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Lelive1期生にむけて
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「第一期生を募集しようと思う!」
そう、社長の口から告げられたのはみんなでお昼を食べていた時だった。リンさん、チセさん、社長、結愛でいることが多くなったお昼。
もちろん、他メンバーもいて音響担当の合成音声ソフトを使った音楽家のメンバーもいるらしい。会ったことはないが…。
(会ったことがないメンバーは、それほど忙しい。または、変わり者なのだそうです。byリンさん情報。)
そんな中、社長が、いきなり後輩を向かい入れると言い出したのである。結愛でも、飲んでいたお茶が気管に入り、むせてしまった。リンさんなんかいつもの手作り弁当のおかずを落としてしまっている。
誰もが焦点の合わない目で社長を見る。
「いやさ、そろそろ第一期生を募集しないととは、考えていたんだよ。一応、募集するホームページは作ってもらったんだ。」
そう言って、ノートパソコンの画面をこちらに向ける。そこには、うちの会社Leliveのホームページが映っているが、見慣れない【緊急ニュース】という欄が増えていた。
緊急ニュースのところには、『第一期生募集中!』という見出しがついている。
応募要項を見ると、
十八歳以上の方
日本に在住の方
真剣に配信者としての活動ができる方
などのものと、
【歓迎条件】というものがあった。そこには、
配信者としての経験がある方
多言語を使用できる方
他の運営、タレントと仲良くできる方
(本社はVチューバー事務所というわけではなく、タレント事務所です。実写での配信者を目指している方と、Vチューバーで1人ずつ募集します。)
と記載されていた。
「なんだかんだ言って、準備がばっちりなのだ。」
「いつの間に、こんなの勧めちゃって、こっちに真相談してほしかったよ。」
と、チセさんとリンさんが反応する中、結愛はポカンとしていた。
【後輩】そりゃ、そうだ。夢風アマネも、まだ収益化なんて出来ていないのだから、今のうちにたくさんの種をまいておく方が良いだろう。
(まきすぎもダメだが…。)
「普通に、後輩と仲良くなれるかな…。募集要項的に年上の人だろうし…。年上が後輩か…。」
「結愛が、心配することは少ないと思うよ。それに、」
息を呑み、社長は彼女に向き合う。
「最終面接には、結愛にも同席してもらうから!」
「え?」
咄嗟に、驚きの声が漏れる。『最終面接』。そんな、ヤバそうな会議に呼ばれるんですか?私。
***
「みなさん~!こんにちは。今日は夢風 アマネの雑談配信に来てくれてありがとう!」
社長から、頼まれたのは私のチャンネルでの一期生募集の宣伝だ。そのため、珍しく自身のチャンネルでの雑談配信を行っている。
家の周りでは、工事をしていて雑音が少なからずとも入ってしまうので、事務所での配信だ。
30分ほど、コメントを読んだり、これまでのコラボの裏話(なんやかんや、ホラーゲーム配信の話が一番盛り上がった)などをして、本題に入る。
「それでは、いきなりなんだけど…。アマネから重大発表があります。」
【本当にいきなりだな。】
【新しいダンジョン配信とか?】
【なんだろう?もう、昼休みが終わるので早めにお願いしますっ!】
「え~。私が所属する事務所のLeliveにて、わたしの後輩となる第一期生を募集します。
詳しくは、事務所のホームページを確認してほしいです。いい人が見つかるまで募集するやり方だから、よろしくね。人数的には2人ぐらいで考えています。実写と、Vチューバーで募集してるから、興味があったり、VTuberだけでなく、ダンジョン配信者になりたい人でも応募してくれると嬉しいな。」
【マジか!後輩か~。】
【そういえば、アマネちゃん企業VTuberなんなんだ。個人勢だと思ってた。】
などのコメントが、飛び交い始める。これで、何か少しでも良い人が来てくれるきっかけになればいいんだけどな。しかし、結愛の脳内に一つの疑問が浮かぶ。
(VTuberオーディションって、何やるんだろう?)
そう、彼女は咲羅さんからのスカウトで入ったVTuberである。わざわざ、オーディションを受けていない。まさに、審査してほしいと言われても分からない。
(本当にどうすれば…。)
***
配信から1週間、そして、一期生募集から3日目。募集期間は、いい人が見つかるまで。早いもの勝ちだ。だからか、もう100件近く応募が来ている。
その中の半分は、遊び半分のものや一人の人が、間違えて重複して書類を送ってしまっているものもあり、最終的に残ったのは10件ちょっと。
それを、書類と送られてきた自己ピーアール動画で面接に進むかを判断する。
中には、すごく歌がうまい人とか、前は個人勢の人気Vチューバーやってましたみたいな人がたくさんいる。
みんな、他の企業に応募した事があるのか、動画の型は似たりよったりだ。それを真剣そうに、見進めるのが今日の仕事。
動画は、すべてで3分ほどなはずなのに、そこに詰め込まれた情報量は馬鹿らしくなるほど、多い。ある人は、合成音声の早口な歌を歌詞改変して、自己紹介をするなんてことをやっていた。本当にすごいと思う。
そこで、中に目に留まるものがあった。でてきたのは、募集要項ギリギリの十八歳の少女。動画の題名は、【夢風 アマネを徹底解析してみた。】
再生ボタンを押してみる。
「始めまして。私の特技はデータ解析です。これまでは、今までのデータから、これからの流行、社会情勢などを解析して、ネット上にあげていました。
しかし、私自身Vチューバー活動に興味があり、Leliveさんの第一期生募集しています。そして、なにより、夢風 アマネさんのファンです。
そこで、わたしは、夢風アマネさんに過去のデータから見た、反省すべき所を知ってほしいという願いで、こんなコンセプトにしてみました。
まず、夢風アマネさんの売りである、チート能力を使った企画を増やしていったほうが良いと思います。
アマネさん本人が、あまりSkillを使いたくないと、思っているのであれば、無理にとは言いませんが、もうちょっと、売りを前面に出しましょう。
それから…」
彼女の動画は引き続き再生されている。しかし、何一つ頭に入ってこない。まるで、他国の意味の分からない言語を聞かされている気分だ。
「くやしい…。」
その言葉だけが口から漏れた。
そう、社長の口から告げられたのはみんなでお昼を食べていた時だった。リンさん、チセさん、社長、結愛でいることが多くなったお昼。
もちろん、他メンバーもいて音響担当の合成音声ソフトを使った音楽家のメンバーもいるらしい。会ったことはないが…。
(会ったことがないメンバーは、それほど忙しい。または、変わり者なのだそうです。byリンさん情報。)
そんな中、社長が、いきなり後輩を向かい入れると言い出したのである。結愛でも、飲んでいたお茶が気管に入り、むせてしまった。リンさんなんかいつもの手作り弁当のおかずを落としてしまっている。
誰もが焦点の合わない目で社長を見る。
「いやさ、そろそろ第一期生を募集しないととは、考えていたんだよ。一応、募集するホームページは作ってもらったんだ。」
そう言って、ノートパソコンの画面をこちらに向ける。そこには、うちの会社Leliveのホームページが映っているが、見慣れない【緊急ニュース】という欄が増えていた。
緊急ニュースのところには、『第一期生募集中!』という見出しがついている。
応募要項を見ると、
十八歳以上の方
日本に在住の方
真剣に配信者としての活動ができる方
などのものと、
【歓迎条件】というものがあった。そこには、
配信者としての経験がある方
多言語を使用できる方
他の運営、タレントと仲良くできる方
(本社はVチューバー事務所というわけではなく、タレント事務所です。実写での配信者を目指している方と、Vチューバーで1人ずつ募集します。)
と記載されていた。
「なんだかんだ言って、準備がばっちりなのだ。」
「いつの間に、こんなの勧めちゃって、こっちに真相談してほしかったよ。」
と、チセさんとリンさんが反応する中、結愛はポカンとしていた。
【後輩】そりゃ、そうだ。夢風アマネも、まだ収益化なんて出来ていないのだから、今のうちにたくさんの種をまいておく方が良いだろう。
(まきすぎもダメだが…。)
「普通に、後輩と仲良くなれるかな…。募集要項的に年上の人だろうし…。年上が後輩か…。」
「結愛が、心配することは少ないと思うよ。それに、」
息を呑み、社長は彼女に向き合う。
「最終面接には、結愛にも同席してもらうから!」
「え?」
咄嗟に、驚きの声が漏れる。『最終面接』。そんな、ヤバそうな会議に呼ばれるんですか?私。
***
「みなさん~!こんにちは。今日は夢風 アマネの雑談配信に来てくれてありがとう!」
社長から、頼まれたのは私のチャンネルでの一期生募集の宣伝だ。そのため、珍しく自身のチャンネルでの雑談配信を行っている。
家の周りでは、工事をしていて雑音が少なからずとも入ってしまうので、事務所での配信だ。
30分ほど、コメントを読んだり、これまでのコラボの裏話(なんやかんや、ホラーゲーム配信の話が一番盛り上がった)などをして、本題に入る。
「それでは、いきなりなんだけど…。アマネから重大発表があります。」
【本当にいきなりだな。】
【新しいダンジョン配信とか?】
【なんだろう?もう、昼休みが終わるので早めにお願いしますっ!】
「え~。私が所属する事務所のLeliveにて、わたしの後輩となる第一期生を募集します。
詳しくは、事務所のホームページを確認してほしいです。いい人が見つかるまで募集するやり方だから、よろしくね。人数的には2人ぐらいで考えています。実写と、Vチューバーで募集してるから、興味があったり、VTuberだけでなく、ダンジョン配信者になりたい人でも応募してくれると嬉しいな。」
【マジか!後輩か~。】
【そういえば、アマネちゃん企業VTuberなんなんだ。個人勢だと思ってた。】
などのコメントが、飛び交い始める。これで、何か少しでも良い人が来てくれるきっかけになればいいんだけどな。しかし、結愛の脳内に一つの疑問が浮かぶ。
(VTuberオーディションって、何やるんだろう?)
そう、彼女は咲羅さんからのスカウトで入ったVTuberである。わざわざ、オーディションを受けていない。まさに、審査してほしいと言われても分からない。
(本当にどうすれば…。)
***
配信から1週間、そして、一期生募集から3日目。募集期間は、いい人が見つかるまで。早いもの勝ちだ。だからか、もう100件近く応募が来ている。
その中の半分は、遊び半分のものや一人の人が、間違えて重複して書類を送ってしまっているものもあり、最終的に残ったのは10件ちょっと。
それを、書類と送られてきた自己ピーアール動画で面接に進むかを判断する。
中には、すごく歌がうまい人とか、前は個人勢の人気Vチューバーやってましたみたいな人がたくさんいる。
みんな、他の企業に応募した事があるのか、動画の型は似たりよったりだ。それを真剣そうに、見進めるのが今日の仕事。
動画は、すべてで3分ほどなはずなのに、そこに詰め込まれた情報量は馬鹿らしくなるほど、多い。ある人は、合成音声の早口な歌を歌詞改変して、自己紹介をするなんてことをやっていた。本当にすごいと思う。
そこで、中に目に留まるものがあった。でてきたのは、募集要項ギリギリの十八歳の少女。動画の題名は、【夢風 アマネを徹底解析してみた。】
再生ボタンを押してみる。
「始めまして。私の特技はデータ解析です。これまでは、今までのデータから、これからの流行、社会情勢などを解析して、ネット上にあげていました。
しかし、私自身Vチューバー活動に興味があり、Leliveさんの第一期生募集しています。そして、なにより、夢風 アマネさんのファンです。
そこで、わたしは、夢風アマネさんに過去のデータから見た、反省すべき所を知ってほしいという願いで、こんなコンセプトにしてみました。
まず、夢風アマネさんの売りである、チート能力を使った企画を増やしていったほうが良いと思います。
アマネさん本人が、あまりSkillを使いたくないと、思っているのであれば、無理にとは言いませんが、もうちょっと、売りを前面に出しましょう。
それから…」
彼女の動画は引き続き再生されている。しかし、何一つ頭に入ってこない。まるで、他国の意味の分からない言語を聞かされている気分だ。
「くやしい…。」
その言葉だけが口から漏れた。
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