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火の国【アレース】
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くっくっくっ!!
「やはり、君がいい」
真剣に答えにも関わらず、何故か楽しそうに笑うカイルに対しココはあからさまに嫌悪感を抱いていた。
「ハハハッ…わるい、わるい!
別に、子の事など考えてはいないんだ。
いずれ子を授かれればそれでいい。
ただ、俺は…
セスの愛した民を守りたいだけだ。
君も貴族だったのなら、セスの事も知っているだろう?
それに、君が使う治癒力はただの平民では強すぎる。
俺の側に置けば、他の貴族連中からの無理な要望も受けなくて済むだろう」
___あ!
ココはカイルからの説明で、そういった場合に関して、自分が失念していた事を悟った。
そして、同時にカイルがココを護ろうとしていることも…
「お気遣いいただき、ありがとうございます。ですが、大変申し上げにくいのですが結婚は…」
「構わぬ。忘れろ!言ってみただけだ。
君が、すぐ様権力に擦り寄ってくるようなら、こちらから今回の件は無しにするつもりだった。
まぁ、ある程度は予測がついていたがな。
だが、それと勤労は別だ。
しっかりと働いてもらうぞ?」
「…はい、かしこまりました!」
今一つ、掴み所が分からないカイルとの話しを終え、勤務形態についての確認やカイルの希望なども聞き、ココは改めて専属侍女としての挨拶を済ませた。
そして、他のメイドによって一通り王太子宮の案内をしてもらったところで、日が暮れ始め、いよいよ、ココの初仕事である。
そう、カイルとの話し合いの結果…
主にココの動く時間は夜と朝のみ。
要するに、夜勤のようなものだった。
日の落ちる頃から、カイルが仕事に向かうまでである。
昼間の仕事は、今まで通り他のメイドによって行われる為、基本的に昼間に寝て空いた時間は自由時間のような勤務体制となった。
しかし、それでは余りにも勤務時間が少ない気がして、日中も出れる旨を伝えたのだが、意外にもカイル的には"夜間に動けるものがいる方が助かる!"といった希望もあり、完全夜勤体制で話が纏まった。
そして、ココが王太子宮で働き始めて早々に、この火の国の王太子の強さを、目の当たりにする事となった。
日が完全に落ちきると、王太子宮には数人の選ばれた者達が出入りを始める。
勤務初日、真っ先に紹介された人達だ。
彼らに対し、カイルはココをメイドでは無く『土の国の高位貴族だ』と紹介した。
ちなみに、この時…
誰も居ない広間のど真ん中に立たされていたココ。
するとココの頭上から、了承するかのような声が返ってきて驚いた。
間違いなく、諜報活動に秀でた者たちだろう。
ココも、王女として幼い頃から気配察知や戦闘など、一通りの護身術は学んでいたのだが…
彼らの気配を察知することができなかった。
正直、その時点で火の国が戦いに秀でていると認めざる得なかった。
しかし、挨拶が済んだ後、あろうことかカイルは姿を表さないままの彼らと打ち合いを始めたのだ。
後に聞いたところによると、不意打ちや暗殺に対処する為との事だった。
昼間にも、部下を連れ立って打ち合いをしている様子を何度も見てきたココには信じられない光景に写っていた。
「やはり、君がいい」
真剣に答えにも関わらず、何故か楽しそうに笑うカイルに対しココはあからさまに嫌悪感を抱いていた。
「ハハハッ…わるい、わるい!
別に、子の事など考えてはいないんだ。
いずれ子を授かれればそれでいい。
ただ、俺は…
セスの愛した民を守りたいだけだ。
君も貴族だったのなら、セスの事も知っているだろう?
それに、君が使う治癒力はただの平民では強すぎる。
俺の側に置けば、他の貴族連中からの無理な要望も受けなくて済むだろう」
___あ!
ココはカイルからの説明で、そういった場合に関して、自分が失念していた事を悟った。
そして、同時にカイルがココを護ろうとしていることも…
「お気遣いいただき、ありがとうございます。ですが、大変申し上げにくいのですが結婚は…」
「構わぬ。忘れろ!言ってみただけだ。
君が、すぐ様権力に擦り寄ってくるようなら、こちらから今回の件は無しにするつもりだった。
まぁ、ある程度は予測がついていたがな。
だが、それと勤労は別だ。
しっかりと働いてもらうぞ?」
「…はい、かしこまりました!」
今一つ、掴み所が分からないカイルとの話しを終え、勤務形態についての確認やカイルの希望なども聞き、ココは改めて専属侍女としての挨拶を済ませた。
そして、他のメイドによって一通り王太子宮の案内をしてもらったところで、日が暮れ始め、いよいよ、ココの初仕事である。
そう、カイルとの話し合いの結果…
主にココの動く時間は夜と朝のみ。
要するに、夜勤のようなものだった。
日の落ちる頃から、カイルが仕事に向かうまでである。
昼間の仕事は、今まで通り他のメイドによって行われる為、基本的に昼間に寝て空いた時間は自由時間のような勤務体制となった。
しかし、それでは余りにも勤務時間が少ない気がして、日中も出れる旨を伝えたのだが、意外にもカイル的には"夜間に動けるものがいる方が助かる!"といった希望もあり、完全夜勤体制で話が纏まった。
そして、ココが王太子宮で働き始めて早々に、この火の国の王太子の強さを、目の当たりにする事となった。
日が完全に落ちきると、王太子宮には数人の選ばれた者達が出入りを始める。
勤務初日、真っ先に紹介された人達だ。
彼らに対し、カイルはココをメイドでは無く『土の国の高位貴族だ』と紹介した。
ちなみに、この時…
誰も居ない広間のど真ん中に立たされていたココ。
するとココの頭上から、了承するかのような声が返ってきて驚いた。
間違いなく、諜報活動に秀でた者たちだろう。
ココも、王女として幼い頃から気配察知や戦闘など、一通りの護身術は学んでいたのだが…
彼らの気配を察知することができなかった。
正直、その時点で火の国が戦いに秀でていると認めざる得なかった。
しかし、挨拶が済んだ後、あろうことかカイルは姿を表さないままの彼らと打ち合いを始めたのだ。
後に聞いたところによると、不意打ちや暗殺に対処する為との事だった。
昼間にも、部下を連れ立って打ち合いをしている様子を何度も見てきたココには信じられない光景に写っていた。
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