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本編
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「ママーッ!!」
「お嬢様、"ママ"ではありません!"お母様"とお呼び下さい」
「…ん?ママは、ママでしゅ?」
クスクスクス!
「奥様!笑うところではございません。リーボック家のお嬢様が"ママ"では示しがつきませんよ!奥様からも、お嬢様によ~く言い聞かせて下さいまし!」
天候に恵まれ良く晴れた朝、庭では3歳になる娘と乳母が言葉の練習をしていたようだ。
娘は、「ママ」の方が言いやすいらしいのだが、乳母的には「癖になりますので、早い内に止めさせないと!」と言って修正に向け頑張っている。小さな娘と乳母によって開催される、二人の攻防劇はいつ見ても面白い。何度見ても笑いが込みあげてきてしまうのだ。
抑えきれずに、クスクスと笑っていると不意に後ろから抱きしめられた。
もちろん、相手は愛しの旦那様である。
「そんなに面白いかい?」
「えぇ、とっても可愛くって‥!クスクス!」
「まぁ、美しい君の娘だからね!愛しているよ、ミシュカ」
そう言って、旦那様は最愛のミシュカへと口づけを落とした。
「えぇ。私も愛しておりますわ、レオ」
ミシュカ・ランブル改め、ミシュカ・リーボック。
彼女は5年前のダンジョン攻略後、早々にリーボック侯爵家へと嫁いでいた。
相手は、ミシュカより10歳も年上のレオナルド・リーボック侯爵だ。
実は、この人…ミシュカ達と同じく素性を隠して冒険者をしていた強者だった。
そして、ご想像通りダンジョン攻略のメンバーとして参加していたのである。
しかし、基より【フォルトゥナの剣】とは冒険者ギルドで何度か顔を合わせていたため、挨拶をするほどの顔見知りではあったのだが、お互い素性を知らなかったので、あの作戦会議の場で初めて貴族同士だと知ったのだった。
そこからは、全てが早かった。
元々、自分を馬鹿にしてくるサイモンのことを好きになれなかったミシュカにとって、冒険者の先輩だったレオナルドは憧れの人だった。深く関わることは無くても、常に優しく周りに声を掛け、ミシュカ達【フォルトゥナの剣】のメンバーにも会えば必ず声を掛けてくれる存在だった。そんな彼を、特に慕っていたのがミシュカなのだ。
そして、レオナルドにとっても冒険者"ミカ"ことミシュカは、見つけたらついつい目で追ってしまう程の存在になっていた。しかし、お互いが身分違いであると思っていたため、それ以上どうにかなることは無かったのだ。
それが、身分違いなど問題ないと分かってしまえば、あとはアプローチを掛けるだけだった。
ミシュカは、ダンジョン攻略中にも関わらずレオナルドの元へ行き、『婚約が白紙になったの』と告げた。
それを聞いたレオナルドは、『攻略が終え次第、話しがしたい』とミシュカに告げる。
その翌年、二人は婚約をせずに結婚したのだ。
彼女は、満面の笑みで言う。
「レオ、私はとても幸せ者だわ!」
*****
本日、ここで一組の結婚式が執り行われる。
煌びやかな装飾は、豪華で盛大な式で有ることを想像させ、多くの人々が参列している様子から、高位貴族の結婚式だということは想像がついた。
未だ、続々と列席者が集まり続けるなか、列席者同士のたわいもない会話が聞こえてきた。
「ミカ!ナナ!」
「ちょっと、ユーフォニア!
この場で、その名前はいただけないわ~!
懐かしいけどね!クスクス」
「あら!私は、その名でまだ現役よ♪フフッ」
「もうっ!久しぶりの再開なんだから呼び方なんて…冒険者時代が一番相応しいでしょーっ!!」
懐かしいあの頃の呼び名は、もう殆ど呼ばれることは無い。
ユーフォニアは、先生。
ミシュカは、ママか奥様。
ナナエラだけは、未だナナと呼ばれている。
それでも、あの頃に比べるとだいぶ減っただろう。
懐かしさに自然と頬が緩んだ。
「それで~?ナナのお隣にいる素敵な男性は紹介してくれないの?」
ニヤリと目線を合わせた、ミシュカとユーフォニアがワクワクしながら問いかける。
「紹介するわ!彼は、クレフ。私の婚約者よ!」
「「やっぱり!!!」」
「おめでとう、ナナ!!」
「おめでとう、ナナ!
クレフさん、ナナをよろしくね!」
「えぇ、2人ともありがとう!」
「あぁ、ナナは俺が守るよ!」
ナナエラの婚約者も交えて、冒険者時代の話に花を咲かせていると、リーンとした鈴の音色が教会内に響き渡った。
いよいよ、花嫁と花婿の登場である。
白のタキシードに身を包んだ新郎は、スラリとした長身で見目麗しく、その表情は大変凜々しかった。
会場にいる女性達の誰もが、一度はその美貌の虜になるだろう。
しかし、この場に列席した者の誰もが知っているのだ。彼のことを…
新郎の後に続くようにして、入場してきたのは"絶世の美女"と呼ぶに相応しい程の、オーラを放った新婦だ。
父親にエスコートされながら、優雅に進んで行く姿はとても美しく神々しく見えた。
そして、父親から新郎へと彼女の手が引き渡される…はずなのだが、何故かそこが異様に長い。
何やら、新婦の父が新郎へ話しをしているようだった。
「まぁ、そうなるわよね~」
「フフ、叔父様ったらアーリアを手放したくなくて必死ね!」
「でも、正直私も同じ気持ちだわ~」
「「確かにね…」」
「リアはともかく、よくあの叔父様が許したわよね?」
「本当ね‥まぁ、リアが彼にかけた魔法も凄いけど!」
「あ~、あれって本当に掛けたの?ニアが適当に発案したものだったのでしょう?それを、あの方が受けるなんてね。昔では、考えられなかったわよ‥」
「あら、適当ってなによ!なかなか画期的な発案なのよ!
【他の女性に対し、下心を持って触れると生殖器が爛れ、身体の関係を持てば溶ける】なんて、誰も考えつかないでしょ!?」
「えぇ‥絶対に考えつかないわよ。でも、そのニアの"たまたま思い立った発案"を、実際に行使出来るまでに仕上げたリアは天才としか言いようが無いわね~」
そう言って、フフフ、ホホホ‥!と、笑っている彼女たちは大変華やかで美しい。
しかし、改めて聞いてみると男性であれば思わず下半身を守りたくなる内容だろう。
今まで、側で黙って座っていたナナエラの婚約者クレフが口を開いた。
「…え?では、あそこに立っている新郎はその魔法を掛けられているってことか?」
「そうよ。ほら、以前あなたにも話したでしょう?私たち4人のどうしようも無い婚約者の話を‥
リアだけなのよ。最後まで、婚約を破棄しなかったのは‥」
「彼は、そこまでして彼女を…「「「いえ、お金でしょうね!」」」
クレフが言い切る前に、被せるようにして3人が放った。
恐らく、クレフが続けようとしていた言葉は"愛している"だっただろう。
でも、それだけは違うと3人ともはっきりと分かっていた。
「でも、リアがそれでもいいと思っているのなら、私たちは見守るだけ」
「えぇ‥リアだって、彼を信じてはいないから魔法をかけたのよ」
「そして、彼もそれを受け入れる程には、リアの側に居た方が良いと判断したのでしょう」
それは、貴族社会で生きていく上では当たり前の道なのだ。
結婚し高位貴族としての人生をとるか…
または、没落していくしかない惨めな人生をとるのか…
選ぶのは、彼自身なのだ。
そして、彼は前者を選んだ。
そんな話しをしている内に、あれから暫くたっても手を放さない新婦の父を見かねた、神父様は「えぇ…それでは、」と、言って式を進め始めた。
そして、教会内に重厚感のある声が響く。
「汝、アーリア・レイノルズ。
あなたはリカルド・フォードを夫とし、病めるときも健やかなるときも、愛をもって互いに支えあうことを誓いますか?」
「はい、誓います」
_____end.
*******
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「お嬢様、"ママ"ではありません!"お母様"とお呼び下さい」
「…ん?ママは、ママでしゅ?」
クスクスクス!
「奥様!笑うところではございません。リーボック家のお嬢様が"ママ"では示しがつきませんよ!奥様からも、お嬢様によ~く言い聞かせて下さいまし!」
天候に恵まれ良く晴れた朝、庭では3歳になる娘と乳母が言葉の練習をしていたようだ。
娘は、「ママ」の方が言いやすいらしいのだが、乳母的には「癖になりますので、早い内に止めさせないと!」と言って修正に向け頑張っている。小さな娘と乳母によって開催される、二人の攻防劇はいつ見ても面白い。何度見ても笑いが込みあげてきてしまうのだ。
抑えきれずに、クスクスと笑っていると不意に後ろから抱きしめられた。
もちろん、相手は愛しの旦那様である。
「そんなに面白いかい?」
「えぇ、とっても可愛くって‥!クスクス!」
「まぁ、美しい君の娘だからね!愛しているよ、ミシュカ」
そう言って、旦那様は最愛のミシュカへと口づけを落とした。
「えぇ。私も愛しておりますわ、レオ」
ミシュカ・ランブル改め、ミシュカ・リーボック。
彼女は5年前のダンジョン攻略後、早々にリーボック侯爵家へと嫁いでいた。
相手は、ミシュカより10歳も年上のレオナルド・リーボック侯爵だ。
実は、この人…ミシュカ達と同じく素性を隠して冒険者をしていた強者だった。
そして、ご想像通りダンジョン攻略のメンバーとして参加していたのである。
しかし、基より【フォルトゥナの剣】とは冒険者ギルドで何度か顔を合わせていたため、挨拶をするほどの顔見知りではあったのだが、お互い素性を知らなかったので、あの作戦会議の場で初めて貴族同士だと知ったのだった。
そこからは、全てが早かった。
元々、自分を馬鹿にしてくるサイモンのことを好きになれなかったミシュカにとって、冒険者の先輩だったレオナルドは憧れの人だった。深く関わることは無くても、常に優しく周りに声を掛け、ミシュカ達【フォルトゥナの剣】のメンバーにも会えば必ず声を掛けてくれる存在だった。そんな彼を、特に慕っていたのがミシュカなのだ。
そして、レオナルドにとっても冒険者"ミカ"ことミシュカは、見つけたらついつい目で追ってしまう程の存在になっていた。しかし、お互いが身分違いであると思っていたため、それ以上どうにかなることは無かったのだ。
それが、身分違いなど問題ないと分かってしまえば、あとはアプローチを掛けるだけだった。
ミシュカは、ダンジョン攻略中にも関わらずレオナルドの元へ行き、『婚約が白紙になったの』と告げた。
それを聞いたレオナルドは、『攻略が終え次第、話しがしたい』とミシュカに告げる。
その翌年、二人は婚約をせずに結婚したのだ。
彼女は、満面の笑みで言う。
「レオ、私はとても幸せ者だわ!」
*****
本日、ここで一組の結婚式が執り行われる。
煌びやかな装飾は、豪華で盛大な式で有ることを想像させ、多くの人々が参列している様子から、高位貴族の結婚式だということは想像がついた。
未だ、続々と列席者が集まり続けるなか、列席者同士のたわいもない会話が聞こえてきた。
「ミカ!ナナ!」
「ちょっと、ユーフォニア!
この場で、その名前はいただけないわ~!
懐かしいけどね!クスクス」
「あら!私は、その名でまだ現役よ♪フフッ」
「もうっ!久しぶりの再開なんだから呼び方なんて…冒険者時代が一番相応しいでしょーっ!!」
懐かしいあの頃の呼び名は、もう殆ど呼ばれることは無い。
ユーフォニアは、先生。
ミシュカは、ママか奥様。
ナナエラだけは、未だナナと呼ばれている。
それでも、あの頃に比べるとだいぶ減っただろう。
懐かしさに自然と頬が緩んだ。
「それで~?ナナのお隣にいる素敵な男性は紹介してくれないの?」
ニヤリと目線を合わせた、ミシュカとユーフォニアがワクワクしながら問いかける。
「紹介するわ!彼は、クレフ。私の婚約者よ!」
「「やっぱり!!!」」
「おめでとう、ナナ!!」
「おめでとう、ナナ!
クレフさん、ナナをよろしくね!」
「えぇ、2人ともありがとう!」
「あぁ、ナナは俺が守るよ!」
ナナエラの婚約者も交えて、冒険者時代の話に花を咲かせていると、リーンとした鈴の音色が教会内に響き渡った。
いよいよ、花嫁と花婿の登場である。
白のタキシードに身を包んだ新郎は、スラリとした長身で見目麗しく、その表情は大変凜々しかった。
会場にいる女性達の誰もが、一度はその美貌の虜になるだろう。
しかし、この場に列席した者の誰もが知っているのだ。彼のことを…
新郎の後に続くようにして、入場してきたのは"絶世の美女"と呼ぶに相応しい程の、オーラを放った新婦だ。
父親にエスコートされながら、優雅に進んで行く姿はとても美しく神々しく見えた。
そして、父親から新郎へと彼女の手が引き渡される…はずなのだが、何故かそこが異様に長い。
何やら、新婦の父が新郎へ話しをしているようだった。
「まぁ、そうなるわよね~」
「フフ、叔父様ったらアーリアを手放したくなくて必死ね!」
「でも、正直私も同じ気持ちだわ~」
「「確かにね…」」
「リアはともかく、よくあの叔父様が許したわよね?」
「本当ね‥まぁ、リアが彼にかけた魔法も凄いけど!」
「あ~、あれって本当に掛けたの?ニアが適当に発案したものだったのでしょう?それを、あの方が受けるなんてね。昔では、考えられなかったわよ‥」
「あら、適当ってなによ!なかなか画期的な発案なのよ!
【他の女性に対し、下心を持って触れると生殖器が爛れ、身体の関係を持てば溶ける】なんて、誰も考えつかないでしょ!?」
「えぇ‥絶対に考えつかないわよ。でも、そのニアの"たまたま思い立った発案"を、実際に行使出来るまでに仕上げたリアは天才としか言いようが無いわね~」
そう言って、フフフ、ホホホ‥!と、笑っている彼女たちは大変華やかで美しい。
しかし、改めて聞いてみると男性であれば思わず下半身を守りたくなる内容だろう。
今まで、側で黙って座っていたナナエラの婚約者クレフが口を開いた。
「…え?では、あそこに立っている新郎はその魔法を掛けられているってことか?」
「そうよ。ほら、以前あなたにも話したでしょう?私たち4人のどうしようも無い婚約者の話を‥
リアだけなのよ。最後まで、婚約を破棄しなかったのは‥」
「彼は、そこまでして彼女を…「「「いえ、お金でしょうね!」」」
クレフが言い切る前に、被せるようにして3人が放った。
恐らく、クレフが続けようとしていた言葉は"愛している"だっただろう。
でも、それだけは違うと3人ともはっきりと分かっていた。
「でも、リアがそれでもいいと思っているのなら、私たちは見守るだけ」
「えぇ‥リアだって、彼を信じてはいないから魔法をかけたのよ」
「そして、彼もそれを受け入れる程には、リアの側に居た方が良いと判断したのでしょう」
それは、貴族社会で生きていく上では当たり前の道なのだ。
結婚し高位貴族としての人生をとるか…
または、没落していくしかない惨めな人生をとるのか…
選ぶのは、彼自身なのだ。
そして、彼は前者を選んだ。
そんな話しをしている内に、あれから暫くたっても手を放さない新婦の父を見かねた、神父様は「えぇ…それでは、」と、言って式を進め始めた。
そして、教会内に重厚感のある声が響く。
「汝、アーリア・レイノルズ。
あなたはリカルド・フォードを夫とし、病めるときも健やかなるときも、愛をもって互いに支えあうことを誓いますか?」
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