溺愛三公爵と氷の騎士、と私。

あこや(亜胡夜カイ)

文字の大きさ
13 / 64

いまさらですが火竜の君は絶倫でした。~オーディアル城滞在記~11.

しおりを挟む
 これで本当に一件落着、かと思ったのは私の幻想だった。甘ちゃんでした。 

 私の手料理から始まり私に嫉妬されてご機嫌になり、ルードと呼ばせることに成功し。
 絶好調のシグルド様は(脳内ではまだまだ「シグルド様」のままだ)色々突き抜けたらしい。

 ひと眠りののち一緒にお風呂を頂いて(そこでもイチャイチャしたけれどまあそれはいい)、運ばせた軽い食事のあと、「ここは手狭だから俺の部屋へ」と言われて移動したのはいいとして。

 心許ない薄衣はまたもさっさと引っぺがされて、全裸の私は寝衣をはだけたシグルド様に後ろから抱き込まれている。

 目の前には奇妙なもの。

 「あの、これは、いったい……」
 「オーディアル領の特産品のひとつだ」
 
 べっ甲色、いや、べっ甲でできたアレ。
 張型、というやつだ。
 なんという不届きな特産品なんだ!
 ……いや、「特産品」はべっ甲のことだろうか。
 
 ともあれイヤな予感しかしなくてそろりと彼の腕から逃れようとしたけれど、上機嫌のシグルド様は私を片手でしっかりと抱きしめたままブツを手に取って引き寄せた。
 
 「ちょっと、あの、これは、さすがに」
 「楽しそうだろう?」
 
 わたわたと振り回す手をとられ、ソレを握らされた。

 すごく大きい。太い。
 どういう規格で作ってるんだと慄きつつ振り払おうとしても、シグルド様の手で上から包み込むように持たされてしまい、気恥ずかしくて目をそらす。
 
 ひんやりするような、けれど持っているとほんのり温かくなるような、不思議な感触。

 「べっ甲は温度、湿度に敏感でな。この手のモノには最高の素材なんだそうだ」
 「あ!」

 手に持たされたそれで、肉の割れ目をつん、と突かれた。

 「シグルド、さま、や、」
 「ルード、だろう?」

 まだ柔らかい胸の先を摘ままれた。
 粘土でも捏ねるように、彼の大きな手にすら余る私の胸をぐにぐにと揉まれる。
 持たされた張型で、もう片方の胸を刺激される。

 シグルド様の部屋の寝台。どうしてこの寝台にまで枕板の中に鏡が仕込んであるのだ。
 えっちな細工はエヴァンジェリスタ城の巨大な寝台、あれだけだと思っていたのに。
 枕板を扉のように開け放ちながら、「やっぱり作らせてよかった」ととんでもないことを言っている。

 視覚的に卑猥過ぎて脳が茹る。

 「リヴェア、べっ甲はナカの形と温度にぴたりと馴染むらしい」 
 「しぐ、いえ、ルード、でも、これは」
 「これがあれば一度に前も後ろも気持ちよくなれる」
 「ルード!」

 抗議の声は無視されて、私はシグルド様に手を取られたまま自分の胸をつつきまわし、やがて開かされた足の間を擦られる。
 無理に掴まされているとはいえ、自分で持った張型で自分の秘裂を弄るのは例えようもなく恥ずかしい。
 逃げようとからだを捩ると、かえってさらにぱっくりとそこが開かれて、見せつけているように見えてしまう。

 鏡越しに目があったシグルド様は笑顔だけは本当に爽やかで。
 
 「真っ赤に熟れてきた、リヴェア。乳首も、ここも」

 言っていることとしていることはとんでもなくイヤらしい。
 色づいた胸の先を、果実をもぐように捻って引っ張る。
 べっ甲のそれを小刻みに動かしながら撫で下ろす。

 「ルード、こんな」
 「いい音がしてきたし、ほら」
 「あん!」
  
 ぷちゅんと音を立てて、張型の先がナカに潜り込む。
 先っぽだけを入れ、またすぐに引き出される。それが繰り返される。
 
 ささやかだった水音が大きくなってくるのとともに、張型はより深く突き込まれていって。

 「あああ、ルー、ド……!」
 
 ぷるぷるとからだも声も震える。
 
 シグルド様のそれに勝るとも劣らない、もしかしたらもう一回り大きく作ってあるように見える張型が深々と根元近くまで埋まっている。

 つるりとした奇妙な感触。
 冷たいような温かいような。
 いや、だんだん自分の体温を移したかのように熱く感じられてくる。

 「頑張ったな、リヴェア」
  
 後ろから頬にくちづけをされ、胸を揺らされた。
 声は優しいけれど、でも……

 「あ!ルード!!」
 「美味いか、リヴェア?」

 じゅぽっ、と引き抜かれ、そして。

 「はああん!」
 
 ずぶずぶと埋め込まれる。
 
 「ルード、あああ、ルード、だめ」
 「俺のとどちらがいい?」
 
 埋め込んだままぐりぐりと回されて陰毛がかき乱され、充血して真っ赤になった秘肉が張型を咥えこむさまが脳裏に焼き付く。
 こういう姿勢は度々とらされて、鏡の前で抱かれるけれど。 
 でも、道具を飲み込んで濡らしているのを見せつけられるのは初めてだ。

 浅ましくて、恥ずかしい。
 
 「リヴェア、自分でやれそうか?」 
 「ルード、や……」

 シグルド様はそっと手を放した。
 私も放そうとするのをやんわり阻止され、手首を持ってそれを動かすよう誘導される。
 
 「あん、ああ、ああん」
 「上手だ、リヴェア、そうやってかき回すんだ」
 
 見た目は凶悪なのに決して痛みはなくて。
 むしろ、感じたことのない感触に徐々に引きずり込まれてゆく。
 
 今度こそ本当にシグルド様は私の手を解放した。
 私はソレを握ったままだ。
 さすがに、誘導されているときほどは激しくないものの、新しい快感の芽を見つけようとするかのように自分で動かす手が止まらない。

 「可愛い、リヴェア、気持ちいいだろう?」
 「ああ、はあ、ああん」
 「どうかな、リヴェア?」 
 「きもち、いい、あああ!」

 シグルド様が陰核を擦った。
 びりびりと電流が走るような感覚。
 
 「あ、ああああ!ルード!」
 「もっとよくしてやる」
 「え……?」

 膝立ちになったシグルド様は私を軽々と抱き上げた。
 あそこに張型を突っ込んだままからだを浮かせた自分は本当に無様だけれど。
 
 ずるりとそれが引き抜かれた。
 
 「リヴェア、愛している」
 「ルード?」

 シグルド様は私を抱いて仰向けに寝転がった。
 そして、次の瞬間。

 「ルード!!」
 
 張型の代わりにシグルド様の剛直が下から突き立てられた。
 圧倒的な熱と猛々しさに全身が歓喜する。

 張型なんか比べ物にならない。
 頼もしくて気持ちよくて愛おしい。

 気が付けば彼の胸に手をついて自分で腰を振っていた。
 
 「リヴェア、可愛い、いい……っ」

 シグルド様も私の動きにあわせて腰を弾ませている。
 このまま、達するのだろうと。達したいと思ったのに。

 尻肉を掴み、割り広げられた。
 何かがあてがわれる。
 
 もしや、と思ったときにはもう遅かった。
 
 「やああああああ!」
 
 自分の蜜に塗れた張型が後ろから突っ込まれた。
 特大のそれをお尻に刺して、前にはシグルド様のものを咥えて。
 シグルド様は力強く腰をグラインドさせ、下がってきた子宮に届く勢いで穿ち続ける。
 張型に手をかけて後ろにも執拗に刺激を送る。
 鍛えられた腹筋を生かして身を起こすと、のけぞって喘ぐ私の胸を舐めしゃぶる。
 
 リヴェア、可愛い、愛している、とずっとずっと言っているけれど、衰える気配のない抽送と尽きない性欲には恐怖すら覚えるほどだ。
 シグルド様はこんなにも激しい方だったなんて知らなかった。

 ……手加減してくれていただけなのか。

 レオン様やオルギールとの行為はいつも激しくて濃厚だ。
 ユリアスも然り。「休ませてやる」とは言ってくれているけれど、確かにほんのちょっぴりそうかもしれないけれど、でもいったん火が付くと若いだけに長い。
 初めてが複数だったとはいえ、シグルド様がいちばん穏やかで爽やかだと信じていたのに。 

 「はああああああん!」
 「リヴェア!」

 ひと際深く、鋭く突かれ、私はようやく達した。
 続いてシグルド様も。


 ---糸の切れた操り人形のように全身からくたりと力が抜けて、弛緩した四肢をシグルド様の上に投げ出す。
 シグルド様も荒い息を吐いている。密着しているからだ全体からそれが伝わってくる。
 彼自身がまだ入ったままだけれど、ようやくそちらも鎮静化したようだ。

 「……リヴェア。可愛い俺の姫君」

 少々恨みがましい目でシグルド様を睨んだつもりだけれど、効果なしらしい。
 首だけ動かして、私の鼻面に軽くくちづけた。

 甘い。優しい。

 静かに頭を撫でられているとさっきまでの少々無体なほどの行為は夢だったのではないかと思われるほど。

 ……思っただけだ。
 現実は厳しかった。

 「疲れがとれないようならいいものがあるぞ」

 シグルド様は私の耳の裏を擽りながら言った。
 疲労困憊しているから何も言わずに耳だけ傾ける。

 なんだろう。

 「オーディアル領の特産品で、海獣のこうが」
 「不要です」

 みなまで言わせず、掠れ声ながらきっぱりと私は言った。
 
 ……精力剤でしょう、それ。使い方がおかしい。
 オーディアル領の特産品は破廉恥すぎる。

 ぷいと顔を背けた私を見ながら、シグルド様は声を立てずに笑う。

 「手を舐めるだけで満足する男じゃないとわかったかな、リヴェア?」

 よくわかりました。
 参りました。


 ******


 私の初めてのオーディアル城滞在は四日間。
 ラムズフェルド城でユリアスに軟禁されたのと同じ日数だ。

 外交で不在にすると期間に応じた日数のお休みがとれるらしく、それを私と過ごすために費やしたらしい。
 もちろんレオン様もユリアスも不満を述べたが、不在中はシグルド様抜きで戯れていたわけだし(もちろん比ゆ的な意味である。夜のことだけだ)、外交時に日額いくらで支給される高額な「外務手当(営業みたいだ)」を全額返納して二人きりで過ごす権利をいわば買い取ったのだと。

 オルギールは初日に役得でヤリまくったので多少遠慮したようだ。
 ただし、四日目の朝、寝室にまで踏み込んできたけれど。

 滞在の間、シグルド様の新しい嗜好を身をもって知った私は足腰が立たなくなっていて。

 「医師として看過できません」

 オルギールはそう言って私を外衣にくるみ、名残を惜しむ間もなくさっさと撤収させたのだった。

 絶倫っぷりを存分に発揮した、否、発揮しすぎた感のあるシグルド様は引き止めこそしなかったものの「お前こそ自重しろ」と釘をさすことを忘れなかったらしい。私の耳にも三回くらい聞こえてきた。

 ご心配なく、とオルギールはうそぶいていたけれど、経験則上、私はたいへん心配している。
 彼が「医師として」と言うときはろくなことがない。えっち医者が外面を作る時だけなのだ。

 「ではまたな、姫」

 穏やかな笑顔でシグルド様は私を送り出す。
 爽やかで、少しはにかんだような素敵な笑顔。

 だがしかし。

 麗しい優しい私の火竜の君はやはりグラディウスの男性でした。
 ……それはそれはえっちで絶倫でございました!
しおりを挟む
感想 83

あなたにおすすめの小説

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。 「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

処理中です...