王子の片思いに気付いたので、悪役令嬢になって婚約破棄に協力しようとしてるのに、なぜ執着するんですか?

いりん

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第2章 悪役令嬢作戦

聖女と3人での食事2

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さつき様は食べるのに夢中で気付いてないはず、そう思ったが、

「すごく仲良いんですね」とニヤニヤしながら言われてしまった。



どうしよう、勘違いされてしまう、

私は「じ、実は私がマリッジブルーになってしまい、結婚式を延期させてもらってるんです。

なので、まだ誰でも碧人様と結婚できるチャンスがあって」と言ってしまった。



ーさつき様にもチャンスがあると言いたかっただけなのに、これは碧人様に失礼だ。



なんとなく碧人様もピリついているのがわかる。



どうしようー、

私がどうにか失言を訂正して、

さつき様にだけチャンスがあるとフォローしようとしたが思い付かなかった。



すると、

「ごめんね、柏原さん。
ちょっと美姫と席を外すから、
先食べていてくれるかな?」

と碧人様がいつもより低い声で言った。



さつき様はあまり気にしていないようで、

「かしこまりました。」と言って、

サンドイッチをパクパク食べ始めた。



「雪。君も少し離れたところにいてくれる?」

「承知しました。」



雪様が離れたところに行ってしまった。
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