王子の片思いに気付いたので、悪役令嬢になって婚約破棄に協力しようとしてるのに、なぜ執着するんですか?

いりん

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第3章 勘違いと…

2人の勘違い1

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ーもし妃教育の話まで聞かれたなら、

嘘をついたことになっちゃう。

ーそれよりもマズイのが、

碧人様が私のことを好きと勘違いされていること。



片思いの相手に、

違う人が好きと勘違いされて、

二人の幸せを願っている何て言われたら辛いだろう。



どうしよう…

そう思っていたら、

碧人様の部屋に着いていた。



「どうぞ」

「失礼します」



部屋に入るなり、

すぐ私の方を向き、

「どうして柏原にも、妃教育を受けさせようと思ったの?」

と聞いてきた。



ー表情が険しい気がする。

やっぱり怒っているんだ。



「嘘をついてしまい、すみません。」



「そこに怒っているんじゃないよ、妃教育が嫌になったの?」



「ち、違います」



「それとも、俺と結婚したくないの?」



「え?」



「それで、伊集院と結婚したいの?

…そんなの、許してあげられないよ」




「なんで翔が?ちが…」



「ごめん、聞きたくない」



「ーーーっ」



ーいきなり、手を引っ張られて、口付けされていた。
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