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番外編 〜その後〜
*レオンハルトの決意*
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晴天に恵まれた今日___
トロワ王国の大聖堂で、愛するアリスティアが結婚した。
レオンハルトは、自国の部屋で空を眺めながら溢れ続けるアリスティアへの想いと共に、二人で過ごした思い出に耽っていた。
何度も、彼女をこの部屋に招いては満足するまで己の欲望を吐き出し続けた…
身体の隅々まで愛撫し、自分のモノだと印を残した。
快楽に浸る喘ぎ声も、自分に必死にしがみついてくる姿も、疲れ果てた寝顔も…
全てが可愛くて愛おしくて、今でも目に焼き付いて離れなかった。
恐らく、一生忘れることは無いのだろう…
本能が告げていた。
アリスティアは、これからもレオンハルトにとって愛してやまない人なんだと。
そして、この日を境にレオンハルトは人が変わったかのように職務に没頭した。
不自由することもない情事にも一切手を出さず、ひたすら国と国王となる兄の為に尽くし続けた。
その様子は、周囲にとても好評だった。
周りからの信頼度も高まり、『是非うちの娘と!』などの婚姻の打診が後を経たなかった。
令嬢達からの、お誘いも今まで以上に増えたのだが、レオンハルトは頑として誘いを受けなかった。
そして等々、レオンは結婚することなく臣下へ下り公爵位を賜ることとなった。
これは、異例のことだったが、何度婚約の話が出ても一度も首を縦に降らなかった為、王太子に子供が誕生したことを期に臣下へ下ることを許されたのだ。
そして、これは陛下と王妃からの謝罪でもあった。
実は…
レオンハルトが、アリスティアに愛を告げたあの翌日。
陛下と王妃より呼び出されたレオンハルトは、この度の婚約騒動の件で陛下より正式に謝罪を受け、法の改正を行うと告げられた。
そして、議会で可決されればアリスティアとの婚約を認めると…
だが、全てはもう遅かった。
「もう、必要ありません…」
まるで表情を失ったかのように、力なく答える息子を前に、陛下と王妃はこの時初めて"アリスティアがトロワへ嫁ぐ"と聞かされたのだった。
そして、絶望に苛まれている息子に対し、何故もっと早く自分達が動いてやらなかったのか…と、陛下も王妃も自分自身を責め立てた。
"また、間違えてしまった"と。
そして、レオンハルトは告げる。
「婚約はしない」と。
そして、「王太子の子が生まれ次第、臣下へ下りる」と宣言し、陛下はそれを了承したのだった。
トロワ王国の大聖堂で、愛するアリスティアが結婚した。
レオンハルトは、自国の部屋で空を眺めながら溢れ続けるアリスティアへの想いと共に、二人で過ごした思い出に耽っていた。
何度も、彼女をこの部屋に招いては満足するまで己の欲望を吐き出し続けた…
身体の隅々まで愛撫し、自分のモノだと印を残した。
快楽に浸る喘ぎ声も、自分に必死にしがみついてくる姿も、疲れ果てた寝顔も…
全てが可愛くて愛おしくて、今でも目に焼き付いて離れなかった。
恐らく、一生忘れることは無いのだろう…
本能が告げていた。
アリスティアは、これからもレオンハルトにとって愛してやまない人なんだと。
そして、この日を境にレオンハルトは人が変わったかのように職務に没頭した。
不自由することもない情事にも一切手を出さず、ひたすら国と国王となる兄の為に尽くし続けた。
その様子は、周囲にとても好評だった。
周りからの信頼度も高まり、『是非うちの娘と!』などの婚姻の打診が後を経たなかった。
令嬢達からの、お誘いも今まで以上に増えたのだが、レオンハルトは頑として誘いを受けなかった。
そして等々、レオンは結婚することなく臣下へ下り公爵位を賜ることとなった。
これは、異例のことだったが、何度婚約の話が出ても一度も首を縦に降らなかった為、王太子に子供が誕生したことを期に臣下へ下ることを許されたのだ。
そして、これは陛下と王妃からの謝罪でもあった。
実は…
レオンハルトが、アリスティアに愛を告げたあの翌日。
陛下と王妃より呼び出されたレオンハルトは、この度の婚約騒動の件で陛下より正式に謝罪を受け、法の改正を行うと告げられた。
そして、議会で可決されればアリスティアとの婚約を認めると…
だが、全てはもう遅かった。
「もう、必要ありません…」
まるで表情を失ったかのように、力なく答える息子を前に、陛下と王妃はこの時初めて"アリスティアがトロワへ嫁ぐ"と聞かされたのだった。
そして、絶望に苛まれている息子に対し、何故もっと早く自分達が動いてやらなかったのか…と、陛下も王妃も自分自身を責め立てた。
"また、間違えてしまった"と。
そして、レオンハルトは告げる。
「婚約はしない」と。
そして、「王太子の子が生まれ次第、臣下へ下りる」と宣言し、陛下はそれを了承したのだった。
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