と結婚してはくれまいか?」
「どういうことだ?できぬと言うのか?」
「い、今は魔力が枯渇状態でできないんです!ごめんなさい。」
「ならば。我が魔力を少し別けてやろう。」
「え・・・。いや。大丈夫です。」
「本当のことを言ったほうがいいんじゃないか?」
魔王、リブッル・ガイランスの提案を秒単位で断ったリッカにリブッル・ガイランスは恐ろしく冷たい目を向けた。
「う、嘘です。ごめんなさい!どうしても認められたくて!」
慌てて謝るリッカをリブッル・ガイランスは魔眼で見つめた。
「そうか。許せぬな。アイリスを傷つけたあげくの果てに嘘をつくのか。死刑だな。」
魔王、リブッル・ガイランスは手を虚空にあげ、無詠唱でどこからか杖を出した。それを寄り添って震えるリッカ男爵令嬢とラリベト公爵に向けた。
「この姿でこれからの一生を生きよ。今頃悔やんでももう遅い。」
かるく杖を振り、リッカ男爵令嬢とラリベト公爵に照準をあわせた。杖に十分な魔力がたまると杖はためていた魔力はいっきに二人へと向かった。魔力は二人を巻き込むと、すぐに消えた。そこには人形になったリッカ男爵令嬢とラリベト公爵がいた。
リブッル・ガイランスが振り返ってアイリスを見たとき彼女は駆け寄ってきた三頭の動物の相手をしていた。
『良かったね!あんな馬鹿との婚約破棄できて。』
『したのはラリベト公爵家の方だよ!』
『何で家までいれるの?やったのはラリベト公爵とリッカでしょ?』
『私の情報力をなめるな。』
『ハイハイ!ごめんなさい!』
『でも、アイリスが無事で良かったよ!』
『そうだよ!もし、殺されたりしたら僕たちの力でこの国吹っ飛ばしてたかもね!』
『なに怖いこといってんの?リィー、フィー、ルー。この国は関係ないでしょ?』
リィーが口を開きかけたとき、アイリスは声をかけられた。
「アイリスと言ったか?」
「え?ああ。はい。」
「我は、魔王、リブッル・ガイランスと申す。我と結婚してはくれまいか?」
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