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4、シンの実力
しおりを挟む「………シッッッッ!!!」
「ーーー!!!、こりゃすごい……」
試しにシンの剣の腕前を見せてもらったが、かなりの技のキレだ、空中の葉っぱに剣を一閃、私には一撃にしか見えなかったが、実際には何発も放っていたのだろう、空中の葉っぱが無数に細かく切り裂かれる。
「すごいじゃん」
「お粗末さまです……けど、俺、剣の腕には多少自信がありますが、『侍』なので属性付きの剣技はあまり持っていないんです、敵も強くなってくると単純な物理技では倒せなくなってきます、前のパーティーにいた時は一時的に剣に魔法を付与してもらって戦ってたんですが、どうすれば良いでしょう?」
「……それならこれ使ってみて」
「これは……刀?」
「うん、多分だけど貴方の技って刀を想定したものでしょ?」
「な、何でわかったんですか?」
「そんなの見ればわかるよ、確かに君の技は凄かったけど何か違和感を感じたからね、大方、経費削減とかで剣使わされてたんでしょ?」
「はい、その通りです……それで、この刀は一体……」
「名前は『狼煙』」
「『狼煙』?」
「まずこの刀身はとある狼の牙を合金してある、狼系の魔物の牙は軽くて丈夫で鋭利、刃物の素材に使うにはもってこい、君の技って一撃の威力よりどっちかっていうとスピードが命でしょ?、この刀は出来るだけ重い素材を使わずに作ってみた逸品だ、持ってみて」
「は、はい……か、軽いですね……羽みたいです……機械部品とかついてて重そうなのに……」
「出来るだけ重さに気を遣って、機械部品には軽量化の魔法式を刻み込んであるから軽いんだよ、さて、こっから先が本番さ、この弾を柄のところにある穴に入れてみて」
「はい……ウワッッッ、な、なんか煙拭いてますけど………」
「振ってみて」
「え、あ、はい…ーーシッッッ」
シンが刀を木に向けて振り抜く、難なく一刀両断、すると二つに分かれた木が切り口からゴゥっと燃え上がる。
「え??!!」
「これがコイツの機能、入れた弾によって斬撃に魔法を付与できる、赤い弾なら炎、青い弾なら水、と言うふうにね……どう、この『狼煙』なら君の長所を伸ばしつつ、短所も補えないかな?」
「あ、ありがとうございます……あってまだ数日の俺にここまでしてくれるなんて………俺、ルフさんの武器に恥じない男になります」
「え?……あ、ああ、うん、頑張って」
私的にはかなりの使い手だからこの刀を渡してるので、これ以上強くなられるとむしろ私が足手纏いになりそうなので微妙な返事しか返せない。
「それじゃあダンジョン行きましょうダンジョン!!!」
「そんなに慌てなくてもダンジョンは逃げないって」
事前の打ち合わせも大体済んだので、いよいよダンジョン攻略、シンは私の手を引いて進む、目をキラキラさせながら……。
「ーーーシッッッ」
「……私の出番ほとんどないな………」
いつも通り、探索アイテムで効率よく攻略していく私達、いつもだったら地雷をセットしたり、後方支援で爆弾投げたり、少なからず戦闘にも参加するのだが、シンの魔物を屠るスピードが早すぎて、私の出番がない。
「わかってると思うけど、こっちはまだ二人だけのパーティーだし、今日初の攻略だ、低階層で終わりだからね?」
「わかってます!!!………俺はずっと二人きりでも良いけど……」
「うん?、なんか言った?」
「いえ!!、何も!!」
ゴニョゴニョと何か呟くシン、私は不思議に思い、疑問を投げかけるが、適当に流される。
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