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第四章〜オレンジ王国〜
リュミエールデスポワール
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「ねえねえ、このあとどこにいきたい?」
一緒に冒険することになった私達だが、この後の予定は全く決めていなかった。
この国では無事に獣人の毛並みを堪能することができ、当初の目的は達成できている。
次の国に行ってもいいと考えていたが、二人の意見も聞いておきたかった。
「特にいきたいとこはないけど、って、冒険者ってこんなに自由でいいのか?」
「なんで? 冒険者って冒険する人のことを言うんじゃないの?」
誰もが分かりきっている答えだと思って聞き返すと、イリスが説明してくれた。
「この世界の人たちにとって、冒険者はとても危険な職業なんだよ。だからこんなにマイペースな旅をしているのは高ランク冒険者と私たちくらいじゃないかな。なりたての人たちは生きていくのに必死な人がほとんどだよ」
話を聞いて納得した。
確かに商人達は壁に守られた安全なところで商売をしているが、冒険者たちはいつも危険と隣り合わせ。
簡単だと思われがちな薬草採取であっても、いつ魔物が襲ってくるかわからないため気を抜けない。
実際、私達も薬草採取の最中に攻撃を受けたことがあった。
「大変なんだね……」
この子達を危険な世界に引き込んでしまったと今更後悔する。
するとノアくんが私の心を読んだかのように言った。
「別に俺たちは後悔してない。危険なことは分かっていたけど、冒険者にならなければそもそも生きていけなかったから。それに、ちゃんと鍛えてもらったからある程度自分に自信持てるようになったし」
「もしかして私の心読んだの!?」
「いや、顔に出てたから……」
いつも気をつけようと思っているのに全然直っていない。
でも、
「ありがとう」
言ってもらえて安心できた。
「それで、この後の行先は?」
仕切り直してイリスが聞く。
するとオリヴィアちゃんが元気な声で言った。
「私王都に行ってみたい!」
私達が今いるのは国境付近の街。
この街が賑やかだったこともあり、国の中心に行っていなかったことを思い出した。
「それじゃあ次は王都に行くか、反対の人!」
手を挙げる人はいない。
満場一致で次の行先が決まった。
「よし、それじゃあ早速」
「その前に、ギルドで正式にパーティー登録してもらおう」
「あ、」
(旅の仲間が増えたことに舞い上がりすぎて忘れてた……)
宿を出てギルドに向かう。
「パーティーの名前はどうされますか?」
カウンターのお兄さんに言われて考えるが、なかなかいいものが思い浮かばなかった。
するとイリスが言う。
「『リュミエールデスポワール』ってどう?」
「意味はわからないけどかっこいい!」
「いいんじゃないか?」
「いいと思う、ちなみに意味は?」
「全員賛成ね、これでお願いします」
「登録してきますので少々お待ちください」
お兄さんが奥に行った後もう一度意味を尋ねる。
「ふふ、とてもピッタリな名前だと思うよ」
しかしイリスが意味を教えてくれることはなかった。
──────────
この名前に合うような主人公を表現しているつもりだけどできていないかもしれない……
1ヶ月程私用により更新速度が遅くなると思いますがご理解の程よろしくお願いします!
一緒に冒険することになった私達だが、この後の予定は全く決めていなかった。
この国では無事に獣人の毛並みを堪能することができ、当初の目的は達成できている。
次の国に行ってもいいと考えていたが、二人の意見も聞いておきたかった。
「特にいきたいとこはないけど、って、冒険者ってこんなに自由でいいのか?」
「なんで? 冒険者って冒険する人のことを言うんじゃないの?」
誰もが分かりきっている答えだと思って聞き返すと、イリスが説明してくれた。
「この世界の人たちにとって、冒険者はとても危険な職業なんだよ。だからこんなにマイペースな旅をしているのは高ランク冒険者と私たちくらいじゃないかな。なりたての人たちは生きていくのに必死な人がほとんどだよ」
話を聞いて納得した。
確かに商人達は壁に守られた安全なところで商売をしているが、冒険者たちはいつも危険と隣り合わせ。
簡単だと思われがちな薬草採取であっても、いつ魔物が襲ってくるかわからないため気を抜けない。
実際、私達も薬草採取の最中に攻撃を受けたことがあった。
「大変なんだね……」
この子達を危険な世界に引き込んでしまったと今更後悔する。
するとノアくんが私の心を読んだかのように言った。
「別に俺たちは後悔してない。危険なことは分かっていたけど、冒険者にならなければそもそも生きていけなかったから。それに、ちゃんと鍛えてもらったからある程度自分に自信持てるようになったし」
「もしかして私の心読んだの!?」
「いや、顔に出てたから……」
いつも気をつけようと思っているのに全然直っていない。
でも、
「ありがとう」
言ってもらえて安心できた。
「それで、この後の行先は?」
仕切り直してイリスが聞く。
するとオリヴィアちゃんが元気な声で言った。
「私王都に行ってみたい!」
私達が今いるのは国境付近の街。
この街が賑やかだったこともあり、国の中心に行っていなかったことを思い出した。
「それじゃあ次は王都に行くか、反対の人!」
手を挙げる人はいない。
満場一致で次の行先が決まった。
「よし、それじゃあ早速」
「その前に、ギルドで正式にパーティー登録してもらおう」
「あ、」
(旅の仲間が増えたことに舞い上がりすぎて忘れてた……)
宿を出てギルドに向かう。
「パーティーの名前はどうされますか?」
カウンターのお兄さんに言われて考えるが、なかなかいいものが思い浮かばなかった。
するとイリスが言う。
「『リュミエールデスポワール』ってどう?」
「意味はわからないけどかっこいい!」
「いいんじゃないか?」
「いいと思う、ちなみに意味は?」
「全員賛成ね、これでお願いします」
「登録してきますので少々お待ちください」
お兄さんが奥に行った後もう一度意味を尋ねる。
「ふふ、とてもピッタリな名前だと思うよ」
しかしイリスが意味を教えてくれることはなかった。
──────────
この名前に合うような主人公を表現しているつもりだけどできていないかもしれない……
1ヶ月程私用により更新速度が遅くなると思いますがご理解の程よろしくお願いします!
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