私の魔力は2ですから〜婚約者を妹に取られて、家族に奴隷のように扱われてる私が何故か魔王候補達に迫られる〜

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10、sideレクス、幼い頃の夢(モフモフあり)

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「化け物がッッッッ早くこの街から出て行けよッッッッ」

「この耳引きちぎった方が人間っぽくなるんじゃねぇの??!!、取るの手伝ってやるよ」

「ーーー痛ッッッッ、や、やめてよぉ」

人族の子供達は自分を寄ってたかって虐める………子供というのはある種大人より残酷で、多数と違う少数の生物を見ると攻撃してくる。

同じ公園で遊ぶ子供達は全員自分を見て見ぬフリをする………同じ魔族ですら誰一人として助けようとはしない、それも当然と言えば当然だ、なぜなら俺の一族の先祖は初代魔王軍のと恐れられた部隊、『七つの大罪』の一人、種族名は九頭竜犬狼ヒュドロス、多頭竜のように九つもの顎門を備え、縦横無尽に獲物を喰らい尽くす化け物、【暴食の罪・ベルゼブブ・ヒュドロニー】、もはやその強さは同胞にすら怯えられるほどだった、子供というのは正直なもので、力がありすぎる相手には関わろうとしない、触らぬ神に祟りなしとはよく言ったものだ。

「卑怯よ!!、やめなさい貴方達!!」

「………え?」

「あ?、何だよ、なんか文句あんのかよ?」

「多勢に無勢で弱いものイジメなんてカッコ悪いことやめろって言ってるの!!」

「……なんか白けた、いこうぜ」

誰かが止めに入る………自分を虐めていた子供達はしらけたと言って、離れていく。

「…………君、大丈夫?」

「え?、だ、大丈夫だよ」

その人は自分に手を差し伸べ、立たせてくれる。

「そう、なら良かった」

「ーーーぁ」

さっきまではその人を下から見上げていたので太陽の逆光でよく顔が見えなかったが、自分が立った瞬間、その人………いや彼女は太陽に負けないくらい光り輝く笑顔を浮かべる、自分はその笑顔に見惚れてしまった………風に揺れる栗色の髪、輝くサファイアのような碧い瞳、高くも低くもない整った鼻、桜色の唇………彼女の全てが美しかった。

「ねぇ、君、私と友達にならない?」

「友………達?」

「うん」

「そ、その、良いの?、僕、魔族だけど……」

「………そんなのその耳や尻尾を見ればわかるわよ」

「だったらどうして?、気持ち悪くないの?」

「気持ち悪い?…………えい」

「フギッッッッ\\\\???!!」

「触っててすっごく気持ち良いし、可愛いよ?」

「んんんっっっ\\\\……そ、そんな事無いよ…………\\\\」

自分はよく人族の子から狼耳や狼尻尾が気持ち悪いと言われるので、彼女に忠告をする、しかし彼女はそんな事関係ないと言わんばかりに自分の尻尾をいきなり触ってくる、しかし触り方は丁寧かつ繊細、優しく撫でる彼女の手つきになんだか快感をおぼえてしまう自分。

「そんな事あるよ、握手したからこれで私達は友達だね」

「あ、握手っていうのかなこれ?」

自分の狼尻尾を触ったのを握手と言い出す彼女、自分は違和感を隠す事なく呟く。

「私の名前はリレイ、リレイ・ロレーヌ!!、貴方の名前は?」

「ぼ、僕の名前はレクス・ウルトス……」

「おおお、カッコイイ名前じゃん!!」

「そ、そかな\\\\」

自分の名前をこんなに褒め称えてくれた同年代の子は初めてだった。

「あ、ありがとうり、リレイ・ロレニューーー痛ッッッッ、ひた……噛んじゃった」

「だ、大丈夫、レクス・ウニューーーーわ、わはひも噛んじゃった」

まだ幼い自分には長い名前の発音は難しく、舌を噛んでしまう、心配そうに自分の名前を呼ぶ彼女、しかし彼女も自分と同じように舌を噛んでしまう。

「プッッッッ」

「ひゃにがおかしいの?」

「おひゃがいに同時に舌噛んでるのがなんか面白くてさ」

クスッと笑いをこぼす彼女、自分は何で笑っているのか問うと、同時に舌を噛んだのが彼女のツボに入ったらしい、舌を噛んだせいか、呂律が回らない状態で会話する自分達。

「ひょろしくね、えーーと、れっくん」

「ほっちこそよろしく、えと、リレ」

お互い、舌を噛まないよう呼びやすいように短いニックネームを付け合う、これが俺とリレイの初めて会った時の事だ。














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