侯爵に買われた妻Ωの愛と葛藤

金剛@キット

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23話 朝食の後で ※R18

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 オエスチ侯爵アーヴィは朝食を終えると来た時と同じように、大奥様を抱き上げ部屋まで送り届けてくれた。



「私は少し休むからアナタも休みなさい、あまり調子が良くないのでしょう?」
 大奥様はヴィトーリアが発情期に入ってしまったコトに気付いていた。

「…はい、ありがとうございます大奥様」
 顔を赤らめてヴィトーリアは謝意を伝え…

「大奥様、しばしのお別れです…」
 アーヴィは大奥様の細く骨ばった手を取り、キスをして微笑む。

「オエスチ侯爵はコレから騎士団のお仕事ですか? どうかお気を付けて」
 少女のように頬をバラ色に染め大奥様は嬉しそうに、アーヴィに微笑む。

「ありがとうございます大奥様」

「大奥様、おやすみなさい」
「ホホホホッ! おやすみトーリア」

 昼寝をするのに気持ちよさそうな明るい窓際の寝椅子に大奥様を座らせると、アーヴィと共に部屋を出る。



 大奥様の部屋を出てスグに、ヴィトーリアはアーヴィに礼を言い別れの挨拶を口にするが…

「何を言っているんだヴィトーリア」
「え?」
アーヴィに手を引かれて隣室のヴィトーリアが滞在する部屋へとサッサと入ってしまう。

「あ…あの?」



 部屋の真ん中まで来ると、ギュッと抱きしめられ、唇を荒々しく奪われる。

 チュク…ッ…ヂュッ…チュ…チュチュク…ッ…チュッチュと響かせ、その合間に話を続けるアーヴィ。

「お前…スゴイ…フェロモン出てる…頭がクラクラする…!」


 夢中でアーヴィの良く動く魅惑的な舌を、昨夜覚えたばかりの愛撫で吸いながら答えるヴィトーリア。

「ソレは…アナタが…昨夜抱いたから…仕方ない…っ…私だってこんな風に、なるなんて…っ…知らなかったモノ…っ…んん…っ…初めてだし…抑制剤を飲んでるのに…いつもは良く効く薬なのに…」

 ヴィトーリアはヒップを掴まれ、ギュッと硬い身体に押し付けられアーヴィの猛った昂ぶりを感じる。

「ほら、お前…もう硬くなってる!!」
 アーヴィも自分の硬い太腿で、ヴィトーリアの欲望に目覚めた性器の感触を楽しんでいた。

「アアッ…ンンッ…アナタも…同じでしょう?」

「フフフッ…その通りだ!! 全部お前のせいだからな?」
 ニヤリと笑うアーヴィ。



 細身の体を軽々と抱え上げ、アーヴィは昨夜抱き合ったベッドへと運ぶが…

 慌てて抵抗するヴィトーリア。


「アッ!…待って…っ…アナタ、コレから仕事でしょう?!」

「ばかっ…! こんな状態のお前を置いて、平気な顔して部屋を出て行けると思うか?」

 ヴィトーリアの質素な服の下衣に、3つ並んだ木製のボタンを外し、下着と一緒に足首までずるりと下ろす。

「ああっ! …もう、だめですってばぁ…! アーヴィったら…」

 抗議の声が甘くなっているコトに、自分で全く気付かないヴィトーリアに…

<可愛いなぁ>と苦笑を浮かべるアーヴィ。

 その下の靴を脱がすためにシュルシュルと紐を解き、下着と一緒に脱がしてしまうと、昨夜と同じくベッドの下へパサリと落とす。

「ああ… 本当にだめ…なんだからぁ…アーヴィ、聞いていますかぁ?」



 昨夜は小さなランプの灯りの下だったから、ヴィトーリア自身興奮していてあまり気にならなかったが、今は大きな窓から入る昼の光が身体を鮮明に照らしていて…


 アーヴィは自分の婚約者は誰よりも美しく成長したのだと… 惚れ惚れとするようなスラリと細身の身体をため息をつきながら熱心に眺めた。

 家同志は婚約破棄をしたが、アーヴィ自身がヴィトーリアを自分のモノにすると決めてしまった以上、婚約者と呼ぶのはアーヴィにとっては妥当なのだ。


「ああ…ヤダッ! 見ないで下さい!! アーヴィ!!」

 急に恥ずかしくなり顔も身体も真っ赤に染めて、ヴィトーリアは細い手で股間を隠す。



「オメガの発情期に効く一番の薬はアルファだと知っているか?」




 アーヴィはニヤリと笑い、スラリとした足を掴むと無情にも大きく開きその間に座り、ヴィトーリアの股間に顔を寄せる。








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