ガチホモ悪役令嬢に転生する

てんてん

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第四部 そして剥がれ落ちる

最後の死亡フラグ

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世界が白く染まる、いつもの夢の中へ行くのとは違う感覚

自分の身体は消えて、意識がだけになっている、けれど夢の中で落ちる時と同じ様な

あるはずの無い重力、周りには誰もいない
思えばちゃんとした、挨拶もしなかった

だからウィルミナのこれからが、心穏やかであるように祈ろう。

世界樹を再生するのに、何年、何十年かかるかは分からない、だけど

どうか君が、幸せでありますように

それだけは、いつも願い続けよう


自分の中の魔力が抜けてゆく、そろそろこの時間も終わるのだろう

この先に待つのが死だとしても、欠片も後悔していない自分に笑った。







「何笑ってんだ!てめぇ!!」

聞いた事の無い、男の声で意識が戻る
そちらに顔を向けると、今まさに自分の腹へ包丁が吸い込まれようとしていた

(うっわーーっっ本気で寸前じゃん、躱せるか?!無理か?!)

一度味わった衝撃を覚悟する


その時


誰かが男の手首を 、蹴り上げた

手首の骨が折れる音がする、そして男が悲鳴をあげる間もなく、今度は真横に吹き飛んでいた。そして

「○○町、✕✕区で暴行事件発生、銃刀法違反、並び殺人未遂、現行犯として被疑者は確保、至急応援を頼む。」

そう言って、警察に電話をかけながら男を抑え込んでる人がいた

「え…えええ…。」

横のダチも、一瞬の出来事にフリーズしている 、俺も気がつくと腰が抜けて座り込んでいた。

「良かったぁ、間に合ったねぇ。」

マルガレーテ様の声とは違うのに、彼女だと解った

そちらを向くと、あの見覚えのある、包容力に満ちた笑顔で


「お久しぶり、はじめまして、助ける事が出来て良かった。」

そう言いながら、手を差し伸べてくれた

「はは…本当、久しぶり、はじめまして
先程ぶりですね。」

そう言ってその手をとった

そうしていると、人混みの方から

「とっさにせよ、やり過ぎだ。」

「兄ちゃんそうは言うけど、あんな状況で手加減何て出来ないよ。」

そう話ながら、男性が2人近づいて来る
2人のうち、1人の顔はマルガレーテ様だった人と、そっくりで

その人は俺を見ると

「お姉ちゃん、大丈夫だった?」

そう言いながら、笑う顔は似ても似つかないが、記憶にあるルルの笑顔で

それを理解した時

安心と、喜びで涙が溢れてもうダメだった





正気に帰ったダチや泣いた俺のせいで、ちょっとゴタついたが、何とか落ち着いた

ルルだった彼が、ダチに

「多分後で、署から話を聞きたいと連絡があるかもしれません。」

と説明していた、どうやら最近付きまとわれていたらしいので

「そう言う事は、ちゃんと相談しろや!」

と言っておいた。

「ストーカーは犯罪ですので、しっかり訴えて下さいね。」

というルルを見て、もしかして…と
マルガレーテ様を見ると

「ああ、うん、コイツ警察官。」

うわぁ 、公務員三兄弟だぁ

ひぇえと、言う俺、マルガレーテ様はにっこりと笑い

「安定した職業だから、いつでもお嫁に来てねw」

にこやかに言われた、なん…だと?!
それを聞いたダチが

「アンタ!いつの間に彼氏作ってたの!」

と叫ばれたが、いや…俺も今知りました。



「まずは自己紹介から始めましょうよ。」




紆余曲折はあったが、結果的に俺も

ウィルミナとお母様のおかげで死ぬ運命を避ける声が出来た。
それは、本来ならばありえない奇跡で
でも今は、感謝は届かない


だからこそ、叶わないと解っていても願うのだ、届かないと解っても歌うのだ。

罪を負ったあの子が、少しでも心安らかな事を、あの世界が許してくれます様にと


俺が人生を終えた後も、彼女達はあの世界の、世界樹の中にいるのだろう。


永く永く続くだろう彼女の日々を幸いを

遠く離れたこの世界で祈る

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