ガチホモ悪役令嬢に転生する

てんてん

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合法ロリ悪役令嬢に需要はあるのか

俺と彼女の事情

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気がつけば、初恋は男の子で

女の子に対しては、恋心も欲情も感じなかった。

「 恰好いい 」と思った女性はいたけれど
そこにあったのは、尊敬とか崇拝とかで

抱かれたいけど、女になりたい訳じゃない
男として、男に愛されたい
自分でも面倒くさい奴だったと思う

でも、大人になって周りを見ると

そんな「面倒くさいヤツ」は
ゲイでもヘテロでも、周りにゴロゴロいた。

結局みんな、只の人間だった
そうしてやっと、息がつけた。


夜の街、薄暗い店の中、似たような姉妹兄弟達と、歌って吐くまで飲んで。

馬鹿やって喧嘩して、恋をして愛して
嫉妬して、憎んで、諦めて、また愛した 。

楽しかった

例のダチは、どちらかというとオネェで
でも気が合って、所謂腐れ縁だった
アニメやゲームが好きで、色々見せて貰って、二人で夜通し、きゃっきゃしてた

その中の一つが
乙女ゲーム「under.the.Rose」だった

そして、二人共気に入ったキャラが



ウィルミナ=フォン=ファーレンハイト


見た目6才、実年齢17才という
ハーフエルフの悪役令嬢

妖精の様な外見と、悪辣で残酷な中身の

人を人と思えない、エルフの姫


溢れる魔力と、永い寿命

人の中で育ちながら、エルフとしての意識が強すぎて、他人を同等に見れない

そして多くの人間が、見た目だけで彼女を
軽んじる


人と触れ合う度に、彼女の自意識は
少しづつズタズタになっていき
悪意は、その心を染めて行った


美しいが、自慢にもならない幼い見た目

けれど、貴族の娘として人との付き合いは
しなければならない煩わしさ

外見と中身の齟齬を抱える彼女の
世間と馴染めない、そんな所に共感した



周囲の人と自分の違い、そんなボタンを掛け違えた様な歪


家同士の政略で出来た婚約者
「人間にしては」気に入っていた、攻略対象達


「それ」がヒロインに奪われた時


ウィルミナは怒りに囚われた


彼女の最期は大体、良くて実家に幽閉

或いは処刑、殺害

婚約者のルートだと、怒り爆発からの闇堕ちで

生きたまま、母親の故郷であるエルフの森で、霊樹に封印される。

そんな彼女の末路を見ながら

「バッカ!ウィルミナ!!気がつけお前勝ち組!」

「地位も金も、親の愛も若さと美貌もあるんやぞ!男位くれてやれ!」

ダチも

「そうよぉぉぉ!いつまでも若いなんて羨ましさしかないわよおおお!」

アンチエイジングに命をかける
オネェ魂の叫び、解りみしかない


けれど、それもウィルミナからすれば、それも、「人間の戯言」なんだろう


だから、ウィルミナの事を考えた
所謂、キャラ考察ってヤツだ

ダチが一番気になったのは
何故、たかが気に行っていた「人間」を
奪われただけで
ウィルミナは、ヒロインを敵視したのか


「元々この婚約者の王子様とかは

かなり気に入ってはいたみたいだけど…」



二人で、ああだこうだと議論して

出た結論は


ウィルミナの、世界の狭さが原因か?

だった。

ウィルミナが、認めていた「人間」は
一番が父親、そこから越えられない壁で婚約者、そこから、ドングリの背比べで、攻略対象達



彼女の人に対する感覚は

見た瞬間に踏み殺す虫もいれば

愛でる子犬や猫もいる

それだけ

自分と同じ生き物には見れない

そして、虫や犬猫とSEX出来る人間はいない


いたとしても普通の人間からすれば

それは「変人」というヤツだ

だからこそ、人の中では気に入って
「結婚」しても良い位に同等に見始めていた
婚約者が、傍にいる事を許した者達が

何処の馬の骨とも解らない
有象無象に奪われた

まぁ、怒るよね
それだけで済めばよかったが、強い魔力と
見た目を裏切る知能が、17才という
不安定で潔癖な精神が、悲劇を呼んだ

ヒロインに次々と、嫌がらせや攻撃を仕掛けるウィルミナ
それを乗り越えて、ヒロインと攻略対象達の絆は深まってゆく。

まぁ、それに比例して
ヒロインの死亡エンドもかなり多いんだが
そして迎えるEDの、達成感も半端ないんだが

ウィルミナの事を思うと、心にポツリと
罪悪感の黒い染みが出来る

俺等のそんな罪悪感を、鼻で笑うが如く
ウィルミナは、ヒロイン(俺達を)殺しにくる

だからこその末路なんだろうけど
ウィルミナの人格形成を考えつにつけ
どうしても、同情してしまう


何で、悪役令嬢を幼女にしたの?!
幸せには、時に代償があるって言いたいの?!
幸せになりたいなら、幼女だって殺してみせろって言いたいの?!

制作会社の、鬼!悪魔!ヤオイ!!



「この娘が幸せになるルートは!ないんですか?!」

「ウィルミナの価値観を変える、出会いは?そんなお相手は、いないんでか?!」

と、ダチと咽び泣いた。


だってどんなに良いEDでも
幼女の屍の上にある幸せなんやで…
SAN値がゴリゴリ減りますわ……。



まぁそのせいか、二次創作でウィルミナを幸せにする作品が、めっちゃ生まれたけど

今この状況に、それは何の意味も為さない


俺がそのウィルミナだという、現実の前では












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