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第三章 クラウディアの魔力
クラウディア、発言する。
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“そういえば一週間後”と言ってたソニエール国の外交使節団の訪問日を明後日に控えた、うららかな午後。
暇だと以前思って行動していたあの日から、刺繍をやり出したり、花を生けてみたりと自分から忙しくしないと暇だったのに、その後は戦があって情緒不安定になったりシュヴァリエがシスコン過ぎてちょいちょい構われて暇を感じる事がなかったけれど、久しぶりに今日は「暇…」と思わず零す程に暇だった。
正直、こんな事を他者に愚痴るのは自分でも自慢したいの?的な嫌なヤツだなと思うので言えやしないけれど、現在のクラウディアのスペックは完璧皇女である。
誰も想像しないだろうけれど、6歳王女の器に成人間近の魂が入っているせいで、6歳幼児であれば厳しい王女教育は簡単過ぎるせいで、元の素養が凄い才女と周りが勘違いしている状態なのだ。
習うそばからスラスラと問題も解けるし、政治情勢的な事も会話出来るのは普通は異常だよね、だって6歳だし。
魂がこの国では既に成人済み年齢だからな…物事に対する理解力と対応力は自然と身についてるよね……
十年後くらいには凡人になるだろうけどさ。
出来ない事、苦手な事とは言えば、例外はダンスくらいだった。
剣術もやりたかったけれと、シュヴァリエが断固反対していて中々習わせて貰えなかった。
それでも諦めきれなくて、拝み倒して7歳から短剣での護身術程度なら許可が出た。
過保護もここまで来ると面倒過ぎる。
血塗れと言われている癖に、唯一の身内にはシスコンが過ぎるんじゃないかと思う。
ダンスは成人間近の魂でもカバー出来ない習い事なので、クラウディアは俄然やる気になって挑んだ。
前世から何でも嵌ったらとことんタイプだった為、集中力も高く同じ事を何度だって楽しんで繰り返す。
本を頭に乗せて歩くという、前世ではマンガかテレビでしかお目に掛からない事を体験した。
これはやりがいがある!と喜んだのはちょっとの間。
6歳王女のダンスレッスンは、基本型と足の運び方、後は姿勢の保持…
週に3回のレッスンで、2週間目には教師が褒めちぎり太鼓判を押した。
結果、何だか暇なのである。
顔の表情筋を限界まで鍛えた貴族や商人との謁見、あれきりかと思っていたけれど、
先日また呼ばれる事になり、クラウディアは先程二度目の謁見を終えた。
前回と同様に表情筋を酷使しずっと微笑んでいたので、人の顔色を観察出来る余裕があったのは前半までだった。
後半は気を抜くと無表情になりそうな表情筋を叱咤しつつ、保つ事に全力を注いでいた。
背筋を伸ばしてジッと座り、ただ静かに微笑むだけの楽なお仕事と思ってたのに、皇族も大変なんだね。
皇族として慣れるまで相当忍耐が必要だと思われ、テレビで見ていた日本の皇族って努力の人達だと思った。
産まれながらの人って居ないんだと思った。
現世でこの体を流れる血は高貴でも、魂というか心が生粋の平民だからそう感じてるかもだけどね。
初回の謁見で「問題なさそう」とシュヴァリエと宰相が判断したのか分からないが、2回目の謁見も何日かして同伴するよう言われた。
二度目の謁見の時、一度目にも来ていた土地が痩せて作物が不作だという貴族が報告に来た。
その話はよく覚えていたので、あれからどうなったのかと気にはなっていた。
その貴族はモンタギュー伯爵という人で、領民思いの素晴らしい人格者と言われているらしい。
確かに、前回の謁見で不作を訴えてる時も「不作だから今年度の資金繰りが…」などとは一言もなく、ただ領民を心配していた。
宰相の鋭い質問にもスラスラと答えていて、人任せでは無く自分で領地運営をしっかり行ってると思う。
この領地に関しては、土の成分を魔法で鑑定した所、不作になってる場所は塩分が強く土地の栄養も不足していて、
土地にソレ以外の酷い成分はなく、呪い関係も疑ったがそういう事では無かったようだ。
ただこういう訴えは他の貴族もしていて、そのうちの数件を調べたが厄介な魔力に侵された土地もあるそうで、
その問題は深刻そうだった。
モンタギュー伯爵の土地に関しは、派遣された魔道士が魔力を込めた水を土地に撒いて栄養を与え、土魔法で土を撹拌したそう。
ただ塩分は魔力では薄まらないので、地道だけれど3日に一度程度の頻度で魔力水を撒きつつ土地を撹拌して、
月に一度浄化魔法を使用する事で段々と塩分は薄まるとのこと。
ただ何故塩分が強くなった原因が分かっていない為、その原因が分からなければ改善は難しいとの事。
それを聞きながら、塩分が強い土地でも育つ野菜を思い出した私。
むしろ塩分が強い方が美味しくなるという野菜。
その野菜は汎用性も高いので、優秀な調味料の材料のひとつだったりする。
その野菜は“トマト”だ。
トマトは塩分が強い土地で育てると、甘みが増してとても美味しく育つ。
うーん…こういうの提案してもいいものか…
6歳が提案するにはちょっと専門的過ぎる気がするよね?
ムムムと悩むクラウディア。
微かに微笑みを浮かべた唇が少しずつ尖り、眉間に皺が寄る。
塩害についての話が続いている。
海が近い領地ではあるが、今まで全く作物が育たない程の塩害になった事はなく、
特に酷い場所は岩山が側にあり、住居としての土地よりは農地として代々続いてきた場所だそうだ。
それ故に商業がメインの町ではなく、農業が町を支えている為に領民にとっては死活問題だという。
一時的に生活が立ち行かない状態にならない様に、伯爵が自分の資産から補助金を出して生活を支えるつもりだが、
長期に渡って支える事は現実的に無理なので、頭を抱えているという話までを聞いた所で我慢出来なかった。
「お兄様……宜しいでしょうか。」
一斉に私に集まる視線。
コクリと喉を鳴らす。
自分から発言したものの、どう切り出そうと悩む。
色々考えたけど、直球が1番よね。
「クラウディア、どうした?」
「何処の書物で読んだのか忘れてしまったのですが…、その書物には塩に強い作物が記されていました。」
「何…!? 塩に強い? 訊いた事が無いぞ。そんな作物があるのか…?
それがあったとして、その作物の名は分かるのか?」
シュヴァリエが目を瞠りクラウディアに疑問をぶつける。
トマトだけど、でもこの世界でもトマトなのかな?
この国は乙女ゲームの舞台の国ではないけれど、隣国は乙女ゲームの国だし地球と同じ名前の物は多いはず。
トマトが同じ名前ではなかったとして、隣国に行って貰ってトマトの種を購入して貰えれば多分いけるよね?
記されていたと話したきり何かを思案するように黙るクラウディア。
シュヴァリエは宰相に視線を向ける。
「宰相は知ってるか?」
「いいえ。初めて知りました。塩に強い作物は訊いた事がありません。」
「そうか…他国にしか無い作物かもしれんな。」
ギュスターヴ伯爵は信じられないと思いつつも、期待する気持ちを抑えられなく、クラウディアから目が離せない。
塩害の土地でも育てる事が出来る作物…伯爵も訊いたことがなかった。
全員が驚愕の面持ちでクラウディアを見つめ、次の言葉を待った。
「その作物は塩に強いだけでなく、塩がある土地で育てると甘みが増しとても美味しくなるようです。
その作物の名前は“トマト”といいます。ご存知ですか?」
クラウディアの発言の続きを息を詰めて待っていた一同は、よく訊く名前の作物に緊張が解けた。
「トマトなら知っているが…塩の土地に強いのか?今までそのような土地でトマトを栽培した例は無いと思うが。
その作物の名前は本当にトマトなのか?」
凄い疑われてる……
育ててみればわかる!というくらいしか思いつかないけれど…。
どう説明しようかな…
暇だと以前思って行動していたあの日から、刺繍をやり出したり、花を生けてみたりと自分から忙しくしないと暇だったのに、その後は戦があって情緒不安定になったりシュヴァリエがシスコン過ぎてちょいちょい構われて暇を感じる事がなかったけれど、久しぶりに今日は「暇…」と思わず零す程に暇だった。
正直、こんな事を他者に愚痴るのは自分でも自慢したいの?的な嫌なヤツだなと思うので言えやしないけれど、現在のクラウディアのスペックは完璧皇女である。
誰も想像しないだろうけれど、6歳王女の器に成人間近の魂が入っているせいで、6歳幼児であれば厳しい王女教育は簡単過ぎるせいで、元の素養が凄い才女と周りが勘違いしている状態なのだ。
習うそばからスラスラと問題も解けるし、政治情勢的な事も会話出来るのは普通は異常だよね、だって6歳だし。
魂がこの国では既に成人済み年齢だからな…物事に対する理解力と対応力は自然と身についてるよね……
十年後くらいには凡人になるだろうけどさ。
出来ない事、苦手な事とは言えば、例外はダンスくらいだった。
剣術もやりたかったけれと、シュヴァリエが断固反対していて中々習わせて貰えなかった。
それでも諦めきれなくて、拝み倒して7歳から短剣での護身術程度なら許可が出た。
過保護もここまで来ると面倒過ぎる。
血塗れと言われている癖に、唯一の身内にはシスコンが過ぎるんじゃないかと思う。
ダンスは成人間近の魂でもカバー出来ない習い事なので、クラウディアは俄然やる気になって挑んだ。
前世から何でも嵌ったらとことんタイプだった為、集中力も高く同じ事を何度だって楽しんで繰り返す。
本を頭に乗せて歩くという、前世ではマンガかテレビでしかお目に掛からない事を体験した。
これはやりがいがある!と喜んだのはちょっとの間。
6歳王女のダンスレッスンは、基本型と足の運び方、後は姿勢の保持…
週に3回のレッスンで、2週間目には教師が褒めちぎり太鼓判を押した。
結果、何だか暇なのである。
顔の表情筋を限界まで鍛えた貴族や商人との謁見、あれきりかと思っていたけれど、
先日また呼ばれる事になり、クラウディアは先程二度目の謁見を終えた。
前回と同様に表情筋を酷使しずっと微笑んでいたので、人の顔色を観察出来る余裕があったのは前半までだった。
後半は気を抜くと無表情になりそうな表情筋を叱咤しつつ、保つ事に全力を注いでいた。
背筋を伸ばしてジッと座り、ただ静かに微笑むだけの楽なお仕事と思ってたのに、皇族も大変なんだね。
皇族として慣れるまで相当忍耐が必要だと思われ、テレビで見ていた日本の皇族って努力の人達だと思った。
産まれながらの人って居ないんだと思った。
現世でこの体を流れる血は高貴でも、魂というか心が生粋の平民だからそう感じてるかもだけどね。
初回の謁見で「問題なさそう」とシュヴァリエと宰相が判断したのか分からないが、2回目の謁見も何日かして同伴するよう言われた。
二度目の謁見の時、一度目にも来ていた土地が痩せて作物が不作だという貴族が報告に来た。
その話はよく覚えていたので、あれからどうなったのかと気にはなっていた。
その貴族はモンタギュー伯爵という人で、領民思いの素晴らしい人格者と言われているらしい。
確かに、前回の謁見で不作を訴えてる時も「不作だから今年度の資金繰りが…」などとは一言もなく、ただ領民を心配していた。
宰相の鋭い質問にもスラスラと答えていて、人任せでは無く自分で領地運営をしっかり行ってると思う。
この領地に関しては、土の成分を魔法で鑑定した所、不作になってる場所は塩分が強く土地の栄養も不足していて、
土地にソレ以外の酷い成分はなく、呪い関係も疑ったがそういう事では無かったようだ。
ただこういう訴えは他の貴族もしていて、そのうちの数件を調べたが厄介な魔力に侵された土地もあるそうで、
その問題は深刻そうだった。
モンタギュー伯爵の土地に関しは、派遣された魔道士が魔力を込めた水を土地に撒いて栄養を与え、土魔法で土を撹拌したそう。
ただ塩分は魔力では薄まらないので、地道だけれど3日に一度程度の頻度で魔力水を撒きつつ土地を撹拌して、
月に一度浄化魔法を使用する事で段々と塩分は薄まるとのこと。
ただ何故塩分が強くなった原因が分かっていない為、その原因が分からなければ改善は難しいとの事。
それを聞きながら、塩分が強い土地でも育つ野菜を思い出した私。
むしろ塩分が強い方が美味しくなるという野菜。
その野菜は汎用性も高いので、優秀な調味料の材料のひとつだったりする。
その野菜は“トマト”だ。
トマトは塩分が強い土地で育てると、甘みが増してとても美味しく育つ。
うーん…こういうの提案してもいいものか…
6歳が提案するにはちょっと専門的過ぎる気がするよね?
ムムムと悩むクラウディア。
微かに微笑みを浮かべた唇が少しずつ尖り、眉間に皺が寄る。
塩害についての話が続いている。
海が近い領地ではあるが、今まで全く作物が育たない程の塩害になった事はなく、
特に酷い場所は岩山が側にあり、住居としての土地よりは農地として代々続いてきた場所だそうだ。
それ故に商業がメインの町ではなく、農業が町を支えている為に領民にとっては死活問題だという。
一時的に生活が立ち行かない状態にならない様に、伯爵が自分の資産から補助金を出して生活を支えるつもりだが、
長期に渡って支える事は現実的に無理なので、頭を抱えているという話までを聞いた所で我慢出来なかった。
「お兄様……宜しいでしょうか。」
一斉に私に集まる視線。
コクリと喉を鳴らす。
自分から発言したものの、どう切り出そうと悩む。
色々考えたけど、直球が1番よね。
「クラウディア、どうした?」
「何処の書物で読んだのか忘れてしまったのですが…、その書物には塩に強い作物が記されていました。」
「何…!? 塩に強い? 訊いた事が無いぞ。そんな作物があるのか…?
それがあったとして、その作物の名は分かるのか?」
シュヴァリエが目を瞠りクラウディアに疑問をぶつける。
トマトだけど、でもこの世界でもトマトなのかな?
この国は乙女ゲームの舞台の国ではないけれど、隣国は乙女ゲームの国だし地球と同じ名前の物は多いはず。
トマトが同じ名前ではなかったとして、隣国に行って貰ってトマトの種を購入して貰えれば多分いけるよね?
記されていたと話したきり何かを思案するように黙るクラウディア。
シュヴァリエは宰相に視線を向ける。
「宰相は知ってるか?」
「いいえ。初めて知りました。塩に強い作物は訊いた事がありません。」
「そうか…他国にしか無い作物かもしれんな。」
ギュスターヴ伯爵は信じられないと思いつつも、期待する気持ちを抑えられなく、クラウディアから目が離せない。
塩害の土地でも育てる事が出来る作物…伯爵も訊いたことがなかった。
全員が驚愕の面持ちでクラウディアを見つめ、次の言葉を待った。
「その作物は塩に強いだけでなく、塩がある土地で育てると甘みが増しとても美味しくなるようです。
その作物の名前は“トマト”といいます。ご存知ですか?」
クラウディアの発言の続きを息を詰めて待っていた一同は、よく訊く名前の作物に緊張が解けた。
「トマトなら知っているが…塩の土地に強いのか?今までそのような土地でトマトを栽培した例は無いと思うが。
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