乙女ゲームの隠れチートモブ〜誰も知らないキャラを転生者は知っていた。〜

浅木永利 アサキエイリ

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一章5幕 王族と舞踏会、そして子爵級魔族

4話 聖十ノ徒VS天災の六厄神

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俺とハルカの戦いは対照的だった。
闇に隠れて闇討ちを狙うスタイルの俺と、正々堂々真っ向勝負でねじ伏せようとするハルカ。
まぁぶっちゃけ言おう、、余裕だ。

「はぁ、、別に疲れてるだけで負けるとは言ってないし、1度下がったらって言うのも心からの警告だ。それを聞かなかったのはそっちなんだからさ~、、」

そう、ぶっちゃけてしまえば、こいつらごときで苦戦するほど俺は弱くない。なんなら片手1本でも片付けられる。だが俺がこいつを警戒、、いや、やりたくないと言ったのは理由がある。

「だっだって~うぅ、、グライしんじゃったんだもーん!きみがゆるせないんだもーん!なのに1発も当たってくれないしかっこよく出たのに引き下がれないんだよー!」

そう。極端に言えば泣き虫なのである。

初手、俺はこいつを見た時に思った。

うわ、肉体的に疲れたあとに精神的にも疲れさせに来たか。だ。

「行くよ!聖剣技!無天星斬!」

相手との力量差がわかっているのかわかっていないのか分からないが、最初から飛ばしてくる計画性の無い攻撃スタイル。正直な話これがNo.1ならグライを1にしておけばいいものの何度も思った。

「甘いんだよ!」

攻撃自体は多いが、まだ洗礼されきっていない。洗礼された攻撃は敵を気付かぬうちに仕留めてしまうのだから。

「霊流 盛者必衰の理」

あの時から鍛錬は怠っていない。故に、俺の剣はさらに鋭く、洗礼されているんだ。
その一撃は時を止める時間が伸びたかのように、、いや、自然に溶け込み、全ては静かに切り裂かれた。

「かふっ、、さすがグライをやっただけはあるわね、、でも私もここからだ!限界突破!!」

血を吐き、それでも俺に挑む。その不屈の精神は買うが、俺に喧嘩を売ってくるなら話が違う。

「まぁ、諦めるまでやってあげたいところだが今はそんな暇がないからな、、手短に、、【擬似天冥落】」

かつて青先生を潰したものの簡易版。青先生より苦戦しない相手だ。もちろんこれは止められるわけが、

「うわぁぁぁ!」

ないのだ。そして完全勝利して、、冒頭に戻る訳だが、、


「お前帝国の王子に命令された後あいつどこ行くか聴いたか?」

「知らないわ、、本当によ!だって聞いたのグライなんだもん!」

証人をやってしまったので自力で探すしか無くなったのだった、、

《side 永都、利音、剣也、茜》

私達は屋敷の中に入ってきた得体の知れない気配を追跡していた。

「、、お前があらる様が言ってた人だね。名前は確か、、聖十ノ徒No.4心臓のヨルカだったね?」

永都はまずアラルに言われたことを思い出す。

「ヨルカはあるじ様と同じ暗殺タイプ!攻撃の仕方が不規則だから気をつけるんだ!」

それと同時に僕らは臨戦態勢に入る。

「ガキ共が舐めるなよ!」

不可視の鋭い一撃。だがそれは1度利音が受けたものよりも弱く、軽い一撃だった。
みんなそれを軽く避けると、剣也と茜がすぐさま体勢を立て直し、【思考鈍化】【暗闇】【思考中止】【五感鈍化】を相手にかけ、離れると、永都が前に出て、攻撃の構えを取る。

「神刀、、、【黒桜】」

「簡単に狩れると思うなよ!silent!」

刹那、相手の姿が消え、相手の気配と音が消える。だが次の瞬間には永都は投げられていた。

「なるほど、、見えないと来たか。」

空中で身をひねり、しっかり着地すると、周りを一瞥してすぐに全体攻撃の勢いで袈裟斬りを放つ。

「かはっ!」

完全に予想外のため、倒れるも何とか意識だけは残っていた。だがそこで慢心はしない。相手はまだ息をし、生きている。故に、完全に殺さなければならない。

「【黒桜】、、楽」

近づき軽く喉を切り裂いた。

故に勝利は六厄神達と言っていいだろう。

side  アラル》


ようやく見つけたクレアはそれはまた、俺の怒りを買うような、キレさせるような状態だった。昏睡状態。この間に何をされても気づくことの無い状態。俺はあいつが何されているのか分からなく、怖くて同時にこいつだけは絶対殺すと心の中で決めた。

「最終決戦だな、、帝国の王子、、いや、俺がいちばん嫌いな、、やつだって、、帝国の王族との挨拶、、最初の頃から思ってたぜ。」

「はっ!威勢のいい一端の冒険者如きが俺に勝てるとでも?確かに武では勝てるとは思えないが、学なら勝つことも出来る、、どちらが地獄に落ちるか、、小童。負かしてやるよ。」

敵国の頭脳といわれている彼はアラルを笑った。

「二度と笑えなくしてやるよ、、勝てると思うなよ?俺はお前の驚く情報を知ってるぜ?なぁ?72王の大悪魔、、ハーゲンティ、、子爵級、、今回は永利がいないけど勝つぜ?なんてったって俺が世界最強だからな!」

そう言って俺は神剣を帝国の王子、、いやソロモンの悪魔に向けるのだった。
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