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あくまでも結果論に過ぎないのだけれど、レオン様の言う「見張り」がいてよかったのかもしれない。
レオン様の愛撫は情熱的でそれはそれは激しくても、彼の言う「暴力」では絶対になかったから。
私の秘所に指を入れたレオン様は、はしたなくも胸への刺激だけですっかり濡れてしまっていることに満足したらしく、可愛いな、とひとこと呟くやいなや、いきなりタガが外れたように激しく私の唇を奪い、抵抗の声を食いつくす勢いで舌で歯で唇で咥内を蹂躙し、その体勢のまま煌びやかな礼服を脱ぎ去ると、本格的に私を抱いたのだ。
私が怪我をしていること、「暴力」とレオン様自身が言っていた同じ行為を繰り返さないよう、自身で念じていること。そのことだけがレオン様の暴走の枷になっていたとはいえ、それは受け手の私が感じていたことなのであって、見物人からすれば、行為の激しさときたらあと一歩で強姦にさえ見えるようなものだったらしい。
私はと言えば、「心配した」、「気が狂うかと思った」、「君の中に入りたい、俺を安心させてくれ」……等々、腰にクる色っぽいテノールで絶え間なく睦言を囁かれ、レオン様のテクの限りを尽くされて(いつも新しい発見があることに驚かされる)、残る二人の公爵方の監視(見物?)のもと、駆け付け一杯ならぬ一回、とりあえずイかされた。
「おい、レオン。いい加減にしておけ」
正常位でまず一回、私もレオン様も昇りつめて、まだまだ息を切らせて震えている私を、レオン様は繋がったままくるんとひっくり返し、後背位にとりかかろうとしたあたりで背景と化していたシグルド様の制止の声がかかった。
「……うるさい」
後ろから覆い被さり、私の耳殻を食みながらレオン様は気だるそうな声で言って、それでも多少は考えるところがあったのか、ずっと埋め込んだままだったそれをずるりと引き抜いた。
私はその刺激にまで性懲りもなく喘いで腰を動かしてしまって、こんな状況で抱かれているというのにもっと先をねだっているかのようだ。
けれどもう、それを恥ずかしいと思う気力は残っていない。いや、恥ずかしいし、見られていることはもっと恥ずかしいのだけれど、そこから先の思考が働かないのだ。からだは敏感過ぎるほど敏感になっていて、全身性感帯のようだし、頭は九割がた快楽に支配され、一割、もしかしたらもっと少ないかもしれないけれど、どこか遠くで冷静な自分が「異常事態」と認識している。ただそれだけ。
ひと休みするか、リーヴァ。
レオン様は私を抱きかかえて、寝台にごろりと仰向けになった。
怪我したほうの腕を巻き込んだりしないよう、そこは注意深く私を扱い、自分のからだの上に私を乗せてくれる。
「……しかし、レオン」
こちらは、ユリアスの声だ。
まだいたんだ、とぼんやり考えた。立ち去る気配は確かになかったから、当たり前なのだけれど。
「姫のからだ中、派手に痕がついてるな」
「……そうだな」
「それだけ痕をつけておいて、今日もこれか。姫の体力が心配になる」
「これは俺じゃない」
ユリアスのお小言を遮って、レオン様は言った。
全裸で寝台に横たわるレオン様と、その上に横抱きにされた同じく全裸の私。それを見下ろす、華やかで麗しい礼装姿のユリアスと。
……上半身、すっかり着衣を緩めていて、逞しい胸が、割れた腹筋が見えているシグルド様。
どうして。なぜそんな姿?
あんまりな状況だと思うのだけれど、いつのまにか見物のお二人からはすっかり戸惑いは消え去っているようだし、もともと裸で眠るのが通常というレオン様は、人前でからだを晒すことに抵抗があまりないのだろう。三人とも雑談しているようなノリである。間違っていると思う。
「オルギールだ」
素っ気ない、シンプルなレオン様の言葉。あまりに素っ気ないことが、かえって不自然なくらい。
「あいつがか」
と、凛々しい眉を顰めるシグルド様。
「さすがに手が速いな。‘侯爵位’復権の内定が下りるなりこれか」
わりと本気で感心したようにユリアスが言う。
そして、暗緑色の瞳を私のからだに這わせ、最後にぼんやりした私に焦点をあてると、うっすらと笑った。
皮肉っぽくも冷たくもなく、面白がるわけでもなく。親しげに、そして少し憐憫の色も浮かべて。
「絶世の美女も楽ではないな、姫」
何と応えていいのやら。
美形ぞろいのグラディウス一族。そもそも、この世界の人々は顔立ち目鼻立ちの整ったひとが多い気がするから、公爵様方はさぞかし目が肥えていると思うのだが。
相槌のうちようがない。まとまらない思考の海で漂っていると、
「……あいつ。俺たちの合意が伝えられるや否やリヴェアのところへ来た」
結局、素っ気なくしようと思っても上手くいかなかったらしい。私の頭をわしわしと撫でまわしながら語るレオン様は、不機嫌を露わにして言った。
「リーヴァの今日の衣裳。美しかったろう?外衣なしで、華奢なうなじをみせる衣裳だったはずなんだ。それを、あいつがさんざん痕をつけまくったからとりあえずうなじを隠すことにしたのさ」
いつからわかったのかな。外衣をつけることになった理由、ばれていました。
こんなに水玉模様にされてるなんて、その時は気づかなかったのです。
ごめんなさい、レオン様。
頭の中でとりあえず詫びておいた。
まだまだ頭はぼんやりしたままだし、そもそもオルギールの所業を私が詫びるのも本当はおかしな話だろうから口には出さないでおく。
「ところで、二人とも」
レオン様は切り替えが早い。
不機嫌をどこかへ蹴飛ばして声の調子を改めるとともに、私の頭を撫でる手をうなじから肩、背中へとゆっくりと下ろした。
そのまま今度は背中を撫でている。
たまに、お尻までその手が触れるので、ぞくぞくする。
もしかすると行為の続き?
からだの撫で方が変わるときは大抵の場合、もう一度始まる合図なのだ。
でも、行為そのものは積極的に嫌がるほどイヤなわけではない。
それどころか、いつだってレオン様に愛されるのは本当に幸せなのだ。
問題は、今は観客がいる、という(繰り返すけれども)異常事態。
ここで二回戦というのはご容赦願いたい。
と、思っていたので、これはさすがに抵抗してみようかな。腕が痛いと騒いだらなんとかなるか、とぼんやり頭を叱咤して考えていたから、私はさきほどのレオン様の言葉を忘れていたのだ。
三人、四人で愉しむ、と言っていた。
三人目以降も「見るだけ」ではない「ともに参加する」という言い回しだった……。
「その気があるならお前達も脱げ」
とんでもないことをレオン様はさらりと言って、本格的に煽るように私のお尻を撫で始めた。ときおり、お尻の割れ目にまで指が這わされ、羞恥と期待で腰が揺れるのを止められない。
少しはっきりしてきたはずの思考が、いくらもしないうちに快楽にまた支配され始める。
でも、これではいけない。
「あの、レオン様、ちょっとお待ちを!!」
横抱きにされているままだから顔をみあげることはできない。私はレオン様の肩口に向かって声を上げた。
どうした、リーヴァ?と甘く応えて、レオン様が私のつむじに唇をあてる。
どうした、ではない。
私は今更カマトトぶるつもりは無いけれど、こんなことは予想もしていなかったのだ。
耳年増だし、実際見たこともあるし、複数での行為がどのようなことをするのかくらいわかっている。
でも、私がその当事者になるなんて。
複数婚は、納得した。
オルギールの説明によれば、メインは初めに私を抱いた人、つまりレオン様と暮らして、あとの夫は「通い婚」だと聞いた。それに、妻の意思が尊重される、とも。
だから結婚したらたまに他の夫と寝所を共にするのだ、と覚悟していた。
まちがっても、「同時にする」とは思わなかったのだ。
レオン様は想像していたよりもたいへんヤキモチ焼きだとわかったから、自分の眼前で他の男との行為をゆるすことなどないと思っていたし。
戦地からの帰還の際、天幕の中でオルギールを交えてとても淫らなことをされたけれど、久しぶりの再会、常ならぬ状況に盛り上がったからちょっとだけ許したんだと思っていた。
それがまさか、現実に。
漠然と怖い。どうすればいいのか。自分がどうなってゆくのか。
私は震える声を振り絞った。
「……レオン様、その気があるなら、ってそれはどういう」
「皆で君を愛でるためだ。全員参加だ」
レオン様は即答して、唇を私の額、髪の生え際に移動させて、なんどもくちづけを落としはじめる。
「ちょ、っと、レオン様、皆でって……!」
「姫君。どうか俺にも情けを」
瞠目する私のすぐそばで、シグルド様の声がした。
見上げれば、もどかしそうに武具を、その下の着衣を次々に脱ぎ捨てつつこちらへ身を乗り出すシグルド様。
厚い胸板。割れた腹筋。なで肩にすら見えるほど筋肉の鎧に覆われた逆三角形の見事なからだ。
装飾のように背中あたりまで零れ落ちる艶やかな紅い髪。繊細に整った顔。
火竜の君、という私のつけた名にふさわしい美しさなのだけれど、このときはそれを鑑賞する余裕など当然全くない。
カチャカチャと剣帯を外す音、剣をとり、下衣を脱ぎ去る音がして、シグルド様はあれよあれよという間に一糸纏わぬ姿になった。
からだの中心にそびえ立つそれは、お臍に尽きそうなぐらい持ち上がっていて、先走りに濡れて光っている。
その凶悪なまでの猛々しさに思わず目を逸らすと、立ち尽くすユリアスと目があった。
全く着衣を乱さない彼の姿は、かえって私の羞恥を煽る。
暗緑色の瞳こそ色めいてはいるものの、きっちりとした立ち姿の彼とは正反対、からだ中に行為の印を散らし、レオン様に抱かれ、今まさにシグルド様にも身を任せようとしているいやらしい私の姿。
思わず自己嫌悪に歪む私の顔を、静かに近寄ったユリアスがそっと撫でる。
「姫。……そんな顔をせずに」
囁くような優しい声。
え、と驚きに目を見開くと、ユリアスは私の目元に、頬に、軽く唇を押しあてた。
お前は今日は見るだけか、と、レオン様の声がした。
悪いが俺は我慢できない、と、シグルド様は押し殺した声で言う。
広大な寝台がわずかに軋み、シグルド様がこちらへ近づいてきたのがわかる。
横抱きにされた私のからだの上にあるほうの腕、つまり、怪我をしたほうの腕を恭しく撫で下ろし、手を取ると、シグルド様はまず手にくちづけ、それからおもむろに一本ずつ指を口に含み始めた。
「!?シグルド様、」
返事の代わりに、ぴちゃぴちゃと猫がミルクを飲むような音がした。
優しいけれど、絶対に振りほどけない力で私の手を握り、丹念に指を舐めしゃぶる。
手なのに。たかが、指なのに。
シグルド様の咥内の熱。這いまわる舌の感触。淫靡な動き。
こんな程度のことで自分がうるんでくるのがわかる。
本当に、こんな、この程度の愛撫で。
理性を侵食する快感。そしてまた我に返れば、滑稽なほど必死に正気を保とうとする、愚かしい私。
私は今、どんな顔をしているのだろう。
「……姫、そんな顔するな。何も考えなくていいんだ。俺たちが姫に狂ってるだけなのだから」
ユリアスは私の頬に舌を滑らせながら言った。
指を舐めるシグルド様も、口の中で何か同意した気配がする。
そのとおり、とレオン様も言って、不意にお尻を撫でていた手を割れ目の中に突っ込んだ。
「ああん!!」
予想はしていた筈なのに、それでも私はいきなりの指の動きに大きな声を上げてしまう。
かわいいな、姫は。本当に。
ユリアスは熱く囁くと、一度だけ私の唇に自分のそれをあわせ、もぎはなすように身を起こして寝台から離れていく。
「お前はいいのか、ユリアス」
レオン様はお尻から抱え込むように私の秘所に手を、指を入れ、あらたな蜜とさっき放った自分の精をかき混ぜるように音をたてながら言った。
「遠慮なら無用だ。リヴェアは──ずん!とレオン様は中指を深々と突き立てた──お前を嫌ってはいないし、ごちゃごちゃ言ってるがすぐに慣れる」
「遠慮などしていない」
苦笑するユリアス。
私のからだをいじくり回しながら会話をするのは止めてほしい、と切に願いたいのだけれど、ちょろい私はもうまともに言葉を発することなどできない。
「明日の日没までのお前達の業務は俺が引き受けてやる」
ひっきりなしに私の胎内でレオン様の指が蠢き、シグルド様には指を咥えられ、指の股まで唾液でべたべたにされ、とっくに抑えきれない私の喘ぎが高まってきたころ、高らかにユリアスは宣言した。
感心だな、頼むぞ、とレオン様は私のうなじにくちづけの雨を降らせながら言った。
シグルド様はスルーしている。私の手舐め、指舐めに没頭している。
間違いなく手からも快感を拾ってはいるのだけれど、想像以上の私の手への執着は恐ろしいほどだ。
「そのかわり、明日の晩は俺が姫をひとりで頂く」
異存ないだろうな!とユリアスは念押しをした。
……明日の日没ってなんですか。
それに、夜は俺がひとりでって。……私の意向はどうなっているのだろう。
朦朧とする意識の中で異議を唱えているうちに、扉の開く音がした。
「くれぐれも、姫を壊すなよ!見張りは不要だと思うから俺は行くが、暴走するな。わかったか」
「了解」
「大切にする」
レオン様はともかく、シグルド様の「大切にする」という返事は、微妙にずれているような気がするが意味はわかる。ようは、私を大切に扱う、と言ったつもりなのだろう。
「ルード、自制しろよ。そろそろあいつも来るだろうが、張り合うなよ」
シグルド様は今度は返事をしなかった。
ようやく私のべたべたになった手を解放しつつ、レオン様の指づかいに胸を突き出してからだを波打たせる私を見下ろし、やにわに片方の胸にむしゃぶりつく。
「ひゃああ!!」
強い刺激に軽く昇りつめて、私は甲高い声を上げた。
ぱたん、と扉が閉まった。
レオン様が私のからだを器用に動かし、仰向けの自分の上にさらに私を仰向けにして寝かせた。
お尻から差し込まれていた指はほんのわずかの間だけ引き抜かれ、体勢が整うやいなや前に回って、濡れて泡立つ蜜壺に襲い掛かり、花芽を擦り上げる。
千切れるかと思うほど吸い上げられ、シグルド様の舌で舐め転がされる胸への刺激と、慣れ親しんだ、レオン様の力強い指の動き。
怪我をしていないほうの手が引き寄せられ、シグルド様の屹立を握らされる。
その途端、ひめ!と、胸を味わいながらシグルド様が掠れた声を上げた。
握らされたものが大きく跳ねる。
指の先に至るまで全身の感覚が研ぎ澄まされた私には、手を添えて握らされたシグルド様のものの大きさ、形、熱はもちろん、うねる筋の一つ一つまで伝わってくる。
先走りを塗り広げるように上下させられ、私の胸はシグルド様のもう片方の手で揉みしだかれ、尖りを捏ねられ、唾液塗れにされて物欲しげにますます赤く尖るばかり。
レオン様は両手で私の秘部を責め立てながら、レオン様自身を下から私の肉襞に沿って擦り付けている。
挿入もないのに立て続けに何度もイかされ、声を上げながら、霞む頭で私は考えた。
そろそろあいつが、って。
……彼もここへ。こんなところへ来るのだろうか。
レオン様の愛撫は情熱的でそれはそれは激しくても、彼の言う「暴力」では絶対になかったから。
私の秘所に指を入れたレオン様は、はしたなくも胸への刺激だけですっかり濡れてしまっていることに満足したらしく、可愛いな、とひとこと呟くやいなや、いきなりタガが外れたように激しく私の唇を奪い、抵抗の声を食いつくす勢いで舌で歯で唇で咥内を蹂躙し、その体勢のまま煌びやかな礼服を脱ぎ去ると、本格的に私を抱いたのだ。
私が怪我をしていること、「暴力」とレオン様自身が言っていた同じ行為を繰り返さないよう、自身で念じていること。そのことだけがレオン様の暴走の枷になっていたとはいえ、それは受け手の私が感じていたことなのであって、見物人からすれば、行為の激しさときたらあと一歩で強姦にさえ見えるようなものだったらしい。
私はと言えば、「心配した」、「気が狂うかと思った」、「君の中に入りたい、俺を安心させてくれ」……等々、腰にクる色っぽいテノールで絶え間なく睦言を囁かれ、レオン様のテクの限りを尽くされて(いつも新しい発見があることに驚かされる)、残る二人の公爵方の監視(見物?)のもと、駆け付け一杯ならぬ一回、とりあえずイかされた。
「おい、レオン。いい加減にしておけ」
正常位でまず一回、私もレオン様も昇りつめて、まだまだ息を切らせて震えている私を、レオン様は繋がったままくるんとひっくり返し、後背位にとりかかろうとしたあたりで背景と化していたシグルド様の制止の声がかかった。
「……うるさい」
後ろから覆い被さり、私の耳殻を食みながらレオン様は気だるそうな声で言って、それでも多少は考えるところがあったのか、ずっと埋め込んだままだったそれをずるりと引き抜いた。
私はその刺激にまで性懲りもなく喘いで腰を動かしてしまって、こんな状況で抱かれているというのにもっと先をねだっているかのようだ。
けれどもう、それを恥ずかしいと思う気力は残っていない。いや、恥ずかしいし、見られていることはもっと恥ずかしいのだけれど、そこから先の思考が働かないのだ。からだは敏感過ぎるほど敏感になっていて、全身性感帯のようだし、頭は九割がた快楽に支配され、一割、もしかしたらもっと少ないかもしれないけれど、どこか遠くで冷静な自分が「異常事態」と認識している。ただそれだけ。
ひと休みするか、リーヴァ。
レオン様は私を抱きかかえて、寝台にごろりと仰向けになった。
怪我したほうの腕を巻き込んだりしないよう、そこは注意深く私を扱い、自分のからだの上に私を乗せてくれる。
「……しかし、レオン」
こちらは、ユリアスの声だ。
まだいたんだ、とぼんやり考えた。立ち去る気配は確かになかったから、当たり前なのだけれど。
「姫のからだ中、派手に痕がついてるな」
「……そうだな」
「それだけ痕をつけておいて、今日もこれか。姫の体力が心配になる」
「これは俺じゃない」
ユリアスのお小言を遮って、レオン様は言った。
全裸で寝台に横たわるレオン様と、その上に横抱きにされた同じく全裸の私。それを見下ろす、華やかで麗しい礼装姿のユリアスと。
……上半身、すっかり着衣を緩めていて、逞しい胸が、割れた腹筋が見えているシグルド様。
どうして。なぜそんな姿?
あんまりな状況だと思うのだけれど、いつのまにか見物のお二人からはすっかり戸惑いは消え去っているようだし、もともと裸で眠るのが通常というレオン様は、人前でからだを晒すことに抵抗があまりないのだろう。三人とも雑談しているようなノリである。間違っていると思う。
「オルギールだ」
素っ気ない、シンプルなレオン様の言葉。あまりに素っ気ないことが、かえって不自然なくらい。
「あいつがか」
と、凛々しい眉を顰めるシグルド様。
「さすがに手が速いな。‘侯爵位’復権の内定が下りるなりこれか」
わりと本気で感心したようにユリアスが言う。
そして、暗緑色の瞳を私のからだに這わせ、最後にぼんやりした私に焦点をあてると、うっすらと笑った。
皮肉っぽくも冷たくもなく、面白がるわけでもなく。親しげに、そして少し憐憫の色も浮かべて。
「絶世の美女も楽ではないな、姫」
何と応えていいのやら。
美形ぞろいのグラディウス一族。そもそも、この世界の人々は顔立ち目鼻立ちの整ったひとが多い気がするから、公爵様方はさぞかし目が肥えていると思うのだが。
相槌のうちようがない。まとまらない思考の海で漂っていると、
「……あいつ。俺たちの合意が伝えられるや否やリヴェアのところへ来た」
結局、素っ気なくしようと思っても上手くいかなかったらしい。私の頭をわしわしと撫でまわしながら語るレオン様は、不機嫌を露わにして言った。
「リーヴァの今日の衣裳。美しかったろう?外衣なしで、華奢なうなじをみせる衣裳だったはずなんだ。それを、あいつがさんざん痕をつけまくったからとりあえずうなじを隠すことにしたのさ」
いつからわかったのかな。外衣をつけることになった理由、ばれていました。
こんなに水玉模様にされてるなんて、その時は気づかなかったのです。
ごめんなさい、レオン様。
頭の中でとりあえず詫びておいた。
まだまだ頭はぼんやりしたままだし、そもそもオルギールの所業を私が詫びるのも本当はおかしな話だろうから口には出さないでおく。
「ところで、二人とも」
レオン様は切り替えが早い。
不機嫌をどこかへ蹴飛ばして声の調子を改めるとともに、私の頭を撫でる手をうなじから肩、背中へとゆっくりと下ろした。
そのまま今度は背中を撫でている。
たまに、お尻までその手が触れるので、ぞくぞくする。
もしかすると行為の続き?
からだの撫で方が変わるときは大抵の場合、もう一度始まる合図なのだ。
でも、行為そのものは積極的に嫌がるほどイヤなわけではない。
それどころか、いつだってレオン様に愛されるのは本当に幸せなのだ。
問題は、今は観客がいる、という(繰り返すけれども)異常事態。
ここで二回戦というのはご容赦願いたい。
と、思っていたので、これはさすがに抵抗してみようかな。腕が痛いと騒いだらなんとかなるか、とぼんやり頭を叱咤して考えていたから、私はさきほどのレオン様の言葉を忘れていたのだ。
三人、四人で愉しむ、と言っていた。
三人目以降も「見るだけ」ではない「ともに参加する」という言い回しだった……。
「その気があるならお前達も脱げ」
とんでもないことをレオン様はさらりと言って、本格的に煽るように私のお尻を撫で始めた。ときおり、お尻の割れ目にまで指が這わされ、羞恥と期待で腰が揺れるのを止められない。
少しはっきりしてきたはずの思考が、いくらもしないうちに快楽にまた支配され始める。
でも、これではいけない。
「あの、レオン様、ちょっとお待ちを!!」
横抱きにされているままだから顔をみあげることはできない。私はレオン様の肩口に向かって声を上げた。
どうした、リーヴァ?と甘く応えて、レオン様が私のつむじに唇をあてる。
どうした、ではない。
私は今更カマトトぶるつもりは無いけれど、こんなことは予想もしていなかったのだ。
耳年増だし、実際見たこともあるし、複数での行為がどのようなことをするのかくらいわかっている。
でも、私がその当事者になるなんて。
複数婚は、納得した。
オルギールの説明によれば、メインは初めに私を抱いた人、つまりレオン様と暮らして、あとの夫は「通い婚」だと聞いた。それに、妻の意思が尊重される、とも。
だから結婚したらたまに他の夫と寝所を共にするのだ、と覚悟していた。
まちがっても、「同時にする」とは思わなかったのだ。
レオン様は想像していたよりもたいへんヤキモチ焼きだとわかったから、自分の眼前で他の男との行為をゆるすことなどないと思っていたし。
戦地からの帰還の際、天幕の中でオルギールを交えてとても淫らなことをされたけれど、久しぶりの再会、常ならぬ状況に盛り上がったからちょっとだけ許したんだと思っていた。
それがまさか、現実に。
漠然と怖い。どうすればいいのか。自分がどうなってゆくのか。
私は震える声を振り絞った。
「……レオン様、その気があるなら、ってそれはどういう」
「皆で君を愛でるためだ。全員参加だ」
レオン様は即答して、唇を私の額、髪の生え際に移動させて、なんどもくちづけを落としはじめる。
「ちょ、っと、レオン様、皆でって……!」
「姫君。どうか俺にも情けを」
瞠目する私のすぐそばで、シグルド様の声がした。
見上げれば、もどかしそうに武具を、その下の着衣を次々に脱ぎ捨てつつこちらへ身を乗り出すシグルド様。
厚い胸板。割れた腹筋。なで肩にすら見えるほど筋肉の鎧に覆われた逆三角形の見事なからだ。
装飾のように背中あたりまで零れ落ちる艶やかな紅い髪。繊細に整った顔。
火竜の君、という私のつけた名にふさわしい美しさなのだけれど、このときはそれを鑑賞する余裕など当然全くない。
カチャカチャと剣帯を外す音、剣をとり、下衣を脱ぎ去る音がして、シグルド様はあれよあれよという間に一糸纏わぬ姿になった。
からだの中心にそびえ立つそれは、お臍に尽きそうなぐらい持ち上がっていて、先走りに濡れて光っている。
その凶悪なまでの猛々しさに思わず目を逸らすと、立ち尽くすユリアスと目があった。
全く着衣を乱さない彼の姿は、かえって私の羞恥を煽る。
暗緑色の瞳こそ色めいてはいるものの、きっちりとした立ち姿の彼とは正反対、からだ中に行為の印を散らし、レオン様に抱かれ、今まさにシグルド様にも身を任せようとしているいやらしい私の姿。
思わず自己嫌悪に歪む私の顔を、静かに近寄ったユリアスがそっと撫でる。
「姫。……そんな顔をせずに」
囁くような優しい声。
え、と驚きに目を見開くと、ユリアスは私の目元に、頬に、軽く唇を押しあてた。
お前は今日は見るだけか、と、レオン様の声がした。
悪いが俺は我慢できない、と、シグルド様は押し殺した声で言う。
広大な寝台がわずかに軋み、シグルド様がこちらへ近づいてきたのがわかる。
横抱きにされた私のからだの上にあるほうの腕、つまり、怪我をしたほうの腕を恭しく撫で下ろし、手を取ると、シグルド様はまず手にくちづけ、それからおもむろに一本ずつ指を口に含み始めた。
「!?シグルド様、」
返事の代わりに、ぴちゃぴちゃと猫がミルクを飲むような音がした。
優しいけれど、絶対に振りほどけない力で私の手を握り、丹念に指を舐めしゃぶる。
手なのに。たかが、指なのに。
シグルド様の咥内の熱。這いまわる舌の感触。淫靡な動き。
こんな程度のことで自分がうるんでくるのがわかる。
本当に、こんな、この程度の愛撫で。
理性を侵食する快感。そしてまた我に返れば、滑稽なほど必死に正気を保とうとする、愚かしい私。
私は今、どんな顔をしているのだろう。
「……姫、そんな顔するな。何も考えなくていいんだ。俺たちが姫に狂ってるだけなのだから」
ユリアスは私の頬に舌を滑らせながら言った。
指を舐めるシグルド様も、口の中で何か同意した気配がする。
そのとおり、とレオン様も言って、不意にお尻を撫でていた手を割れ目の中に突っ込んだ。
「ああん!!」
予想はしていた筈なのに、それでも私はいきなりの指の動きに大きな声を上げてしまう。
かわいいな、姫は。本当に。
ユリアスは熱く囁くと、一度だけ私の唇に自分のそれをあわせ、もぎはなすように身を起こして寝台から離れていく。
「お前はいいのか、ユリアス」
レオン様はお尻から抱え込むように私の秘所に手を、指を入れ、あらたな蜜とさっき放った自分の精をかき混ぜるように音をたてながら言った。
「遠慮なら無用だ。リヴェアは──ずん!とレオン様は中指を深々と突き立てた──お前を嫌ってはいないし、ごちゃごちゃ言ってるがすぐに慣れる」
「遠慮などしていない」
苦笑するユリアス。
私のからだをいじくり回しながら会話をするのは止めてほしい、と切に願いたいのだけれど、ちょろい私はもうまともに言葉を発することなどできない。
「明日の日没までのお前達の業務は俺が引き受けてやる」
ひっきりなしに私の胎内でレオン様の指が蠢き、シグルド様には指を咥えられ、指の股まで唾液でべたべたにされ、とっくに抑えきれない私の喘ぎが高まってきたころ、高らかにユリアスは宣言した。
感心だな、頼むぞ、とレオン様は私のうなじにくちづけの雨を降らせながら言った。
シグルド様はスルーしている。私の手舐め、指舐めに没頭している。
間違いなく手からも快感を拾ってはいるのだけれど、想像以上の私の手への執着は恐ろしいほどだ。
「そのかわり、明日の晩は俺が姫をひとりで頂く」
異存ないだろうな!とユリアスは念押しをした。
……明日の日没ってなんですか。
それに、夜は俺がひとりでって。……私の意向はどうなっているのだろう。
朦朧とする意識の中で異議を唱えているうちに、扉の開く音がした。
「くれぐれも、姫を壊すなよ!見張りは不要だと思うから俺は行くが、暴走するな。わかったか」
「了解」
「大切にする」
レオン様はともかく、シグルド様の「大切にする」という返事は、微妙にずれているような気がするが意味はわかる。ようは、私を大切に扱う、と言ったつもりなのだろう。
「ルード、自制しろよ。そろそろあいつも来るだろうが、張り合うなよ」
シグルド様は今度は返事をしなかった。
ようやく私のべたべたになった手を解放しつつ、レオン様の指づかいに胸を突き出してからだを波打たせる私を見下ろし、やにわに片方の胸にむしゃぶりつく。
「ひゃああ!!」
強い刺激に軽く昇りつめて、私は甲高い声を上げた。
ぱたん、と扉が閉まった。
レオン様が私のからだを器用に動かし、仰向けの自分の上にさらに私を仰向けにして寝かせた。
お尻から差し込まれていた指はほんのわずかの間だけ引き抜かれ、体勢が整うやいなや前に回って、濡れて泡立つ蜜壺に襲い掛かり、花芽を擦り上げる。
千切れるかと思うほど吸い上げられ、シグルド様の舌で舐め転がされる胸への刺激と、慣れ親しんだ、レオン様の力強い指の動き。
怪我をしていないほうの手が引き寄せられ、シグルド様の屹立を握らされる。
その途端、ひめ!と、胸を味わいながらシグルド様が掠れた声を上げた。
握らされたものが大きく跳ねる。
指の先に至るまで全身の感覚が研ぎ澄まされた私には、手を添えて握らされたシグルド様のものの大きさ、形、熱はもちろん、うねる筋の一つ一つまで伝わってくる。
先走りを塗り広げるように上下させられ、私の胸はシグルド様のもう片方の手で揉みしだかれ、尖りを捏ねられ、唾液塗れにされて物欲しげにますます赤く尖るばかり。
レオン様は両手で私の秘部を責め立てながら、レオン様自身を下から私の肉襞に沿って擦り付けている。
挿入もないのに立て続けに何度もイかされ、声を上げながら、霞む頭で私は考えた。
そろそろあいつが、って。
……彼もここへ。こんなところへ来るのだろうか。
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