もう誰も愛さない

ルー

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洋服

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「あそこか・・・。品質が良いのになぜか値段が安い店だな。」

ルイの言葉にアメリアは驚いた。

「ええっ!?お父さん知らないの?」

「何がだ?」

「あの店は大量生産してるから安いんだよ。技術は服飾の国アルメニア王国から買ったんだって。」

「はぁ・・・。」

納得していないような顔で反応するルイにアメリアは言った。

「とりあえず中入ってみよう。見ればわかるから。」

アメリアはルイの腕を引っ張ってルレリクスという店の中に入った。店の中は客でごった返している。ルイは驚いたような表情で店内を見回した。

「お父さん、これでわかったでしょ?」

「あ、ああ。」

「じゃあ私は自分の服見てるからお父さんも自分の服探してね。」

アメリアはパタパタと店内をかけて行きお目当ての服を見つけた。

「あったー。」

その服は店の奥の方にあった。今年の新作だ。アメリアは鼻歌を歌いながら自分の体に服をあてて鏡で見る。

「うーん、青より水色の方が似合うかなぁ。」

アメリアは納得したようにうなづくとかごの中に水色のワンピースをいれた。

「あとはパジャマかな。」

アメリアはパジャマが売っているコーナーに行き悩む。

「これは生地が薄いから風邪ひきそう。でもこっちは厚すぎるからなぁ。」

アメリアは3つ目のパジャマを手に取った。

「あ、これいいかも。」

アメリアはたたまれていたパジャマを広げ確認する。

「これにしよう!」








その後も店の中を見て回り追加で何着かかごの中にいれていった。空がオレンジ色に染まり夕日店内を照らした。気が付くと店の中にいる客の姿はまばらになっていた。

「アメリア、まだか?」

うんざりしたような表情でルイが近づいてきた。手にはルレリクスのロゴが入った紙袋を持っている。

「ごめん!今買うから。」

アメリアはレジに向かった。会計を終え店の外で待っていたルイに駆け寄るとルイはあきれたように言った。

「何時間店に籠ってたと思ってる?」

「うーんと4時間くらいかな?」

「ああ、飽きないのか?」

「ぜんぜん。組み合わせとかもあるし見てて飽きないよ。」

アメリアは機嫌よさそうに鼻歌を歌う。

「そうか・・・。」

何とも言えない表情でルイは視線を逸らす。

「どのくらい待った?」

「3時間だな。カフェもないし時間を潰せるところがなかったからずっと立ってここで待っていた。足が痛いんだが。」

「え、あ。そ、それはごめんなさい。」

アメリアが謝るとルイは苦笑いした。

「まぁ、今までこんなにしっかりと服を見る機会もなかっただろうし仕方がない。次からは別々に行こう。」

「うん!」

アメリアとルイは2人並んで宿り木亭に帰っていった。







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