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117話 プロの本気:一期一会
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すっかり残飯と化した食事に舌鼓を打つ俺たちに待ち受けていたものは、初手大福だった。
あの人らしい意外性というか、普通に美味いからタチが悪い。
または虎八の先代から受け継いだこの味だけは絶対変えさせない信念じみたものを感じる。
モーゼを作り上げたオーナーのお眼鏡に適う味なのだろう。
今回のこれで先ほどまでの複雑な味わい地獄から舌をリセットするには打ってつけだ。
多分無意識にそう言う計算がされてるのだろうな。
「いきなり甘味?」
「さっきのデセールは台無しになったからちょうどいいんじゃないか?」
「結局カフェも味わって飲めなかったものね」
全部合わせて残飯になっちゃったものなぁ。
うまく言い換えたところでリゾットか?
工程を客の判断に合わせた結果がこれだ。
菊池さんの店と似た様な提供方法ではあるが、食べ合わせが多過ぎた結果全部ぐちゃぐちゃになった。見た目は最悪である。
越智間さんならどう提供するか考え、そこへ至れない俺の理解力の浅さに項垂れる。
<コメント>
:見た目だけならさっきのよりマシなんだよなぁ
:めっちゃうまそう
:やっぱり見た目って大事よ
:それはそう
:調理過程はあんなに美味しそうだったのになぁ
:私、ラ・ベットラ越智間のファンやめます!
:本当の常連はこんなもの出てくるって予想だにしないから
:人をもてなすのに最高の店なんだよ、見た目はめっちゃいいし
:恋人連れてったら一発でメロメロになる店
:まさか越智間シェフがこんな遊びをするなんてなー
:ほんとなー
:周りが普段のスタイルで争えるタイプじゃないから意外性を狙って?
:あり得る
:言うて、今回はおふざけが過ぎただけでしょ
:《ラ・ベットラ越智間》あれ、私何かやっちゃいました?
:当人がこの有様である
:結局、最高に旨い食い方の究極系が残飯だっただけ
:言い得て妙
:ねこまんまを誰がフレンチでやれって言ったよ!
「なんだろう、この味落ち着くわー」
「ダイフク、ね覚えたわ」
「ハリーたちのお土産にいいんじゃないかしら?」
「これはこのお茶とセットでようやく完成します。鮮焼で食べたオリーブオイル和えとホットワインの関係性のようなものです」
俺がこの大福と抹茶の蘊蓄を語ると、ミィちゃんはこの抹茶もどきがクララちゃん由来と知るなり目の色を変える。
「そう、あの子が。もうこんな深いところでまで洋一さんに信頼をおかれてたのね。油断できないわ」
胸元のエメラルドを握り、何かしら焦燥感を感じてるようだ。もっと仲良くして?
あの子の生い立ちを考えれば、生きていくためにも仕方のない行動なんだからさ、そう目くじら立てないでさ。
すっかり腹が大福の気分になってから、時間差で運ばれてくる皿に高々と聳え立つサラダ。どう見てもブロッコリーの森である。
「なんなのこれ?」
「クレイジー!」
「食べられるのよ、ね?」
皆が皆、食用なのかと目を疑う。
またギミック付きの料理かぁと俺とヨッちゃんだけが納得していた。
<コメント>
:《一期一会》まずはその森に付属のソースを降らせてみな
:わぁ、雨のように滴ってるぅ!
:どう見ても巨大ブロッコリーです
:これ、モンスターブロッコリーか?
:モンスターなの、一般植物なの?
:モンスター見たくでかい一般ブロッコリー
:どっち?
:ダンジョンにはいない
:なるほど
:でもこれ、グリーンモンスターぐらいのサイズあるぞ
:ソースにしては随分と白いですね
:ホワイトソース?
:ねばつく白い液体を弄ぶ美玲様……ゔっ
:↑通報しました
:食事シーンで何を想像してるんだお前は!
:最低
:これだから男は
:女なんだよなぁ
:なおさら悪いわ!
何やらミィちゃん絡みでコメントが加速してるけど、当人はまるで他人事の様。
と言うか、いちいち構うのも面倒と考えてるようだ。
人気者は辛いよね。
そして一期一会のオーナーの指示のままにソースをかけて見えてきたのは、なぜかスープ。
最初こそは聳え立つブロッコリーに目を見張ったが、まさか中身がスープだとは思わない。
サラダではなかったのか?
あまりにも主張の強いブロッコリーをいくつか捥《も》いでスープにひたすと、そこでもまた変化が起きた。
<コメント>
:見て、スープの中で、ブロッコリーが戦ってるわ!
:なんだ、これ
:何これぇ
:まるでコロッセオみたいだな
:いやだよ、こんなコロッセオ
:ブロッコリーたちの共演
:スープは普通なんだよな?
:《一期一会》ファンガスのスープを作ったら、なぜか野菜たちが暴れ出した
:意味がわからないよ
:繊維? 繊維を操ってるの?
:操るってなんだよ、こえーよ
:そんなスープを口に入れられるゲストのなんたる可哀想なことよ
:《一期一会》味はこれ以上にないくらいうまい
:味が良くても見た目が……
:大福で安心してたそばからこれだよ
:《ラ・ベットラ越智間》こればかりはファンガスの特性みたいなもんですからね
:《鮮焼》料理人泣かせな素材ってことだけはわかるだろ?
:オリーブオイルの中だけなら落ち着いた?
:そういえば動かなかったな
:《鮮焼》マテリアルボディに隠し包丁すれば動かないぞ?
:ポンちゃん並みの技能を要求してくるじゃん
:なんでみんなやらないんだって顔してそう
:《菊池大輝》してるぞ。俺もできるし
:してるんだー
:ほんま、この界隈の奴らは
:そういやこの人ポンちゃんの師匠だった
普通はできるもんだと思ってたけど、そうでもなかったみたいだね。
菊池さんやダイちゃんはできてたし、他のみんなも当然のようにできてるもんだと思ってたけど、実はできなかったのか。
そっかー。
<コメント>
:あれ? あくまでも師匠なのは焼きの腕前の話じゃないっけ?
:《鮮焼》その時の俺の担当が焼きだったんだよ。でも他のスタッフだってみんなできたぜ? あいつらはどうしたんだよ
:《一期一会》みんなお前みたいに実家に帰って店を継いだよ。親孝行がしたいんだってよ。うちの店なんてどうでもいいってこったな
:恨み節が強い
:そりゃ、使える様なったのにやめてったらそうよ
:夏季限定のバイトかな?
:似た様なもん
:唯一の生き残りがポンちゃんだったのか
:どうしてそんな職人を大切にできないのか
:《一期一会》ワシの言うことは一切聞きやがらねぇからな。放任主義が過ぎたんだろう。まさか闇討ちしてくるほど恨まれてるとはおもわなかったぜ
:あれ? 実はあの半グレ育児放棄されてた?
:そりゃグレるわ
:暴力でしか愛情表現できなくなっちまったか
:普通に社会不適合者なんだよなー
人の歴史にドラマあり。レストランとしてずっと上位に君臨していたモーゼですら一時も気の休まる時はなかったそうだ。
こうやってモーゼの歴史を菊池さんやオーナーの口から改めて聞くことによって、いかに自分が恵まれた環境にいたのかが良くわかる。
低ステータスであるにもかかわらず、濃厚な下積み時代をおくれたのは、やはりモーゼならではだと思う。
そんなオーナーの仕掛けた皿が、たったこれだけで終わるはずがないと、俺もヨッちゃんも身構えている。
だってスープの上で野菜が戦う程度で驚いていては、あの当時の興奮を超えられない。
その人にとっての最高の時間を提供するのが、あの店のコンセプトだ。
だったら、まだまだ見せてないステージがあるだろうと目を皿のように細める。
すると、スープの中でブロッコリー以外の何かが泳いでいるのを見つける。キノコが動くんだ。
他の何かが泳いでたって不思議じゃない。
いやいや、いい加減突っ込ませてもらおう。
<コメント>
:何かスープの中にいますね
:このスープ一体なんなんだよ
:越智間シェフより遊んでんな
:食べ物で遊ぶなとあれほど
:普通に野菜じゃねーの?
:野菜は泳がないんですよ
:じゃあ魚卵?
:随分と気の早い魚卵ですね
:卵なのにもう泳ぐ気でいるのか?
:どこかのシェフといい勝負ですね
:シェフもそうだが、素材がおかしいんよ
泳いでいたのは、ファンガスの傘だった。
しかも千切りにした。
味はしつこくなく、あっさり目なのに踊り食いしてるかの様な歯応えに喉越しが面白い。
スープそのものの味は濃い目なのは、暴れてるブロッコリーが薄味なのを引き立てるためだろう。
一つ一つが不可解な作りをしてるのに、不思議と料理としてまとまっているのがこの店の魅力だ。
見て楽しい、と言うかフォークから逃げ出そうとする野菜を捕まえるのも一苦労という徒労が募るが、攻略法はきちんとある。
ブロッコリーはスープ上で飲み動く。
ならスープからどかせば? 当然動かない。
小皿が用意されてるのはそのためだ。
「あら、小皿に乗せたブロッコリーは動かないのね」
「スープは一定量ないとブロッコリーを動かせないみたいだね。そしてこのキノコフィッシュも同様に、小皿に盛り付ける分には動かない」
「そのまま攻略してもダメなのね。あたしとしたことが正面突破を仕掛ける以外の選択肢を見出せなかったわ」
「普通に美味いのが悔しいよな」
「味はいいってお墨付きもらってるからね」
<コメント>
:実際に注文して、これが出てきたらシェフを呼びつける自信あるわ
:こんなの食えって言って出されたらクレームもんよ
:もちろん、この企画だから出された物ですよね?
:そもそもこれが市場に流せるのか
それはわからない。
一応俺たちは食ったが、食用に向くかどうかはそれぞれの自治体が決めることだしな!
何はともあれ、プロに任せると遊び出すことがわかった。
ファンガスは何か、こう……遊び心をくすぐる食材なのだろう。
普通に焼いてた俺は、どうも遊び心が足りなかったらしい。
あの人らしい意外性というか、普通に美味いからタチが悪い。
または虎八の先代から受け継いだこの味だけは絶対変えさせない信念じみたものを感じる。
モーゼを作り上げたオーナーのお眼鏡に適う味なのだろう。
今回のこれで先ほどまでの複雑な味わい地獄から舌をリセットするには打ってつけだ。
多分無意識にそう言う計算がされてるのだろうな。
「いきなり甘味?」
「さっきのデセールは台無しになったからちょうどいいんじゃないか?」
「結局カフェも味わって飲めなかったものね」
全部合わせて残飯になっちゃったものなぁ。
うまく言い換えたところでリゾットか?
工程を客の判断に合わせた結果がこれだ。
菊池さんの店と似た様な提供方法ではあるが、食べ合わせが多過ぎた結果全部ぐちゃぐちゃになった。見た目は最悪である。
越智間さんならどう提供するか考え、そこへ至れない俺の理解力の浅さに項垂れる。
<コメント>
:見た目だけならさっきのよりマシなんだよなぁ
:めっちゃうまそう
:やっぱり見た目って大事よ
:それはそう
:調理過程はあんなに美味しそうだったのになぁ
:私、ラ・ベットラ越智間のファンやめます!
:本当の常連はこんなもの出てくるって予想だにしないから
:人をもてなすのに最高の店なんだよ、見た目はめっちゃいいし
:恋人連れてったら一発でメロメロになる店
:まさか越智間シェフがこんな遊びをするなんてなー
:ほんとなー
:周りが普段のスタイルで争えるタイプじゃないから意外性を狙って?
:あり得る
:言うて、今回はおふざけが過ぎただけでしょ
:《ラ・ベットラ越智間》あれ、私何かやっちゃいました?
:当人がこの有様である
:結局、最高に旨い食い方の究極系が残飯だっただけ
:言い得て妙
:ねこまんまを誰がフレンチでやれって言ったよ!
「なんだろう、この味落ち着くわー」
「ダイフク、ね覚えたわ」
「ハリーたちのお土産にいいんじゃないかしら?」
「これはこのお茶とセットでようやく完成します。鮮焼で食べたオリーブオイル和えとホットワインの関係性のようなものです」
俺がこの大福と抹茶の蘊蓄を語ると、ミィちゃんはこの抹茶もどきがクララちゃん由来と知るなり目の色を変える。
「そう、あの子が。もうこんな深いところでまで洋一さんに信頼をおかれてたのね。油断できないわ」
胸元のエメラルドを握り、何かしら焦燥感を感じてるようだ。もっと仲良くして?
あの子の生い立ちを考えれば、生きていくためにも仕方のない行動なんだからさ、そう目くじら立てないでさ。
すっかり腹が大福の気分になってから、時間差で運ばれてくる皿に高々と聳え立つサラダ。どう見てもブロッコリーの森である。
「なんなのこれ?」
「クレイジー!」
「食べられるのよ、ね?」
皆が皆、食用なのかと目を疑う。
またギミック付きの料理かぁと俺とヨッちゃんだけが納得していた。
<コメント>
:《一期一会》まずはその森に付属のソースを降らせてみな
:わぁ、雨のように滴ってるぅ!
:どう見ても巨大ブロッコリーです
:これ、モンスターブロッコリーか?
:モンスターなの、一般植物なの?
:モンスター見たくでかい一般ブロッコリー
:どっち?
:ダンジョンにはいない
:なるほど
:でもこれ、グリーンモンスターぐらいのサイズあるぞ
:ソースにしては随分と白いですね
:ホワイトソース?
:ねばつく白い液体を弄ぶ美玲様……ゔっ
:↑通報しました
:食事シーンで何を想像してるんだお前は!
:最低
:これだから男は
:女なんだよなぁ
:なおさら悪いわ!
何やらミィちゃん絡みでコメントが加速してるけど、当人はまるで他人事の様。
と言うか、いちいち構うのも面倒と考えてるようだ。
人気者は辛いよね。
そして一期一会のオーナーの指示のままにソースをかけて見えてきたのは、なぜかスープ。
最初こそは聳え立つブロッコリーに目を見張ったが、まさか中身がスープだとは思わない。
サラダではなかったのか?
あまりにも主張の強いブロッコリーをいくつか捥《も》いでスープにひたすと、そこでもまた変化が起きた。
<コメント>
:見て、スープの中で、ブロッコリーが戦ってるわ!
:なんだ、これ
:何これぇ
:まるでコロッセオみたいだな
:いやだよ、こんなコロッセオ
:ブロッコリーたちの共演
:スープは普通なんだよな?
:《一期一会》ファンガスのスープを作ったら、なぜか野菜たちが暴れ出した
:意味がわからないよ
:繊維? 繊維を操ってるの?
:操るってなんだよ、こえーよ
:そんなスープを口に入れられるゲストのなんたる可哀想なことよ
:《一期一会》味はこれ以上にないくらいうまい
:味が良くても見た目が……
:大福で安心してたそばからこれだよ
:《ラ・ベットラ越智間》こればかりはファンガスの特性みたいなもんですからね
:《鮮焼》料理人泣かせな素材ってことだけはわかるだろ?
:オリーブオイルの中だけなら落ち着いた?
:そういえば動かなかったな
:《鮮焼》マテリアルボディに隠し包丁すれば動かないぞ?
:ポンちゃん並みの技能を要求してくるじゃん
:なんでみんなやらないんだって顔してそう
:《菊池大輝》してるぞ。俺もできるし
:してるんだー
:ほんま、この界隈の奴らは
:そういやこの人ポンちゃんの師匠だった
普通はできるもんだと思ってたけど、そうでもなかったみたいだね。
菊池さんやダイちゃんはできてたし、他のみんなも当然のようにできてるもんだと思ってたけど、実はできなかったのか。
そっかー。
<コメント>
:あれ? あくまでも師匠なのは焼きの腕前の話じゃないっけ?
:《鮮焼》その時の俺の担当が焼きだったんだよ。でも他のスタッフだってみんなできたぜ? あいつらはどうしたんだよ
:《一期一会》みんなお前みたいに実家に帰って店を継いだよ。親孝行がしたいんだってよ。うちの店なんてどうでもいいってこったな
:恨み節が強い
:そりゃ、使える様なったのにやめてったらそうよ
:夏季限定のバイトかな?
:似た様なもん
:唯一の生き残りがポンちゃんだったのか
:どうしてそんな職人を大切にできないのか
:《一期一会》ワシの言うことは一切聞きやがらねぇからな。放任主義が過ぎたんだろう。まさか闇討ちしてくるほど恨まれてるとはおもわなかったぜ
:あれ? 実はあの半グレ育児放棄されてた?
:そりゃグレるわ
:暴力でしか愛情表現できなくなっちまったか
:普通に社会不適合者なんだよなー
人の歴史にドラマあり。レストランとしてずっと上位に君臨していたモーゼですら一時も気の休まる時はなかったそうだ。
こうやってモーゼの歴史を菊池さんやオーナーの口から改めて聞くことによって、いかに自分が恵まれた環境にいたのかが良くわかる。
低ステータスであるにもかかわらず、濃厚な下積み時代をおくれたのは、やはりモーゼならではだと思う。
そんなオーナーの仕掛けた皿が、たったこれだけで終わるはずがないと、俺もヨッちゃんも身構えている。
だってスープの上で野菜が戦う程度で驚いていては、あの当時の興奮を超えられない。
その人にとっての最高の時間を提供するのが、あの店のコンセプトだ。
だったら、まだまだ見せてないステージがあるだろうと目を皿のように細める。
すると、スープの中でブロッコリー以外の何かが泳いでいるのを見つける。キノコが動くんだ。
他の何かが泳いでたって不思議じゃない。
いやいや、いい加減突っ込ませてもらおう。
<コメント>
:何かスープの中にいますね
:このスープ一体なんなんだよ
:越智間シェフより遊んでんな
:食べ物で遊ぶなとあれほど
:普通に野菜じゃねーの?
:野菜は泳がないんですよ
:じゃあ魚卵?
:随分と気の早い魚卵ですね
:卵なのにもう泳ぐ気でいるのか?
:どこかのシェフといい勝負ですね
:シェフもそうだが、素材がおかしいんよ
泳いでいたのは、ファンガスの傘だった。
しかも千切りにした。
味はしつこくなく、あっさり目なのに踊り食いしてるかの様な歯応えに喉越しが面白い。
スープそのものの味は濃い目なのは、暴れてるブロッコリーが薄味なのを引き立てるためだろう。
一つ一つが不可解な作りをしてるのに、不思議と料理としてまとまっているのがこの店の魅力だ。
見て楽しい、と言うかフォークから逃げ出そうとする野菜を捕まえるのも一苦労という徒労が募るが、攻略法はきちんとある。
ブロッコリーはスープ上で飲み動く。
ならスープからどかせば? 当然動かない。
小皿が用意されてるのはそのためだ。
「あら、小皿に乗せたブロッコリーは動かないのね」
「スープは一定量ないとブロッコリーを動かせないみたいだね。そしてこのキノコフィッシュも同様に、小皿に盛り付ける分には動かない」
「そのまま攻略してもダメなのね。あたしとしたことが正面突破を仕掛ける以外の選択肢を見出せなかったわ」
「普通に美味いのが悔しいよな」
「味はいいってお墨付きもらってるからね」
<コメント>
:実際に注文して、これが出てきたらシェフを呼びつける自信あるわ
:こんなの食えって言って出されたらクレームもんよ
:もちろん、この企画だから出された物ですよね?
:そもそもこれが市場に流せるのか
それはわからない。
一応俺たちは食ったが、食用に向くかどうかはそれぞれの自治体が決めることだしな!
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