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12話 初恋
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アイルは頭から服を被ると、靴に足を突っ込む。
「パ… パダム様!! 失… 失礼します!!」
パダムが何かを答える前に、アイルは慌てて、泣きべそをかく、カチャンを抱きかかえ部屋を飛び出す。
「お…母しゃ…まぁ…! お母しゃ…まぁ…っ…ひぃっく…」
「ああ! ご… ゴメンねカチャン…! さぁ、朝の食事を食べないとね!!」
イキナリ、知らない場所に連れて来られて、1人で目覚めたのが怖かったのだろう、カチャンはしがみ付いて来る。
<頼れる大叔母様も、もういないのだから… 私が、しっかりしなければ!!>
小さな手がアイルの服をギュッと握り締めているのを見ると、一瞬でもカチャンのコトを忘れた自分に腹が立つ。
「さあ、私の仕事はいっぱい有るのだから、グズグズしては、いられないわ!!」
アイルは今日の仕事をどう、進めるかを考えだすが…
<まずは、私たちの部屋に戻って、カチャンに服を着せて、身だしなみを整え… それから、半地下にある台所へ行き、食事を摂って… ソレから… ソレから!!! ああ、パダム様にも食事を摂らせないと!! >
パダムのコトを考えると… パダムの美しい深紅の瞳と、端正な容姿、優しい言葉が頭に浮かび…
『ならば君を妻のように大切に扱う!』
『これは、初夜を迎えた夫の役目だ! 私に治癒や、浄化が使えれば良いのだが、出来ないから仕方ない… 今は耐えてくれ』
とても恥ずかしかったけれど、アイルの心はパダムの言葉で、蕩けそうになっていた。
薄っすらとアイルの頬がバラ色に染まり、頭の中はぼんやりと、パダムのコトでいっぱいになる。
「…本当にお優しくて… なんて素敵な男性かしら… パダム様… 」
兄に高貴な血筋の騎士だと聞き、アイルはもっと荒々しく、傲慢な人かもしれないと、覚悟していたのだ。
騎士の中でも、魔力が強ければ強いほど、野蛮で傲慢な傾向が強いのは、王都の女性たちの間では常識だからだ。
"魔力が強いのは良いけれど、騎士なら程々の強さが無難" だと。
夫にするなら無難な方が良いからだ。
アイルはウットリと微笑み…
「私なら強くても…構わないわ…!」
パダムを受入れた内部の、ビリビリ、ヂクヂクとした痛みさえ誇らしく感じてくる。
「お母しゃま… ちっこ、したい!」
カチャンの一言で、アイルはハッと我に返る。
<何てコトかしら!! 何てコトかしら!!! …私ったら、パダム様のコトばかり考えているわ?!>
「あああっ!! はい、はい! 待ってね、スグに連れて行くからね!!」
部屋にある、お丸(便器)でさせるのだ。
昨日、子供部屋で見つけた可愛いお丸を、借りて来た。
歴代の国王陛下たちの誰かが、子供時代に使ったかも知れない品物だ。
将来のコトを思うと、カチャンにあまり贅沢を覚えさせたくはないが、使えるモノは使わないと… ソコは臨機応変で。
カチャンを抱え、邸の端の目立たない場所につくられた、使用人用の階段まで行き、最上階にある、昨日綺麗に掃除した自分たちの部屋へと急ぐ。
「ええ・・っと、今日は何するのだったかしら?」
今日中にしなければならない、仕事の段取りを、再び考え出す。
<村から食事を作りに来てくれる人にも会って… ソレから… ああ、パダム様のコトを話して、モノを投げ付けないようにお願いしないと… アレではお可哀そうだわ… お優しい方なのに…>
アイルの頬が、またポッと染まる。
「・・・・・・」
「お母しゃま、おちっこ!」
ハッ・・っと、再び我に返るアイル。
「あああっ! はい、はい、はい! おちっこね?」
<イケナイ!! イケナイ!! またパダム様のコトで頭がいっぱいになってしまったわ!!>
「何故、いつものように、考えられないのかしら?!」
少し考えたダケでも、アイルがしなければならない仕事はたくさん有るのに、ほんの少しパダムのコトを考えると、何もかも頭から飛んでしまうのだ。
「困ったわ、私ったらどうしたのかしら!?」
アイルにとって、初めての恋だからだ。
「パ… パダム様!! 失… 失礼します!!」
パダムが何かを答える前に、アイルは慌てて、泣きべそをかく、カチャンを抱きかかえ部屋を飛び出す。
「お…母しゃ…まぁ…! お母しゃ…まぁ…っ…ひぃっく…」
「ああ! ご… ゴメンねカチャン…! さぁ、朝の食事を食べないとね!!」
イキナリ、知らない場所に連れて来られて、1人で目覚めたのが怖かったのだろう、カチャンはしがみ付いて来る。
<頼れる大叔母様も、もういないのだから… 私が、しっかりしなければ!!>
小さな手がアイルの服をギュッと握り締めているのを見ると、一瞬でもカチャンのコトを忘れた自分に腹が立つ。
「さあ、私の仕事はいっぱい有るのだから、グズグズしては、いられないわ!!」
アイルは今日の仕事をどう、進めるかを考えだすが…
<まずは、私たちの部屋に戻って、カチャンに服を着せて、身だしなみを整え… それから、半地下にある台所へ行き、食事を摂って… ソレから… ソレから!!! ああ、パダム様にも食事を摂らせないと!! >
パダムのコトを考えると… パダムの美しい深紅の瞳と、端正な容姿、優しい言葉が頭に浮かび…
『ならば君を妻のように大切に扱う!』
『これは、初夜を迎えた夫の役目だ! 私に治癒や、浄化が使えれば良いのだが、出来ないから仕方ない… 今は耐えてくれ』
とても恥ずかしかったけれど、アイルの心はパダムの言葉で、蕩けそうになっていた。
薄っすらとアイルの頬がバラ色に染まり、頭の中はぼんやりと、パダムのコトでいっぱいになる。
「…本当にお優しくて… なんて素敵な男性かしら… パダム様… 」
兄に高貴な血筋の騎士だと聞き、アイルはもっと荒々しく、傲慢な人かもしれないと、覚悟していたのだ。
騎士の中でも、魔力が強ければ強いほど、野蛮で傲慢な傾向が強いのは、王都の女性たちの間では常識だからだ。
"魔力が強いのは良いけれど、騎士なら程々の強さが無難" だと。
夫にするなら無難な方が良いからだ。
アイルはウットリと微笑み…
「私なら強くても…構わないわ…!」
パダムを受入れた内部の、ビリビリ、ヂクヂクとした痛みさえ誇らしく感じてくる。
「お母しゃま… ちっこ、したい!」
カチャンの一言で、アイルはハッと我に返る。
<何てコトかしら!! 何てコトかしら!!! …私ったら、パダム様のコトばかり考えているわ?!>
「あああっ!! はい、はい! 待ってね、スグに連れて行くからね!!」
部屋にある、お丸(便器)でさせるのだ。
昨日、子供部屋で見つけた可愛いお丸を、借りて来た。
歴代の国王陛下たちの誰かが、子供時代に使ったかも知れない品物だ。
将来のコトを思うと、カチャンにあまり贅沢を覚えさせたくはないが、使えるモノは使わないと… ソコは臨機応変で。
カチャンを抱え、邸の端の目立たない場所につくられた、使用人用の階段まで行き、最上階にある、昨日綺麗に掃除した自分たちの部屋へと急ぐ。
「ええ・・っと、今日は何するのだったかしら?」
今日中にしなければならない、仕事の段取りを、再び考え出す。
<村から食事を作りに来てくれる人にも会って… ソレから… ああ、パダム様のコトを話して、モノを投げ付けないようにお願いしないと… アレではお可哀そうだわ… お優しい方なのに…>
アイルの頬が、またポッと染まる。
「・・・・・・」
「お母しゃま、おちっこ!」
ハッ・・っと、再び我に返るアイル。
「あああっ! はい、はい、はい! おちっこね?」
<イケナイ!! イケナイ!! またパダム様のコトで頭がいっぱいになってしまったわ!!>
「何故、いつものように、考えられないのかしら?!」
少し考えたダケでも、アイルがしなければならない仕事はたくさん有るのに、ほんの少しパダムのコトを考えると、何もかも頭から飛んでしまうのだ。
「困ったわ、私ったらどうしたのかしら!?」
アイルにとって、初めての恋だからだ。
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