【完結】元爽やかイケメンバリタチ男優はカメラの外だとドSらしい

夜見星来

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第三章

11.キスもその先もシてください※

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「……唯斗」
「は、はい!!」

 名前を呼ばれて勢いよく颯真さんの方に振り向く。
 部屋に響くほど大きな返事に、颯真さんは目を見開いたあと、フッと吹き出した。

「緊張しすぎ」
「だ、だって……!」

 楽しそうに颯真さんは笑うけれど、俺は恥ずかしさでどうにかなりそうだ。
 シャワーを浴びてきたというのに、背中は冷や汗でぐっしょりと濡れている。
 いまだにニコニコと笑う颯真さんに、俺はふいっと視線を逸らした。

「こ、恋人がいたこと……ないんですもん……」
「それ、本当か……? この前も初めてだって言ってたけど」
「わーー! そんなこと覚えてたんですか!? 今すぐ忘れてください!!」
「忘れないよ。で、本当に初めて?」

 そう尋ねられて、こくんと頷く。
 どうせ、経験がないことはバレているのだ。今更、取り繕ったところで意味がない。
 だけど、貞操を頑なに守り続けるような重たい男だと思われて幻滅されてしまうのは嫌だな、と颯真さんの表情を窺うように見れば、嬉しい、と呟く彼と目が合った。

「う、嬉しい……?」
「そりゃ、そうだろ。俺しか、知らないわけだし……」

 彼の手が俺の頬に伸びてくる。
 颯真さんの目つきが鋭くなって、まるで獲物を狙う肉食獣のようだ。
 すりすりと頬を撫でる手は優しいけれど、俺のことを見つめる目は熱っぽくて、段々とやらしい空気になっていく。

 このまま、どうにかされちゃうんじゃないか――と思ったけれど、颯真さんの手がパッと離れた。

「……さすがに今日は何もしないよ」
「えっ……」
「なに、シてほしい?」

 一気に距離を詰められて、腰を強く抱かれる。美しい顔が眼前に広がって、俺は颯真さんの顎を押し返した。

「ち、ちがっ……!」
「トレーニング中も勃ってたもんな?」
「勃ってないです! そもそも颯真さんが、あんなところ……」
「俺が……なに?」
「際どいところを触るから……!」
「俺は指導してただけだよ」

 気付いたらソファーの上に押し倒されていて、彼にマウントを取られている。
 さっき、何もしないって言ったくせに。嘘つき、と零したら、颯真さんが鼻を鳴らして笑った。

「よく言う。唯斗だって期待してたくせに」

 ジムから出でくるの、かなり遅かったもんな? と言われて頬に血が集まる。
 シャワーで後ろを洗浄し、軽く入り口をマッサージしたことまでバレていそうだ。というより、いま顔にすべて出てしまっている気がしてならない。

 颯真さんは俺の頬にキスを落とすと、そのまま唇の端にも口づけた。

「嫌ならシないよ」
「ん……」
「どうする?」

 唇が触れるか触れないかの距離で囁かれて、むず痒さに唇をもごもごと動かしてしまう。
 その間にも俺の耳たぶを弄ったり、かと思えば服の上から胸のあたりを擦ったりしてくるものだから、俺はたまらず颯真さんの腕を掴んだ。

「あ、の……」
「ん?」
「キス、してほしい……です」
「キスだけ?」
「そ、その先も……」

 シたい、と言うよりも早く唇を奪われて、彼の舌が絡まる。
 軽く舌先を吸われて、ねっとりと咥内で舌を回されて。
 呼吸ごと奪うようなキスに、もう下腹部が熱くなっていく。わざとなのか、颯真さんも俺にペニスを擦り付けてくるものだから、あっという間に勃起してしまった。

「あ、の、颯真さん、ベッドに……」

 この前みたいにソファーでするのもいいけれど、できればベッドの上がいい。
 一人暮らしには見合わない大きめのソファーを置いているとはいえ、二人で使うには少々狭い。ベッドも決して大きくはないけれど、一応セミダブルだ。
 この前よりはもっとゆったりとスペースを使える。

 そう思って言えば、ふわりと体が浮いた。

「そ、颯真さん!?」
「こら、暴れない。落ちるから」
「で、でも……!」

 横抱きにされるとは思わず、颯真さんの首にぎゅっと腕を巻きつける。
 颯真さんは軽々と俺を持ち上げると、部屋の奥にあるベッドに俺を降ろした。

「ちょっと待ってて」

 ちゅっと額にキスを落として、颯真さんがソファーに戻っていく。
 颯真さんは勝手知ったるといった様子でソファーの下からローションを取り出すと、再びベッドの上に戻ってきた。

 だけど、ローションとは別にグロテスクなものも一緒に握られている……。

「な、なんで……!」
「ばっちり見えてた」
「うそ……」

 颯真さんが持ってきたのは、奥の方に隠しておいたバイブだ。たまにAVを見ながら穴に突っ込んで遊んでいたもので、イボがついている。
 颯真さんのものよりは負けてしまうけれど、かなりの太さと長さがあって、ひとり遊びするにはちょうどよいサイズのバイブだった。

「なぁ、唯斗……」

 彼がニヤリと笑って、バイブを手ににじり寄ってくる。
 嫌な予感がして後ずさるも、すぐにベッドの縁に背中がくっついた。

「これで遊んでるとこ、見せてほしい」
「い、嫌です……」
「絶対に?」

 キラキラした目で見つめられると、簡単に心が折れそうになる。
 なにより、この顔に弱いのだ。困ったように眉を下げて、捨て犬のごとく懇願されると断れない。

「ま、唯斗が使わなくても俺が使うけど」
「ひゃッ!」

 体を引っ張られ、ベッドに押し倒されたのもつかの間、キスをしながら服をひん剥かれる。
 抵抗する隙すら与えずに脱がせてくるあたり、大した手練れだ。
 既に期待でぬかるむ先端がパンツにシミを作っている。見ないで、と前を隠したけれど、あっさりと下着も剥ぎ取られた。

「うぅ……俺だけ全裸なの、恥ずかしいです……」
「どうせ俺もすぐに脱ぐから」
「でも……、んっ」

 ぱくりと乳首を咥えられて、濡れた舌で乳首を押し潰される。もう片方も指ですりすりと擦られて、甘ったるい声が鼻から抜けた。

「んっ……ぅ、だめ、一緒にしちゃ……!」
「今日は先に、こっちでイく?」

 乳首を吸いながら、こしゅこしゅとペニスを扱かれて腰が浮く。
 強い刺激に腰が揺れるものの、中イキを覚えた体では物足りない。後孔がひくついて、早く中にペニスを突っ込んでほしくなる。
 それは颯真さんも気付いているのか、ちゅぽんと乳首から口を離すと俺の足を掴んだ。

「ここ、ひくついてる。もう触ってほしい?」
「ん……、ゆび、やっ……」

 乾いた状態でひだを伸ばされるも、早く早くと穴が彼の指を咥えようと口を開く。
 無意識のうちに腰を動かしたら、軽く彼の指が入って、びくんと背中が跳ねた。

「あっ……」
「こーら、ちゃんと解すから」

 すぐに冷たいローションを尻にぶち撒けられて、冷たさに身震いする。
 颯真さんはたっぷりとローションをすくうと、一気に俺の中に指を突き入れた。

「んぅ♡♡♡」
「ナカ、柔らかいな……。シャワーで解してきただろ?」
「してないですっ、そんなことっ……!」
「嘘つくな。やけに来るのが遅かったくせに」
「だって……っ、そうまさんが、家にくるっていうから、そういうこと、するのかなって……」
「へぇ、期待して準備したのか」

 ぐちゅぐちゅと激しい音を立てて、中を攻め立てられる。指をピストンされるたびに中がきゅうきゅうと締まって、もうイきそうだった。

 だって、颯真さんの指は俺のより太くて長いから。
 指だけでも満足できる。
 おまけにテクニックもあるから、気持ちのいいところをトントンと指で押されたらそれだけでトびそうだった。

「あっあっ……ゆび、きもちっ、んッ、あっ、そこ、ぐちゃぐちゃしないでぇ……!」
「はは、腰が引けてる。ほら、もっとこっち……」

 腰を掴まれて、逃げられない状態で前立腺を押し上げられる。中がひくひくと収縮して、押されたところから熱が広がった。

「も、そんなにしたら、イっちゃう……、やっ、ああッ!」

 もうすぐ登り詰めるという手前でずるりと指が抜ける。あまりの刺激に内腿が震えて、腰がへこへこと動いた。

「あっ……、なんでっ……」
「まだダメ。もっと前戯はゆっくりしないとな」
「~~~~~~ッ!」

 ずぷんと極太バイブを挿れられて、首が仰け反る。目の前でチカチカと星が散って、喉から空気が潰れたような音が出た。

「あーーーッ、あーーーーー…………!」
「あーあ、イくなって言ったのに」
「あっ……♡ ちくび、つねっちゃだめっ……」
「ほら、自分でバイブ動かして見せて」
「うっ、……ぁ」

 彼の手がバイブから離れたのと同時にスイッチを入れられて、バイブが小刻みに動き出す。
 イったばかりで敏感になっている中を押し拡げるようにバイブが振動して、俺はスイッチを止めようと手を伸ばした。

「ん♡ んっ……」
「スイッチはつけたまま……ほら、バイブ握って……そう、ゆっくりと抜いて……」

 スイッチを止めようとしていたはずなのに、気付けば彼の言葉に従ってバイブを動かしている。
 ずちゅ、っと卑猥な音を立ててバイブを押し込み、またゆっくりと時間をかけて引き抜いた。

「~~~ッ、イくっ、またイっちゃ、ひぅ!」
「手を止めていいなんて言ってないよ」
「やっ、あ、だめっ、……あっ、あ……!!」

 自分では怖くてバイブを押し当てられなかった前立腺ばかりを容赦なく攻め立てられて、中がきゅうっと締まる。
 そのままラストスパートと言わんばかりにバイブで中をぐちゃぐちゃにされて、足先が丸くなった。

「イ、あっ、あッ~~~~~♡♡♡」

 イったのと同時にバイブを勢いよく抜かれて、何が起こったのかわからずに悲鳴を上げる。
 あ、う、と意味のなさない言葉しか出てこない俺の頬を、颯真さんは恍惚とした表情で撫でた。

「可愛い……いっぱい気持ちよくなれたな」
「ん……」
「ナカ、すっごくびくびくしてる。今日は、ここの、奥の奥まで挿れてほしいな」

 埋めるものがなくなってぽっかりと口を開けた穴に、颯真さんの指が入ってくる。
 何度か具合を確かめるようにずぽずぽと指を抜き差しすると、颯真さんは自身が持ってきた鞄の中からゴムを取り出した。

「これ、たくさん買ってきたから、今日は何回でも楽しめるよ」
「ぁ……」
「ほら、後ろ向いて……」

 ころんとベッドの上で体を転がされ、うつ伏せの状態で尻を高く上げさせられる。
 颯真さんは俺の腰を掴むと、ぴとりとペニスの先端を入り口に押し当てた。
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