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第二章〜ブラウン王国〜

上手くいかないのが現実

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『……ナ、カナ起きて』
『アーサーくん?』

 アーサーくんに呼ばれて起きた。
 まだほかの馬達は寝ていて、空も暗い。
 感覚的には5時半くらいかな。

『どうしたの? まだお日様出てないよ?』
『もう少ししたらオリバーが来るんだ。
カナの正体がバレたら色々と大変そうだから、そろそろ戻った方がいい』

 なんと?! それはまずい。
 アーサーくんに正体をバラしたらそのうち広まりそうだなと思っていたけど、他の馬達にも口止めしておいてくれるそうだ。
 まぁ話せないけどね。

『ありがとう、それじゃあバレないうちに戻ろうかな』
『うん』

 まだ寝ている馬達を起こさないように静かに飛び立った。
 部屋に向かって飛んでいると歩いているオリバーさんが。
 毎朝挨拶をしにアーサーくんに会いに行っているようだ。
 危なかった……。

 そして部屋に戻って人間に変身。
 ご飯までまだまだ時間があるため二度寝した。





 トントン、トントンとノックの音が聞こえる。

「カナちゃん朝だよー!」

 この声はリオさんの声。
 だんだんと意識が覚醒してきて自分が二度寝したことを思い出した。

「……今起きます……」
「みんな食堂にいるから準備ができたら来てね」
「はい」


 着替えて全身にクリーンをかけたら食堂に向かう。

「おはようございます」
「「「おはよう」」」

 挨拶をして食堂に入るとみんな揃っていた。
 それから食事をしてミアさんと街に向かう準備をする。
 今日身分証作るならこの寮も出られるよね。
 泊めさせてもらっているのにこんな言い方は悪いけど、何かと気を使わなきゃいけないから早く出たいというのが本音。

 しかし、思った通りにいかないのが現実。
 出発しようと寮の入口でミアさんを待っていると団長が近寄ってきてこう言った。

「カナ、この前の魔物のスタンピードについて王宮で話し合いがあるんだが、それに参加して欲しい」
「え? 私何もしてないのに?」
「カナはキングゴブリンを倒しただろう? あれはなかなか手強い奴で、冒険者でも強いパーティーじゃないと倒せないんだ。それをカナが簡単に倒してしまったから王や大臣が1度会ってみたいと言い出してね」

 うわ面倒くさ。
 なんで関わりたくない人達に会わなきゃいけないんだよ。

 そんな思いが顔に出ていたようだ。

「面倒くさいのはわかっているが、どうかお願いできないだろうか」

 そしてオリバーさんは頭を下げた。
 ここまでされたらどうしようもないよね。
 ……しょうがない、覚悟を決めて会おう。

「わかった。でも礼儀作法とか全く分からないからね」
「それは王たちもわかっている。ありがとう」

 話がまとまるとちょうどよくミアさんが来た。

「カナ待たせたわね」
「ううん全然大丈夫だよ、早く行こう!」

 そして街探検へと出発した。






──────────
カナー早く街に出ようぜー。(私)
あなたが書かないから街に出れないんだよ。(カナ)
グッ……。すみませんでした。(私)
そんなこと言ってる暇があるならさっさと書けば?(カナ)

って言われそうなほど書けてない(><)
主人公はクールな一面もあるんです。
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