私この戦いが終わったら結婚するんだ〜何年も命懸けで働いて仕送りし続けて遂に戦争が終わって帰ってきたら婚約者と妹が不倫をしてて婚約破棄された〜

ターナー

文字の大きさ
47 / 75
勇者来訪編

47、勇者の憂鬱

しおりを挟む

「お前の負けだ、勇者よ………」

「………ゴフッッ…」

世界の平和を守るため、魔族軍のリーダー魔王との決戦、魔王を倒すために集められた屈強な戦士、今は俺以外に立っているものはいない。

「終わりだ」

「悪いみんな…」

魔王は魔法弾を出現させる、トドメを刺す気なのだろう……今の自分にその一撃に対抗する手段はない……。

「死ねッッ!!!」

「ーーーーッッッッッ??!!」

放たれるのは黒い魔弾、全てを喰らい尽くす漆黒の球は俺を殺すべく、刻一刻と迫ってくる、目を瞑ることしかできない俺。

「ナニッッッッ??!!」

「………?」

「気になったんで様子見に来たけど……正解だったね………」

ーー刹那、耳障りな金属音が鳴り響く、いつまで経っても自分に魔弾が当たらない事に疑問を感じ、目を開けると、目の前に誰かが立っている。

「ーーーー貴様、一体何者だ!!!」

「悪いけど……ゆっくりお話しするつもりはないんだ……一気に勝負をつけさせてもらう……『妄想歯車起動パラノギアオン』ーーー」

聞き覚えのない、詠唱を聞いたところで、体力の限界がきた俺は意識を闇に落とす。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ーーたか?」

「ん?」

「ちゃんと話を聞いてましたか?」

「わ、悪いクリス、考え事してて聞いてなかった」

「もう仕方ないですね」

「魔王軍との戦争を終わらせたのに………浮かない顔をしてるね…」

「まだ実感湧かないんじゃない?」

「……そんな所かな……」

聖女クリス、魔法使いエミリア、盗賊セシリア、一緒に旅をしてきた仲間達だ。

「それにしても一人で魔王を倒しちゃうなんてアレックスは本当にすごいよね~今でも信じられないよ」

「は、ハハ……」

世界征服を目論んだ魔王を倒したのは勇者たる俺、アレックスが倒したとされているが、実はそうではない、誰かが俺の代わりに魔王を倒してくれたのだ、倒したと言っても数十年後には復活してしまうが、そもそも魔王というのは魔力の塊だ、殺したところで再度魔力が集まり生き返る。

「あ、見て見てみんな、なんか面白いのやってるよ」

「ん?、どれですか?」

「これこれ、なんでも王子様の婚約者を決める大会なんだとか」

「へぇ~」

記録映像を映し出す水晶玉を覗き込む仲間達。

『ーーー妄想歯車起動パラノギアオン

「ーーーーッッ??!!!」

「聞いた事ない詠唱」

「おおすっごいなにこれ~」

あの時聞いた詠唱が水晶玉から聞こえた。


「ーーちょ、ちょっと見せてもらっていい??!!」

「え、い、良いけど」

俺は水晶玉を彼女達からひったくるように手を伸ばす。

『ーーーおおっと、イヴ・ペンドラゴン選手の奥の手か??!!』

「………イヴ・ペンドラゴン………」

水晶玉に写っていたのは銀髪の女性、肉食獣めいた笑みを浮かべ、敵を屠っていく。


しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】

皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」 「っ――――!!」 「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」 クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。 ****** ・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。

【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです

白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。 ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。 「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」 ある日、アリシアは見てしまう。 夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを! 「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」 「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」 夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。 自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。 ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。 ※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。

白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

側妃契約は満了しました。

夢草 蝶
恋愛
 婚約者である王太子から、別の女性を正妃にするから、側妃となって自分達の仕事をしろ。  そのような申し出を受け入れてから、五年の時が経ちました。

兄を溺愛する母に捨てられたので私は家族を捨てる事にします!

ユウ
恋愛
幼い頃から兄を溺愛する母。 自由奔放で独身貴族を貫いていた兄がようやく結婚を決めた。 しかし、兄の結婚で全てが崩壊する事になった。 「今すぐこの邸から出て行ってくれる?遺産相続も放棄して」 「は?」 母の我儘に振り回され同居し世話をして来たのに理不尽な理由で邸から追い出されることになったマリーは自分勝手な母に愛想が尽きた。 「もう縁を切ろう」 「マリー」 家族は夫だけだと思い領地を離れることにしたそんな中。 義母から同居を願い出られることになり、マリー達は義母の元に身を寄せることになった。 対するマリーの母は念願の新生活と思いきや、思ったように進まず新たな嫁はびっくり箱のような人物で生活にも支障が起きた事でマリーを呼び戻そうとするも。 「無理ですわ。王都から領地まで遠すぎます」 都合の良い時だけ利用する母に愛情はない。 「お兄様にお任せします」 実母よりも大事にしてくれる義母と夫を優先しすることにしたのだった。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

どうぞ、おかまいなく

こだま。
恋愛
婚約者が他の女性と付き合っていたのを目撃してしまった。 婚約者が好きだった主人公の話。

寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。

にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。 父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。 恋に浮かれて、剣を捨た。 コールと結婚をして初夜を迎えた。 リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。 ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。 結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。 混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。 もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと…… お読みいただき、ありがとうございます。 エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。 それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。

処理中です...