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第一の人生終了。そして死の世界?
しおりを挟む病気を患って早2年。若かったから病気の進行も早かった。
それでも闘病生活を頑張ったのは家族の支えがあったから。
ごめんね。父さん、母さん。独身のまま好き勝手生きたから孫を見せられなくて。ごめんね。お姉ちゃん、お兄ちゃん。甘えるだけで何も返せなくて。
そんな殊勝な事を生まれて初めて思った。
家族に見守られてゆっくりと世界が暗転し私は死んだーーー。
と思ったらまだ真っ暗な世界が続いていた。
えーー。ここが俗に言う黄泉の世界?
なんもないんだけど。
いや、何か向こうに真っ赤な長い髪の人が居る。
近づこうと赤髪の人の方に歩いたけど全く近づけない。
しかもすすり泣きが聞こえてくるーー(泣)
怖いんだけどーーー!!
あの(多分)女の子が泣いてんだよね。
こっちから声をかけても聞こえてないみたいに泣きながら独り言言ってるよ。
「··········皆に嫌われてる。虐めてない···············目付きが悪いってだけで悪女にされる··········」
くっら!暗い!聞いててイライラするわぁー!!
でも事情を知らないから、そんなんだから駄目なんだよ!とは言えない。
「お姉さーん!泣いてないでこっちおいでよーー!」
·····この呼びかけ、酔ったオッサンのナンパだな。
でもあの人しかここにいないし、ここから天国に行く方法を知ってたら教えて欲しい。
私の声が聞こえたのか女性が振り返った。
えっ!!
めっちゃ美人!
赤い真っ直ぐな髪、吊り上がってるけど猫のように金の色彩の大きな眼。
スっと通った鼻に小ぶりな口が絶妙なバランスで配置され、大人になる手前のアンバランスな色気。
こんな美少女なら人生ウハウハです!
と、ぽーっとしながら見てたら美少女がいきなり目の前に現れた。
こっわ!!
「どうかわたくしを助けて!」
手を握られ眼に涙を溜めて懇願され、同性だけど魅入ってしまった。
そっちの趣味はなかったのに~。
「助けてって言われても·····」
何を助けたらいいかわからんし、美少女の眼の焦点が会ってない!
美少女は私の返事を聞く前にお礼を言ってきた。
「ありがとう!あとはお願いね。」
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そう言おうとしたら、死んでるのに意識が遠くなった。
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なんでじゃ!!
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