双子の転生先は双子でした

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Chapter 1

46*双子は待つことをやめた

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やはり、当初感じたというのは間違いではなかった。

通常、目上の方に対しアポを取る場合、希望日の約2~3日前に手紙を出せば余程のことがない限りは断られることはない。
しかし、王弟ともなる立場の方になると、検問に通される為、おおよそ5日程かかるとされているのだが…
母が手紙にて、『採寸を含めた打ち合わせをしたい』と、申し出たところその返事が返ってきたのが、まさかの1ヶ月後だったのだ。

1週間ではなく、10日間でもなく…
1ヶ月である。
流石に、手紙を出した母ですら2週間経過したあたりから、返事を期待しなくなっていた。
アシュリーとナタリーなんて、1週間後にはをやめていた。
正直なところ、一度の連絡に1ヶ月も要しているようでは予定を立て辛い。
しかも、あの時アレキサンダー殿下は『の夜会で着用したい』と、言っていたのだ。
アシュリーとナタリーからすれば、すでに来月である。

全く連絡がつかないものの、双子は万が一の時に備えて、夜会で出会った時の大凡のサイズで何着か試作品を作り始めていた。
小さいサイズを、後から大きくする事は難しいが、大きめに作ったものであれば、後からサイズをつめるだけですむからだ。
デザインは、あの時地面に描いたものの中で王弟殿下の反応が良かったもの、興味深そうに眺めていたものを中心とした。そして、細かなところをナタリーと共に詰めていく。
その為、急遽王弟殿下が今までの夜会で着用していた、デザインや色などの洗い出しを行っていった。

もともと、地面に描いたデザインが何着かあったので、早々にどれを作成するかはナタリーとも意見がまとまっていた。
あとは、生地の色味なのだが…
そもそも、モデルがいいのだから最終的ににするか決めかねているだけだった。

王弟であるアレキサンダー殿下といえば…
顔が良く、大変整っている。
長身であり、身体つきはゴツゴツもしておらず程良い感じに締まっていた。
更に、金髪の碧眼とくれば…

かっこいいに決まっている。

前世風に例えるなら、ヨーロッパ系の某ブランドモデルにいそう!と、いえば分かりやすいだろうか?

恐らく、いや絶対に、何を着せてもかっこいいのだ。

ベースを白系にして、柔らかさを前面に押し出した"The王子様"系で持っていくか…

反対に、黒系をベースにした威厳たっぷり"ワイルド"系でまとめるか…

妄想…
基、想像と理想がアシュリーの頭の中で入り乱れていた。

正直、どちらでもいい。

どちらでも、似合うのだから…

結局この後、アシュリーは悩みに悩み始め、丸2日、食事もままならないほど徹夜で悩み続けたのだった…。
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