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本編
地獄の納税政策発令!
しおりを挟む「え、サザーランさん。一体それはどういう事ですか?
「どうもこうも国の兵隊さんがね、国の一大事だから税金制度を課すと言い出してきたの」
「この国は一大事というほどの危機的状況なのですか?」
勇者召喚だなんてするくらいだから、それなりに厄介ごとは抱えているのだろう。しかしその割に調度品は豪華で贅沢な品がそこかしこで主張されていた。
他国に見せしめるための豊かさを主張するにしたって、危機に瀕した国にしてはお金の使い方がそこまでピンチじゃないから見限ったけど。
召喚されて一週間やそこらでピンチになるほどなのか?
その問題にあたりはつくけど。
一応は国の預かりでしょう?
まさかいまだに手綱を引けてないとは思わない。
強力な力を持つ物を呼び寄せるということは、それを制御する能力もまた持ち得ていることなのだ。
じゃなきゃ魔王倒せる力を野放しにはしないだろう。
「それで、納税額はいかほどで?」
「売上の90%。全てスチールで支払えとのお達しよ」
「バカなんですか?」
「ちょ、どこで誰が聞いてるかもわからないんだよ?」
平民の日常通貨はカッパーだ。
それを商人通貨のスチールで望む。
なんならゴールドでも良いとまで行ってくる始末。
まず間違いなくこの国を運営したことのない相手が上についた事を意味する。
あいつら、国を乗っ取ったか。
いつか何かやると思ってたけど、随分と思い切った事をした物だ。
国を出る前に国を乗っ取った。
遅かれ早かれこの国は終わる。
その兆しは先制攻撃の課税制度で目に見えている。
初手90%の時点で隠すこともないバレバレの破滅。
そしてそれは始まりに過ぎないのだ。
次第に他国の乗っ取りを兼ねての徴兵、治安の乱れが予想される。
ならこちらは先制を打つべきだ。
「サザーランさん、この国を一望できる高い場所を知ってますか?」
「見晴らしの丘の事かい?」
「見晴らしの丘? そんな都合のいい場所があるんですか?」
「一応この国の名所だしねぇ。他国のお偉方がよく見物しにくるよ」
それって、どうやって攻め滅ぼすか検討してるんじゃない?
でもそんな場所を名所にしてるってことは国防には自信があったってことだ。
でもその中枢から食い破られた今、防衛を誇ったところでもう遅い、か。
「何をするつもりだい?」
「少し新たなビジネスを思いつきまして」
「稼いでもお国に持っていかれちまうよ?」
「それも含めて少しこちらの意思表示をしておこうと思いまして」
「意思表示?」
「少し見晴らしをよくしようと思ってます」
地形破壊にうってつけの魔法があるけど、ちょっと撃つ場所を躊躇う。
だからビジネスとして住民を安全地帯に誘い出してから撃ち込みたいのだ。
その為の方策を提案する。
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