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番外編 〜その後〜
*式を終えて*
しおりを挟むトロワ王国の大聖堂で、永遠の愛を誓いあった後は城内で壮大な披露宴が開催された。
本来ならば、第三王子といえどパレードにて国民へのお披露目があっても良いのだが…
どこで、誰が倒れるか検討がつかないため中止となった。
しかし、貴族の御令嬢方のたっての希望で大聖堂から城までの短い花道が用意され、そこには一目見ようと駆けつけた貴族や民衆で溢れかえっていた。
「「おめでとうございまーす!!」」
「ジェイデン殿下ー!アリスティア様ー!」
「「「きゃーーっ!こっち見たー!」」」
ジェイデンの人気も然る事乍ら、アリスティアの美貌への賞賛が
大半を占めていた。
「綺麗~~~!!!」
「「素敵ね~!女神のよう!」」
「「美男美女!!!」」
「アリスティア様~!美しい…」
「「「「お幸せに~❤︎」」」」
民衆達からのお祝いの言葉に、アリスティアは笑顔で手を振り応えていく。
そして、その様子を愛おしげに見つめるジェイデン。
まるで、絵画のような二人に国中が熱狂していた。
城の中も外も大変盛り上がる中、披露宴も無事お開きを迎える。
そして___
二人は初夜を迎える。
「コレ…少し大胆すぎないかしら?」
湯網を終え、侍女達に丹精込めて磨き上げられた身体には、腰までスリットが入り胸元が大胆に広がっているネグリジェを着せられていた。
初めてではないので、ネグリジェ自体には抵抗は無かったが、流石にこれ程までに露出の高いものを身に纏うのは初めてだった為、どうしても顔が引き攣ってしまう。
アリスティアはどうしても、彼の…
この姿を見た時の、ジェイデンの反応が心配で仕方なかった。
「余りにも大胆すぎて、引かれないかしら…」
そう、実はこの二人…
今夜初めて身体を重ねるのだ。
今まで、散々際どいところまで触れ合ってきていたのだが、最後までは絶対にしなかった。
それは、"自分と他者を重ねないでほしい"と言うジェイデンの希望でもあり、尚且つアリスティアの複雑な心境を察したジェイデンからの配慮でもあった。
だからこそ、二人にとって今から迎えるこの初夜は、待ちに待った大切でかけがえのない時間となるのだ。
一人悶々と心配しているアリスティアに、侍女がそっと背中を押した。
「アリスティア様、そんなにご心配なさらずとも大丈夫ですわ。
ジェイデン様でしたら、絶対にお喜びになられますよ!
それに…」
「・・・!!!」
アリスティアは、侍女からの激励を受け夫となったジェイデンの部屋へと向かった。
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