侯爵に買われた妻Ωの愛と葛藤

金剛@キット

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67話 別宅の玄関に奴がいた

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 その建物の玄関先を見て、2人は先代オエスチ侯爵の別宅(愛人宅)だと一目で分かった。


 なぜならソコには、堂々と奴が立って居たからだ。



「あああ~っ… 何かいるね!」

 ヴィトーリアは目を丸くして、奴を見つめた。


「ああ、いるな!」

 アーヴィは奴の股間を、険しい顔で見つめた。



「大丈夫だよ! 旦那様の方が大きいよ! 本当だよ!! 私が言うんだから間違いないよ!!」

 夫の広い背中をバンッ、バンッ、と力強く叩きながら、何となく励ますヴィトーリア。



 別宅の玄関に立つ等身大の奴の名は、フィレンツェのダヴィデくん。


 世界中のあらゆる芸術品を複製し、集めて一般公開している、王立芸術院のダヴィデ像、実物大の複製品(トンデモナイ巨人)はとても有名だ。


 ちなみに王立芸術院ではスフィンクスの複製品(馬体サイズ)も公開している。



「この像のココの部分だけ絶対、大きめに作ってあるに決まっている!」

 アーヴィは大理石で作られた、全裸のダヴィデくんの股間を、見つめながら決めつけた。


「ああ、そうだね! そうかも知れないね!!」

 ヴィトーリアは面倒になり、適当に話を合わせると…


「やっぱりお前もこいつの方がデカいと思ったのだな? ガッカリだ!!」

 男にとって、繊細な問題である。



「アーヴィ、私も一応男なのだけど?」
 
 忘れそうだが、ヴィトーリアはオメガの男だ。


 
「 おわっ!! ヴィー…っ! お前のは… お前のは、美しい芸術品のようだが、コイツのはただのデカブツなダケだ!!」

 狼狽えるアーヴィ。



「ねえ… 褒めてくれるのは嬉しいけど、この話を何時まで続けるの?」

 腕組みをして、本当に面倒臭そうな顔をするヴィトーリア。


















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